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時間よ止まれ (矢沢永吉の曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「時間よ止まれ」
矢沢永吉シングル
初出アルバム『ゴールドラッシュ
B面 チャイナタウン(流通盤)
燃えるサンセット(資生堂販促盤)
リリース
規格 EP
録音 1978年1月7日[要出典]
ジャンル ロックンロール
レーベル CBS・ソニー
作詞・作曲
プロデュース
チャート最高順位
矢沢永吉 シングル 年表
黒く塗りつぶせ
(1977年)
時間よ止まれ
(1978年)
I SAY GOOD-BYE, SO GOOD-BYE
(1979年)
収録アルバムゴールドラッシュ
今日の雨
(7)
時間よ止まれ
(8)
ガラスの街
(9)
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時間よ止まれ」(じかんよとまれ)は、矢沢永吉の楽曲で5枚目のシングル1978年3月21日発売。

制作

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タイアップ

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CBS・ソニープロデューサー酒井政利が、1977年に電通主催「南太平洋・裸足の旅」に参加[注釈 1]した際に、サモアで記録された「まるで時間が止まっているようだ」という発言から、「時間よ止まれ」というキャッチコピーが決定し、資生堂キャンペーン・ソングを作ることになった。キャッチコピーの作成は、資生堂宣伝部の小野田隆雄[3]。「時間よ止まれ」という自立した女性をイメージさせるため、異例だが、敢えて"ロックミュージシャン矢沢永吉"に曲を依頼した[3]。当時CBS・ソニー所属の矢沢のマネージャーからの打診もあり、矢沢に依頼する経緯になった。

1977年暮れ、先に矢沢に作曲の依頼があり[3]絵コンテのイメージを自分の中で昇華させつつ、ツアーの合間を縫って作曲を始めた[3]。作詞は矢沢の推薦で[3]山川啓介が起用された[3]

まず作詞家の山川啓介に詞を依頼。その詞が完成したところ、矢沢から「人の詞は歌いたくない」と断りが入るが、何度も説得したら「条件がある。矢沢、この歌は一生歌わないよ」の返答だった[4]。その後、矢沢の代表曲の1つとなっている。

東芝EMI(現・EMIミュージック・ジャパン)時代から、日本のロック黎明期のプロデュースに携わった石坂敬一は「日本のロックが爆発しないのはシングルヒットがないからだ、などと内田裕也加藤和彦らと言い合っていたら、自身と関係のないCBS・ソニーで『時間よ止まれ』が当たって、それからキャロル系がどんどん当たって、"日本の"ロックと言わなくてもいい時代に80年代以降なっていきました」と述べている[5]

レコーディング

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1978年1月、レコーディング[3]キーボード坂本龍一ドラム高橋幸宏らで、YMOはこの翌月結成された[3]

チャート成績

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1978年資生堂CMソングに採用され、男性ロックミュージシャンと化粧品メーカーの異色のタイアップは[3]お茶の間の話題を呼び[3]、大ヒット[3]。64万枚を売り上げ[2]、1978年度年間シングル売り上げ9位(オリコン調べ)を記録した。シングルの累計売上はミリオンセラーを記録[3][6]。テレビ番組「ザ・ベストテン」で初のランクインを果たしたが出演を拒否した[注釈 2]

資生堂VSカネボウによる化粧品キャンペーンソング対決に於ける資生堂側の代表曲である[7]。以降、様々なCMに起用され、2014年には再び資生堂のCMソングに採用された[8]

収録曲

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  1. 時間よ止まれ
  2. チャイナタウン

レコーディングメンバー

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スタッフ

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参加ミュージシャン

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収録アルバム

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時間よ止まれ
チャイナタウン

カバー

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時間よ止まれ
チャイナタウン

関連項目

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脚注

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注釈

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  1. ^ 阿久悠横尾忠則池田満寿夫浅井慎平も同席した。
  2. ^ この時は、9週連続で、ランクインしている。

出典

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  1. ^ 田家秀樹『みんなCM音楽を歌っていた 大森昭男ともうひとつのJ-POP』スタジオジブリ、2007年、068ページ。ISBN 978-4-19-862355-5
  2. ^ a b 「'78びっくりデータ」『Young Rock』1979年2月号、徳間書店、44頁。「シングル売り上げNo.1 矢沢永吉『時間よ止まれ』が64万枚で1位。以下アリス『冬の稲妻』54万枚、ツイスト『銃爪』51万枚。(オリジナルコンフィデンス調べ)」 
  3. ^ a b c d e f g h i j k l 指南役「7月25日 成りあがった矢沢永吉 『オレ、矢沢。よろしく!』」『黄金の6年間 1978-1983 素晴らしきエンタメ青春時代』日経BP、2022年、52–59頁。ISBN 978-4-296-11226-5 
  4. ^ 濱口英樹『ヒットソングを創った男たち〜歌謡曲黄金時代の仕掛人』ヤマハミュージックメディア、2018年11月28日、53-54頁。ISBN 978-4401645268 
  5. ^ 浜野保樹 (2010年10月14日). “東大教授浜野保樹のメディア対談録 1980年12月、レノンが死んだ 音楽業界トップ・石坂敬一ユニバーサル ミュージック合同会社会長が語るその未来 第3回”. WEDGE ONLINE. ウェッジ. 2010年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月7日閲覧。
  6. ^ 富澤一誠『フォーク名曲事典300曲〜「バラが咲いた」から「悪女」まで誕生秘話〜』ヤマハミュージックメディア、2007年12月7日、455頁。ISBN 978-4-636-82548-0 
  7. ^ “[よみうり寸評]化粧品業界にはかつて…”. 読売新聞・東京夕刊: p. 1. (2014年4月3日) 
  8. ^ 矢沢永吉の楽曲“時間よ止まれ”、36年ぶりに資生堂CMソングに復活(RO69)
  9. ^ サントリーコーヒー「プライドオブボス」トミー・リー・ジョーンズ扮する宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ 第61弾 ボスブランド初代CMキャラクターの矢沢永吉さんも楽曲「時間よ止まれ」を提供 新TV-CM「ボスジャンの先輩」篇 9月5日(火)から全国オンエア開始”. サントリー食品インターナショナル「ニュースリリース」 (2017年8月30日). 2017年9月6日閲覧。
  10. ^ 矢沢永吉役は神尾楓珠「人生初リーゼントにも注目して」 『THE MUSIC DAY』特別ドラマ”. ORICON NEWS (2020年9月10日). 2020年9月13日閲覧。

外部リンク

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