マイティリー文字
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マイティリー文字 ティルフター文字 | |
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「ティルフター」と書いた例 | |
類型: | アブギダ |
言語: | マイティリー語、サンスクリット |
親の文字体系: |
ブラーフミー文字
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Unicode範囲: | U+11480..U+114DF |
ISO 15924 コード: | Tirh |
注意: このページはUnicodeで書かれた国際音声記号 (IPA) を含む場合があります。 |
ブラーフミー系文字 |
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ブラーフミー 前6世紀-前3世紀- |
マイティリー文字またはティルフター文字は、かつてインドのビハール州および隣接するネパールでマイティリー語およびサンスクリットの表記のために使われていたブラーフミー系文字。
基本的な文字の見た目はベンガル文字に似ているが、子音字と母音記号を組みあわせたときの形や結合子音に大きな違いがある[1]。左から右に書かれるアブギダである。
概要
[編集]マイティリー文字は原ベンガル文字(ガウディー文字)から派生した[2]。主にミティラー地方(ビハール州北部)のバラモンによって使用された[3]。ビハール州とネパールの寺院に残された碑文のうち、最古のものは13世紀にさかのぼる[1]。
20世紀なかばにはデーヴァナーガリーの使用範囲が拡大し、他の多くの北インドの文字とともにマイティリー文字はデーヴァナーガリーにとってかわられた[4]。
文字の名称としてはマイティリー、ミティラークシャル(ミティラーの文字)、ティルフターが使われる。マイティリー語が歴史的に他の文字でも記されてきたことから、Unicodeでは他の文字と区別するためにティルフターの語を使用する[1]。
Unicode
[編集]2014年のUnicodeバージョン7.0で、追加多言語面のU+11480..U+114DFに追加された[5][6]。
Tirhuta[7] | ||||||||||||||||
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | B | C | D | E | F | |
U+1148x | 𑒀 | 𑒁 | 𑒂 | 𑒃 | 𑒄 | 𑒅 | 𑒆 | 𑒇 | 𑒈 | 𑒉 | 𑒊 | 𑒋 | 𑒌 | 𑒍 | 𑒎 | 𑒏 |
U+1149x | 𑒐 | 𑒑 | 𑒒 | 𑒓 | 𑒔 | 𑒕 | 𑒖 | 𑒗 | 𑒘 | 𑒙 | 𑒚 | 𑒛 | 𑒜 | 𑒝 | 𑒞 | 𑒟 |
U+114Ax | 𑒠 | 𑒡 | 𑒢 | 𑒣 | 𑒤 | 𑒥 | 𑒦 | 𑒧 | 𑒨 | 𑒩 | 𑒪 | 𑒫 | 𑒬 | 𑒭 | 𑒮 | 𑒯 |
U+114Bx | 𑒰 | 𑒱 | 𑒲 | 𑒳 | 𑒴 | 𑒵 | 𑒶 | 𑒷 | 𑒸 | 𑒹 | 𑒺 | 𑒻 | 𑒼 | 𑒽 | 𑒾 | 𑒿 |
U+114Cx | 𑓀 | 𑓁 | 𑓂 | 𑓃 | 𑓄 | 𑓅 | 𑓆 | 𑓇 | ||||||||
U+114Dx | 𑓐 | 𑓑 | 𑓒 | 𑓓 | 𑓔 | 𑓕 | 𑓖 | 𑓗 | 𑓘 | 𑓙 |
脚注
[編集]- ^ a b c Anshuman Pandey (2011-05-05), N4035 Proposal to Encode the Tirhuta Script in ISO/IEC 10646
- ^ Salomon (1998) p.41
- ^ 田中(1981) p.204
- ^ Masica (1993) p.144
- ^ Supported Scripts, Unicode, Inc.
- ^ Unicode 7.0.0, Unicode, Inc., (2014-06-16)
- ^ Tirhuta, Unicode, Inc
参考文献
[編集]- 田中敏雄 著「インド系文字の発展」、西田龍雄 編『世界の文字』大修館書店、1981年、181-210頁。
- Masica, Colin P (1993) [1991]. The Indo-Aryan languages (paperback ed.). Cambridge University Press. ISBN 0521299446
- Salomon, Richard (1998). Indian Epigraphy: A Guide to the Study of Inscriptions in Sanskrit, Prakrit, and Other Indo-Aryan Languages. Oxford University Press. ISBN 0195099842
外部リンク
[編集]- 『ティルフータ文字』地球ことば村・世界の文字 。
- GNU Unifont Glyphs - 上から3番目にある「Unifont Upper」が対応。