コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ツール・ド・フランス1961

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第48回 ツール・ド・フランス 1961
全行程 21区間、4398km
総合優勝 ジャック・アンクティル 122時間01分33秒
2位 ギド・カルレジ +12分14秒
3位 シャルリー・ゴール +12分16秒
4位 イメリオ・マッシニャン +15分59秒
5位 ハンス・ユンケルマン +16分09秒
ポイント賞 アンドレ・ダリガード 174ポイント
2位 ジャン・ガンシェ 169ポイント
3位 ギド・カルレジ 148ポイント
山岳賞 イメリオ・マッシニャン 95ポイント
2位 シャルリー・ゴール 61ポイント
3位 ハンス・ユンケルマン 48ポイント

ツール・ド・フランス1961は、ツール・ド・フランスとしては48回目の大会。1961年6月25日から7月16日まで、全21ステージで行われた。


レース概要

[編集]

第1ステージ前半こそアンドレ・ダリガードにマイヨジョーヌが渡ったものの、同ステージ後半の個人タイムトライアルを制したジャック・アンクティルが早くもこの時点でマイヨを奪取。総合2位のグロサールに4分46秒もの差を早くもつける。今大会は時計回りでレースが進められたが、アルプスに入った山岳ステージにおいてもアンクティルはシャルリー・ゴールフェルナンド・マンザネックといったクライマーの力を利して無理のない走りを見せ、彼らに付け入る隙を与えない。アルプスステージを終えた時点でマンザネックに5分37秒、ゴールに6分33秒の差をつける。

ピレネー超えステージに突入すると、イタリアのギド・カルレジが順位を上げ、マンザネック、ゴールに替わってアンクティル追撃に名乗りを上げるものの、ピレネーの2ステージを終えた段階で、アンクティルはカルレジに5分29秒の差をつけていた。

そして山岳区間が終わり、第19ステージの個人タイムトライアルにおいてアンクティルは区間2位のゴールに2分59秒の差をつける快勝。いつしかカルレジ、ゴールとの差は10分以上にも開き、事実上ここで決着を見た。アンクティルは1957年以来4年ぶりに総合優勝を果たした。

勝利の方程式

[編集]

平地では様子を見、山岳では無理のない走りに終始し、個人タイムトライアルで一気にライバルたちに差をつけるという走法は今やツールでは定番の戦術パターンとされるが、その戦術を確立したのはアンクティルと言われている。

まさに今大会のアンクティルはそうした形でいつの間にかライバルたちに差をつけていた。そして勝利の方程式を確立したアンクティルはこの後、ツール史上初の総合4連覇を達成することになる。

総合成績

[編集]
順位 選手名 国籍 時間
1 ジャック・アンクティル フランスの旗 フランス 122h 01' 33"
2 ギド・カルレジ イタリアの旗 イタリア 12' 14"
3 シャルリー・ゴール ルクセンブルクの旗 ルクセンブルク 12' 16"
4 イメリオ・マッシニャン イタリアの旗 イタリア 15' 59"
5 ハンス・ユンケルマン 西ドイツの旗 西ドイツ 16' 09"
6 フェルナンド・マンザネック スペインの旗 スペイン 16' 27"
7 ホセ・ペレスフランセス スペインの旗 スペイン 20' 41"
8 ジャン・ドット フランスの旗 フランス 21' 44"
9 エディ・ポーウェル ベルギーの旗 ベルギー 26' 57"
10 ヤン・アドリアンセン ベルギーの旗 ベルギー 28' 05"

マイヨ・ジョーヌ保持者

[編集]
選手名 国籍 首位区間
アンドレ・ダリガード フランスの旗 フランス 第1(a)
ジャック・アンクティル フランスの旗 フランス 第1(b)-最終

外部リンク

[編集]