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チアゴ・ザイボチ・ヴィウチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チアゴ・ザイボチ・ヴィウチ
Thiago Seyboth Wild
2022年ウィンブルドン選手権予選でのチアゴ・ザイボチ・ヴィウチ
基本情報
国籍 ブラジルの旗 ブラジル
出身地 同・パラナ州マレシャウ・カンジド・ロンドン英語版
生年月日 (2000-03-10) 2000年3月10日(24歳)
身長 185cm
体重 79kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2018年
ツアー通算 1勝
シングルス 1勝
ダブルス 0勝
生涯獲得賞金 1,390,478 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 1回戦(2024)
全仏 3回戦(2023)
全英 予選3回戦(2023)
全米 1回戦(2020)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 1回戦(2024)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 65位(2024年3月4日)
ダブルス 197位(2023年5月22日)
2024年3月21日現在

チアゴ・ザイボチ・ヴィウチThiago Seyboth Wild, ブラジルポルトガル語発音: [t͡ʃiˈaɡu ˈzajbut͡ʃ ˈviwt͡ʃ], ドイツ語発音: [tiˈaːgo zaɪˈboːt ˈvɪlt], 英語発音: /t͡ʃɨˈɑːˌgoʊ ˈseɪˌboʊθ ˈwɪld/; 2000年3月10日 - )は、ブラジルパラナ州マレシャウ・カンジド・ロンドン英語版出身の男子プロテニス選手。自己最高ランキングはシングルス106位、ダブルス197位。身長185cm、体重79kg。右利き、バックハンドは両手打ち。

選手経歴

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2018年 ATPツアー参戦

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2018年2月のブラジル・オープンでATPツアーデビュー[1]2018年全米オープンジュニア英語版の決勝でロレンツォ・ムゼッティを2-1で下し優勝[2]

2019年 チャレンジャー初優勝

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2019年11月のグアヤキル・チャレンジャー英語版の決勝でウーゴ・デリエン英語版を2-0で下し、チャレンジャー初優勝。

2020年 ツアー初優勝

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2020年全豪オープン男子シングルスで初めてグランドスラム予選入りをしたが、初戦のペーター・ゴヨフチクに0-2で敗れた。2月のリオ・オープン1回戦でアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナを2-1で下し、トップ200入り。2-3月のチリ・オープンでは当時19位のクリスチャン・ガリンを1-0で途中棄権勝利し、ATPツアーで初めて決勝に進出。決勝ではキャスパー・ルードを2-1で下し、2019年のアレックス・デミノー以来の10代でのツアー優勝を果たした。2020年3月にプロテニス選手として初めて新型コロナウイルスへの感染が発覚。また検疫規則違反でブラジル当局の捜査を受けた。COVID-19によるツアー中断明け後に行われた9月の全米オープングランドスラムデビュー。シングルス1回戦でダニエル・エバンズと対戦し、0-3で敗れた。同月行われたエクサンプロヴァンス英語版でチャレンジャー2勝目を挙げる。

2021-2022年 ランキング大幅下降

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昨年以降は不振が続き、シングルス順位は2020年9月の106位から、2022年末には418位まで低迷する。また、2021年9月には元恋人へのドメスティックバイオレンスの疑いでブラジル警察の捜査を受け、接近禁止命令が科せられた。

2023年 トップ100入り

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2023年3月のチリ・オープンでマティアス・ソト英語版とペアを組みダブルス準優勝。同月のサンティアゴ英語版で3年ぶりにチャレンジャーシングルス決勝に進出し準優勝。更に同月のビニャ英語版では決勝でユーゴ・ガストンを下し、4年ぶりのチャレンジャー優勝を果たす。4月のブエノスアイレス・チャレンジャー英語版では単複優勝を果たす。6月の全仏オープンでは、シングルス予選でベリエ英語版ベランキスケプファーらを下し本戦進出。本戦1回戦では第2シードのダニール・メドベージェフと対戦、フルセットの末勝ち、グランドスラム初勝利を挙げた。

ATPツアー決勝進出結果

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シングルス: 1回(1勝0敗)

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大会グレード
グランドスラム (0–0)
ATPファイナルズ (0–0)
ATPツアー・マスターズ1000 (0–0)
ATPツアー・500シリーズ (0–0)
ATPツアー・250シリーズ (1–0)
サーフェス別タイトル
ハード (0–0)
クレー (1–0)
芝 (0–0)
カーペット (0–0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 1. 2020年3月1日 チリの旗 サンティアゴ クレー ノルウェーの旗 キャスパー・ルード 7–5, 4–6, 6–3

ATPチャレンジャー・ITFフューチャーズ決勝

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シングルス:6戦4勝

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記録
ATPチャレンジャーツアー (1–0)
ITFフューチャーズ (3–2)
結果 勝-敗 日時 トーナメント サーフェス 相手 スコア
準優勝 0–1 2017年10月 トルコの旗 F39, アンタルヤ クレー スペインの旗 ジョルディ・サンペール=モンターニャ英語版 6–0, 4–6, 4–6
優勝 1–1 2017年11月 トルコの旗 F42, アンタルヤ クレー イタリアの旗 リッカルド・ボナディオ英語版 6–4, 6–4
優勝 2–1 2018年8月 ブラジルの旗 F1, リオ・プレト クレー アルゼンチンの旗 カミーロ・ウーゴ・カラベリ英語版 7–6(7–5), 6–3
準優勝 2–2 2018年5月 トルコの旗 F4, クリチバ クレー ブラジルの旗 ジョアン・ルーカス・レイス・ダ・シウヴァ英語版 7–6(7–1), 3–6, 2–6
優勝 3–2 2019年6月 フランスの旗 M25, モントーバン クレー フランスの旗 ユーゴ・ガストン 6–4, 6–2
優勝 4-2 2019年11月 エクアドルの旗 グアヤキル クレー ボリビアの旗 ウーゴ・デリエン英語版 6–4, 6–0

ダブルス:5戦3勝

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記録
ATPチャレンジャーツアー (0–1)
ITFフューチャーズ (3–1)
結果 勝–敗 日時 トーナメント サーフェス パートナー 相手 スコア
優勝 1–0 2017年11月 トルコの旗 F42, アンタルヤ クレー エクアドルの旗 ディエゴ・イダルゴ英語版 トルコの旗 コライ・クルジュ英語版
日本の旗 斉藤貴史
6–2, 6–3
優勝 2–0 2018年5月 ブラジルの旗 F3, ブラジリア クレー アルゼンチンの旗 トマス・マルティン・エチェベリー英語版 ブラジルの旗 オスカル・ジョゼ・グチエレス英語版
ブラジルの旗 イゴール・マルコンジェス英語版
6–7(1–7), 7–6(7–3), [11–9]
準優勝 2–1 2019年6月 フランスの旗 M25, モントーバン クレー フランスの旗 ダン・アディード英語版 コロンビアの旗 アレハンドロ・ゴメス英語版
アメリカ合衆国の旗 ジュニア・アレグザンダー・オーア英語版
2–6,2–6
優勝 3–1 2019年7月 フランスの旗 M25, アジャクシオ ハード フランスの旗 ヤニ・ローラン英語版 ドイツの旗 ファビアン・ファラート英語版
ドイツの旗 ヘンドリック・イーブンス英語版
6–4, 1–6, [10–8]
準優勝 3-2 2019年11月 エクアドルの旗 グアヤキル クレー ブラジルの旗 ペドロ・サカモト英語版 ウルグアイの旗 アリエル・ベアル英語版
エクアドルの旗 ゴンサロ・エスコバル英語版
6–7(4–7), 6–7(5–7)

ジュニアグランドスラム決勝

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シングルス:1戦1勝

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結果 トーナメント サーフェス 相手 スコア
優勝 2018年英語版 アメリカ合衆国の旗 全米オープン ハード イタリアの旗 ロレンツォ・ムゼッティ 6–1, 2–6, 6–2

人物・エピソード

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2021年9月、ザイボチ・ヴィウチは、元恋人への身体的・精神的な虐待の疑いでリオデジャネイロ州ブラジル警察捜査を受けていたことが明らかになり[3]、元恋人との接近禁止命令を受けた[4]。ザイボチ・ヴィウチはその後この容疑を否認し[5]、元恋人に対し、名誉毀損および恐喝未遂の訴訟を起こした[6]家庭内暴力および精神的な暴力と、精神的な損害の疑いを調査する2件の訴訟が2023年4月に提起され、ブラジル政府はザイボチ・ヴィウチを起訴し、更に3件目の捜査が進行中で、司法の秘密裏に行われている[7]2023年の全仏オープンダニール・メドベージェフ相手勝利した後の記者会見では、この一連の疑惑についてテニスジャーナリストから質問を受けたが、回答を拒否している[8][9]

ザイボチ・ヴィウチはディートリヒ・クラゲスのひ孫である[10]

脚注

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外部リンク

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