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ダーク・ヴェルビューレン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダーク・ヴェルビューレン
Dirk Verbeuren
2009年
基本情報
別名 Dyrhk
生誕 (1975-01-08) 1975年1月8日(49歳)[1][2]
出身地 ベルギーの旗 ベルギー フランデレン地域
アントウェルペン州 アントウェルペン行政区 アントウェルペン ウィルレイク区英語版
ジャンル ヘヴィメタル
スラッシュメタル
デスメタル
グラインドコア
メロディックデスメタル
インダストリアルメタル
テクニカルデスメタル
ブラックメタル
メロディックブラックメタル
職業 ドラマー
ギタリスト
作詞家
作曲家
音楽プロデューサー
レコーディング・エンジニア
担当楽器 ドラムセット
ギター
活動期間 1990年 -
共同作業者 メガデス
ソイルワーク
スカーヴ
アボーテッド英語版
デヴィン・タウンゼンド・プロジェクト
ベント・シー英語版
アビサル・ヴォーテックス
アナトミー・オヴ・アイ
カダヴァー
フレヤ
フェーズ・ワン
パルス・オブ・ネビュラ
ザ・プロジェクト・ヘイト・MCMXCIX英語版
ヴェトゥール
ウィザード・ムーン
アナオン
アートソニック
ヘッドライン
リザンクシア
モートゥアリー
ニュークリア・ブラスト・オールスターズ
ワン=ウェイ・ミラー
ファズム
パワーマッド英語版
ソリウム・フェイタリス
ステンヴァル
サブライム・カダヴェリック・デコンポジション
タリアンドロッド
ウォーレル・デイン
サテリコン
イイルクーン
セブンス・サークル
アクロマ
アービットレイター
AREA51
アーセイフェス
コロッソ
コンスピラシー
ダンツィヒ
エーステネム
フォール
インフィニッテッド・ヘイト
ジェフ・ルーミス
カイル・モリソン
メールヴォレンス
ナグルファー
ネヴァーライト
ノー・リターン
サイブリード
シンッセティック
公式サイト dirkverbeuren.com
著名使用楽器
TAMA STARCLASSIC MAPLE CUSTOM

ダーク・ヴェルビューレンDirk Verbeuren1975年1月8日 - )は、ベルギーアントウェルペン出身のヘヴィメタルミュージシャンドラマー)。特に、スウェーデンメロディックデスメタル/エクストリームメタルバンドソイルワークのドラマーとして著名であり、2004年から2016年7月まで在籍し、5枚のスタジオ・アルバムに加えて、ライブ・アルバム/DVD/Blu-rayに音源を残しており、ヨーロッパアメリカ合衆国カナダ日本オーストラリアロシア中華人民共和国ではライヴステージに立っている[3]。2016年にアメリカのスラッシュメタルバンド・メガデスに正式加入し、ソイルワークを脱退した[4]

ヴェルビューレンは、スタジオ・アルバムやライヴの演奏技術によって、メタルシーンの中でも特に知られた存在である。そのため、前述の2バンドの他にもデヴィン・タウンゼンドフレドリック・トーデンダルメシュガー)、サテリコンジェフ・ルーミスウォーレル・デインアボーテッド英語版ナグルファースカーヴ[5]パワーマッド英語版ザ・プロジェクト・ヘイト・MCMXCIX英語版等、多数のミュージシャン、バンドの作品に参加している。

ヴェルビューレンは、所有するダイ・クローリング・スタジオ (Die Crawling Studio)[6]でセッションドラマーをしたり、TAMAマイネル・シンバルズ英語版の専門家として世界的に活動しており、その様な活動をしていない際には、『Dirk Blasts』と題された教則ビデオや本人によるオンラインのドラム教則を通じて知識や専門技術を伝えている[7]フランスナンシーにあるMusic Academy Internationalで10年間、その他を併せて20年もの間、音楽教師を務めていた[8]

2011年にヴェルビューレンはグラインドコアバンド・ベント・シー英語版を結成した[9]。このバンドには、ナパーム・デスベーシストシェーン・エンバリーアボーテッド英語版ボーカリスト・スヴェン・ド・クロウェが参加した。

2016年7月、ヴェルビューレンはメガデスの新ドラマーとして正式に加入することが発表された。正式加入が発表される前、ヴェルビューレンは、クリス・アドラー英語版に代わって、メガデスのツアーにセッションメンバーとして参加していた。そして、メガデスへの正式加入によってソイルワークから正式に脱退した。

人物

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ヴェルビューレンの妻は、写真家のハンナ・ヴェルビューレン (Hannah Verbeuren)である。現在はアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスに居住している。

ヴェルビューレンはベジタリアンである[10]

音楽的な影響

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ヴェルビューレンは、最初に影響を受けたドラマーとして、デイヴ・ロンバードスレイヤー他)とミック・ハリス英語版ナパーム・デス他)の2名を挙げている。この他に影響を受けたドラマーとして、ショーン・レイナート英語版シニックデス等)、ジーン・ホグラン英語版テスタメント、デス他)、トーマス・ハーケ英語版メシュガー)、スティーヴ・フリンエイシスト他)、ピート・サンドヴァルモービッド・エンジェルテロライザー)、モルガン・オーグレン英語版カイパ)、トニー・ラウリーノ英語版ナイル他)、そしてチャド・スミスレッド・ホット・チリ・ペッパーズ他)を挙げている[11]。ヴェルビューレンは、ヒップホップ・ミュージックのファンでもあり、ビースティ・ボーイズRun-D.M.C.パブリック・エナミーが10代の頃に気に入っていたヒップホップグループであると述べている[11]

機材

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ヴェルビューレンは、TAMAドラム[12]ドラムスティック[13]マイネル英語版シンバル[14]エヴァンスドラムヘッド[15]、トゥーントラックのソフトウェア、dBのドラムシューズ[16]、そしてエイリアン・イヤーズのイヤーモニターについてエンドーズ契約を結んでいる。また、ヴェルビューレンはトゥーントラックのための4つの精巧なMIDIドラムパックを録音している。Library of the Extremeの「Blasts and Fills」[17]、「Death & Thrash」[18]、「Fill Insanity」[19]、「Metal Beats」[20]がこの音源である。また、MIDIトラックの内「The Metal Foundry SDX」[21]、「Metal! EZX」[22]についても貢献している。

参加バンド

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現在のメンバー

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ドラムスに加えて、ギターも担当している。
  • アビサル・ヴォーテックス (Abyssal Vortex)
  • アナトミー・オヴ・アイ (Anatomy of I)
  • カダヴァー (Cadaver)
  • フレヤ (Freya)
  • フェーズ・ワン (Phaze I)
  • パルス・オブ・ネビュラ (Pulse of Nebulae)
  • ザ・プロジェクト・ヘイト・MCMXCIX英語版 (The Project Hate MCMXCIX)
  • ヴェトゥール (Vetur)
  • ウィザード・ムーン (Withered Moon)

元メンバー

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セッション参加を含む

ディスコグラフィー

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スカーヴ (Scarve)

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  • 1994年 Scarve (Demo)
  • 1996年 Six Tears of Sorrow (EP)
  • 1998年 Opacity (Demo)
  • 1998年 Demo '98 #2 (Demo)
  • 1999年 Translucence
  • 2002年 Luminiferous
  • 2004年 Irradiant
  • 2004年 Irradiant (Single)
  • 2007年 The Undercurrent

ベント・シー (Bent Sea)

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  • 2011年 Noistalgia (EP)
  • 2013年 Paddling the Pink Canoe in a River of Blood / Partners in Grind (Split)
  • 2013年 Usurpress / Bent Sea (Split)
  • 2016年 Ascend / Descend (Split)

アビサル・ヴォーテックス (Abyssal Vortex)

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  • 2015年 Derelicts of Perdition (EP)

アナトミー・オヴ・アイ (Anatomy of I)

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  • 2011年 Substratum

フレヤ (Freya)

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  • 2016年 Grim

フェーズ・ワン (Phaze I)

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  • 2006年 Phaze I
  • 2014年 Uprising

パルス・オブ・ネビュラ (Pulse of Nebulae)

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  • 2014年 Elusive Elation (Single)
  • 2014年 Cold (Single)
  • 2016年 Pulse of Nebulae

ザ・プロジェクト・ヘイト・MCMXCIX (The Project Hate MCMXCIX)

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  • 2012年 The Cadaverous Retaliation Agenda
  • 2014年 There Is No Earth I Will Leave Unscorched
  • 2017年 Of Chaos and Carnal Pleasures

ウィザード・ムーン (Withered Moon)

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  • 2015年 Prophecies: The Call of Winter (EP)
  • 2016年 Elemental (EP)

ソイルワーク (Soilwork)

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  • 2005年 Stabbing the Drama (Single)
  • 2005年 Stabbing the Drama
  • 2007年 Exile (Single)
  • 2007年 Sworn to a Great Divide
  • 2010年 Let This River Flow (Single)
  • 2010年 The Panic Broadcast
  • 2012年 Spectrum of Eternity (Single)
  • 2013年 This Momentary Bliss (Single)
  • 2013年 Long Live the Misanthrope (Single)
  • 2013年 Rise Above the Sentiment (Single)
  • 2013年 The Living Infinite
  • 2014年 Beyond the Infinite (EP)
  • 2015年 Live in the Heart of Helsinki (Live album)
  • 2015年 The Ride Majestic (Single)
  • 2015年 The Ride Majestic
  • 2016年 Death Resonance (Compilation)

アボーテッド (Aborted)

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  • 2003年 Goremageddon: The Saw and the Carnage Done
  • 2010年 Coronary Reconstruction (EP)

デヴィン・タウンゼンド・プロジェクト (Devil Townsend Project)

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  • 2011年 Deconstruction

アートソニック (Artsonic)

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  • 1997年 Sonic Area

ヘッドライン (Headline)

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  • 1999年 Other Voices (EP)
  • 1999年 Voices of Presence
  • 2002年 Duality

リザンクシア (Lyzanxia)

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  • 2003年 Mindcrimes

モートゥアリー (Mortuary)

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  • 2003年 Agony in Red

ニュークリア・ブラスト・オールスターズ (Nuclear Blast Allstars)

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  • 2007年 Out of the Dark

ワン=ウェイ・ミラー (One-Way Mirror)

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  • 2008年 One-Way Mirror

ファズム (Phazm)

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  • 2004年 Hate at First Seed

パワーマッド (Powermad)

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  • 2015年 Infinite

ソリウム・フェイタリス (Solium Fatalis)

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  • 2013年 Solium Fatalis

サブライム・カダヴェリック・デコンポジション (Sublime Cadaveric Decomposition)

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  • 2007年 Inventory of Fixtures
  • 2011年 Sheep'n'Guns

タリアンドロッド (Taliandörögd)

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  • 2002年 Neverplace (EP)
  • 2004年 The Parting
  • 2015年 After the Flesh (EP)

ウォーレル・デイン (Warrel Dane)

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  • 2008年 Praises to the War Machine

イイルクーン (Yyrkoon)

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  • 2004年 Occult Medicine

セブンス・サークル (7th Circle)

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  • 2000年 Collective Minds

アクロマ (Akroma)

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  • 2017年 Apocalypse (Requiem)

アービットレイター (Arbitrator)

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  • 2015年 Indoctrination of Sacrilege

AREA51

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  • 2014年 Judge the Joker

アーセイフェス (Arsafes)

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  • 2012年 Onslaught Cocek (Single)

コロッソ (Colosso)

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  • 2012年 Peaceful Abrasiveness
  • 2012年 Abrasive Peace

コンスピラシー (Conspiracy)

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  • 2010年 Irremediable

ダンツィヒ (Danzig)

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  • 2017年 Black Laden Crown

エーステネム (Eostenem)

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  • 2004年 I Scream You Suffer They Die

フォール (Fall)

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  • 2016年 The Insatiable Weakness

インフィニッテッド・ヘイト (Infinited Hate)

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  • 2005年 Heaven Termination

ジェフ・ルーミス (Jeff Loomis)

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  • 2012年 Plains of Oblivion

カイル・モリソン (Kyle Morrison)

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  • 2017年 Pianometal

メールヴォレンス (Malevolence)

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  • 2012年 Slithering (Single)
  • 2013年 Antithetical

ナグルファー (Naglfar)

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  • 2012年 An Extension of His Arm and Will (EP)
  • 2012年 Téras

ネヴァーライト (Neverlight)

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  • 2017年 Nova Red

ノー・リターン (No Return)

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  • 2006年 No Return

サイブリード (Sybreed)

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  • 2007年 Antares

シンセティック (Synthetic)

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  • 2016年 Here Lies the Truth

エンジニア参加

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  • 1994年 Scarve - Scarve (Demo) - カバーアート
  • 1999年 Scarve - Translucence - カバーアート
  • 2003年 Mortuary - Agony in Red - レイアウト
  • 2011年 Devin Townsend Project - Contain Us - リミックス
  • 2012年 Colosso - Peaceful Abrasiveness - レコーディング・エンジニア
  • 2012年 Colosso - Abrasive Peace - レコーディングエンジニア
  • 2013年 Bent Sea - Paddling the Pink Canoe in a River of Blood / Partners in Grind - 音楽プロデューサー、レコーディングエンジニア
  • 2013年 Jupiter Society - From Endangered to Extinet - レコーディング・エンジニア
  • 2014年 Phaze I - Uprising - レコーディング・エンジニア
  • 2014年 The Project Hate MCMXCIX - There Is No Earth I Will Leave Unscorched - レコーディング・エンジニア
  • 2015年 Arbitrator - Indoctrination of Sacrilege - レコーディング・エンジニア
  • 2015年 Taliandörögd - After the Flesh - レコーディング・エンジニア
  • 2015年 Withered Moon - Prophecies: The Call of Winter - レコーディング・エンジニア

脚注

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  1. ^ Dirk Verbeuren - Encyclopaedia Metallum”. Metal-archives.com. 2015年3月18日閲覧。
  2. ^ Dirk Verbeuren profile on Meinl Cymbals. Retrieved on August 11, 2012.
  3. ^ "rockdetector.com artist profile: Soilwork"
  4. ^ http://www.blabbermouth.net/news/megadeth-names-dirk-verbeuren-new-full-time-drummer/
  5. ^ "Soilwork Drummer Discusses New Album, Future Of Scarve"
  6. ^ "dirkverbeuren.com session work page" Archived 2015年8月15日, at the Wayback Machine.
  7. ^ "dirkverbeuren.com premium lessons page
  8. ^ "Music Academy International - official website
  9. ^ [1] "bentsea.com - about"
  10. ^ Dirk Verbeuren von Soilwork im peta2-Spotlight” (German and English). Peta2 (2013年). June 23, 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。May 21, 2016閲覧。
  11. ^ a b Tama artist interview: Dirk Verbeuren” (English). Tama Drums (May 28, 2008). April 8, 2017閲覧。
  12. ^ "Dirk Verbeuren | TAMA Drums"
  13. ^ "TAMA Drums | Dirk Verbeuren Signature Stick"
  14. ^ "Dirk Verbeuren - Artists - Meinl Cymbals"
  15. ^ "Evans Drumheads : Artist Detail : Dirk Verbeuren"
  16. ^ "dB Drumshoes, Belleville, IL - Artist Roster"
  17. ^ [2] "toontrack.com MIDI packs - Library Of The Extreme 1"
  18. ^ [3] "toontrack.com MIDI packs - Library Of The Extreme 2"
  19. ^ [4] "toontrack.com MIDI packs - Library Of The Extreme 3"
  20. ^ [5] "toontrack.com MIDI packs - Metal Beats"
  21. ^ [6] "toontrack.com Superior line - The Metal Foundry SDX"
  22. ^ [7] "toontrack.com EZdrummer line - Metal! EZX"

外部リンク

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