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Togetter

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トゥギャッチから転送)
Togetter
URL https://togetter.com/
タイプ キュレーションサービス[1]
広告 あり
営利性 営利
開始 2009年9月[2]
現在の状態 運営中
トゥギャッター株式会社[1]
Togetter Inc.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
101-0063
日本の旗 日本
東京都千代田区神田淡路町2丁目9番11号
設立 2010年6月[3]
法人番号 5010001133727
事業内容 ウェブ関連サービス
代表者 代表取締役社長 吉田 俊明[1]
特記事項:2009年9月23日創業[1]
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Togetter(トゥギャッター)は、Twitterのツイートを集めて公開できるウェブサービスである[1]吉田俊明が開発し、彼が代表を務めるトゥギャッター株式会社Togetter Inc.)が運営している[2][3]

概要

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Twitterに投稿された発言を任意の順序に並べ替えたり、取捨選択したりして公開することができるCGMサイトである[4]

Twitterに投稿されたツイートをツイート主の同意なしに「引用」「まとめ」などと称して盗用するのは本来は違法だが、Twitterに投稿した人はそのコンテンツの利用をTwitter社に無償で許諾したものと「Twitterサービス利用規約」においてみなされ、またトゥギャッター社はTwitter社からTwitterに投稿されたツイートの利用許諾を得ているため[5]、Togetterのユーザーがトゥギャッター社の履行補助者となる形で、TogetterにおいてTwitterのツイートを合法的に引用してまとめることが出来る。ただし、ツイートの著作権はツイートを行った人の物であり、まとめた人が著作権を行使することが出来ない。また、まとめのコメントなど「まとめ」自体に著作権が発生する場合は、Togetterのユーザーがトゥギャッター社に利用許諾を行った物とみなされるため、Togetterがまとめの著作権の行使を行うことについて、まとめの作成者やコメント者が著作者人格権を行使することはできない。

吉田は2009年9月、ITイベントの様子を報告するため、イベントについてのTwitterの「つぶやき」(tweet、ツイート)をプレゼン資料に活用しようと考え、ドラッグ・アンド・ドロップでつぶやきを抜き出して、一覧表示できるツール作りを思い立ったという[2]

Twitterで公開されているツイートをドラッグアンドドロップで選び、1画面にまとめて表示できる。文字の色を替えたり、時系列に並んでいるつぶやきの順序を入れ替えたりもできる。自分で投稿したツイートや他人のツイートから面白いものを抜き出す、イベントなどの実況報告を抜き出す、論争が起きた場合に各論者の立場をわかりやすくするなどの使い方がある[6]

沿革

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姉妹サービス・サイト

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運営元のトゥギャッター社は当サービスをもとに、他にもTwitterに関するサービスを展開している。

min.t

min.t(ミント)は、Togetterをよりシンプルにしたツイートまとめサービス。2019年8月に開始。主に作成した自身や仲間内だけで楽しめるようなプライベートなまとめを作れることに重きを置かれており、公開範囲の設定やコメント機能の有無などを設定できる。Togetterにあるような閲覧数ランキングや新着まとめの一覧などは廃されている[8][9][10]

Twilog

Twilog(ツイログ)はツイートを取得・保存するサービス。2009年9月より個人開発者のロプロスが開設・運営していたが[11]、2023年3月29日に発表された新しいAPIの料金形態が以前と比べ厳しいものになったことを受け、ロプロスは4月中にツイートの記録が終了する可能性が高いと表明[12]。4月5日にはTwilogのAPI利用が停止されツイートを取得することが出来なくなった[13]。2023年5月12日、トゥギャッターはTwilogを買収したことを発表し[14]、同月24日にサービスを再開[15]。トゥギャッターは買収に際し、TwilogとTogetterを統合するための開発を進め、ロプロスと協力しTogetterにTwilogの機能を取り込む形でサービス存続させることを表明した[14][15]。2024年4月24日、APIのツイート取得数制限を圧迫していることを理由にツイートの自動取得を停止し、有料プラン専用の機能とすることを発表[16]。同年5月1日に開始された有料プランは自動取得、ツイート取得数制限の撤廃、ユーザーページの広告非表示に対応し、いいね・ブックマークの取り込みと全文検索、Xでエクスポートしたアーカイブのインポート機能などの実装が予定されている[11]

終了したサービス・サイト

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Chirpstory

Chirpstory(チャープストーリー)は、英語圏向け国際版Togetterともいえるサービス。2010年12月に開始。海外ニュースサイト風のコンテンツを作ることができ、Twitterだけでなく、YouTubeTwitpicなどといった他のメディアコンテンツを追加できる独自機能を持っていた[3][17][18][19]2020年9月をもってサービスを終了した[20]

トゥギャッチ

トゥギャッチ(Togech)は、Twitterでの話題を取り上げるメディアサイト。2013年3月立ち上げ。専門のライターが独自にまとめたTwitter上で話題になっている出来事についての記事や、Togetterでまとめられた内容をベースにした記事が配信される。開設当初、記事の執筆は編集プロダクションの有限会社ノオトに依頼していた。トゥギャッター社の吉田によると、Twitter上で話題になっていることでもユーザーがTogetterにまとめを作成してくれないとコンテンツとして発信できず、「Togetterには読み物として情報を発信するニュースメディアの要素が弱かった」ことから、その面を補完する目的で本サイトを立ち上げたという[4]

2022年3月をもってサイトの更新を停止。以降はTogetter内の「Togetterオリジナル」でコンテンツを提供する形式となる[21][22]

脚注

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  1. ^ a b c d e トゥギャッター株式会社”. トゥギャッター株式会社. 2017年1月2日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 岡田有花ITmedia大企業も使う個人サービス Twitterまとめ「Togetter」を作る人」『ITmedia NEWSアイティメディア株式会社、2010年4月19日。2021年8月3日閲覧。
  3. ^ a b c d 永沢茂「「Togetter」が海外進出、英語圏向けの「Chirpstory」公開」『INTERNET Watch株式会社インプレス、2010年12月8日。2021年8月3日閲覧。
  4. ^ a b 藤井涼 (編集部)「Togetter創業者の新メディア「トゥギャッチ」--プロのライターが記事執筆」『CNET Japan朝日インタラクティブ株式会社、2013年6月14日。2021年8月3日閲覧。
  5. ^ 利用規約 - Togetter
  6. ^ @IT 西村賢「日本発、Twitter関連の注目サービス Twitterの面白さが分からない!? そんな人にこそ「Togetter」!」『@ITアイティメディア株式会社、2010年2月19日。2021年8月3日閲覧。
  7. ^ 宮本真希,ITmediaつぶやきメディアサミット2012:笑いあり、涙あり、ステマあり Twitterで生まれた数々のドラマをTogetterで追う」『ねとらぼアイティメディア株式会社、2012年2月27日。2021年8月3日閲覧。
  8. ^ よりシンプル&クローズドな次世代ツイートまとめサービス誕生  月間1億PV達成のトゥギャッターが「min.t(ミント)」公開』(プレスリリース)トゥギャッター株式会社、2019年8月5日https://www.atpress.ne.jp/news/1902192021年8月5日閲覧 
  9. ^ 宮原れい (2019年8月5日). “トゥギャッターが新サービス「min.t」公開 Togetterよりシンプルでクローズドなツイートまとめ”. ねとらぼ. https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1908/05/news107.html 2021年8月5日閲覧。 
  10. ^ 谷井将人 (2019年8月5日). “トゥギャッター、“拡散しない”ツイートまとめサービス「min.t」公開”. ITmedia NEWS. https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1908/05/news104.html 2021年8月5日閲覧。 
  11. ^ a b トゥギャッター株式会社 (2024年5月1日). “Twilogの有料プランが月額300円でスタート、自動更新や広告非表示に対応”. PR TIMES. 2024年9月1日閲覧。
  12. ^ twilogは「ツイート取得終了」へ Togetterは「可能な限り対応」 Twitter API有料化の波紋”. ITmedia NEWS (2024年3月31日). 2024年9月1日閲覧。
  13. ^ @ropross (2023年4月5日). "【Twilogについてお知らせ】". X(旧Twitter)より2024年9月1日閲覧
  14. ^ a b 臼田勤哉 (2023年5月12日). “Twitterまとめの「Togetter」が「Twilog」買収 サービスを継続運営”. Impress Watch. 2024年9月1日閲覧。
  15. ^ a b トゥギャッター株式会社 (2023年5月24日). “Twilogの有料プランが月額300円でスタート、自動更新や広告非表示に対応”. PR TIMES. 2024年9月1日閲覧。
  16. ^ 臼田勤哉 (2024年4月24日). “Twilog、API制限回避で自動更新停止。5月から有料サービス開始”. Impress Watch. 2024年9月1日閲覧。
  17. ^ Serkan Toto (2010年12月23日). “Chirpstory―ツイートをまとめてストーリー化するTogetter国際版が日本から登場”. TechCrunch Japan. https://jp.techcrunch.com/2010/12/23/20101222chirpstory-lets-you-filter-and-bundle-tweets-into-stories/ 2021年8月5日閲覧。 
  18. ^ サカモト (2010年12月8日). “トゥギャッターが海外進出! 英語圏向けキュレーションサービスChirpstory(チャープストーリー)が本日サービスイン”. 週刊アスキー. https://weekly.ascii.jp/elem/000/002/603/2603075/ 2021年8月5日閲覧。 
  19. ^ まなめ (2010年12月15日). “まなめの「週刊Twitterなう!」 第73回 - ツイッターまとめ「Togetter」英語版、ヒットなるか”. ASCII.jp. https://ascii.jp/elem/000/000/576/576879/ 2021年8月5日閲覧。 
  20. ^ 2020年9月29日のChirpstoryのInstagramアカウントの投稿”. 2021年8月5日閲覧。
  21. ^ 「トゥギャッチ」の今後に関するおしらせ”. Togetter (2022年3月24日). 2022年12月16日閲覧。
  22. ^ Togetterオリジナ”. Togetter. 2023年9月29日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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