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ダン・クイゼンベリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダン・クイゼンベリー
Dan Quisenberry
1986年
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州サンタモニカ
生年月日 1953年2月7日
没年月日 (1998-09-30) 1998年9月30日(45歳没)
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1975年
初出場 1979年7月8日
最終出場 1990年4月23日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ダニエル・レイモンド・クイゼンベリーDaniel Raymond Quisenberry , 1953年2月7日 - 1998年9月30日)はアメリカの元プロ野球選手投手アンダースロー)。右投右打。アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタモニカ出身。ニックネームは「Quiz(クイズ)」。

MLBにおけるクローザーの草分け的存在である。現役時代は、1980年から1985年にかけて、カンザスシティ・ロイヤルズの絶対的なクローザーとして活躍。最多セーブ投手に5回輝き、通算244セーブを挙げた。

人物・来歴

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1975年カンザスシティ・ロイヤルズにドラフト外で入団。1979年7月8日にメジャー初登板。この年は32試合に登板し、5セーブをあげるにとどまった。ところが、1980年ジム・フライ監督の奨めでピッツバーグ・パイレーツケント・テカルヴに似せたアンダーハンドにフォームを変えるとこれが大成功。この年75試合に登板し、12勝7敗、そしてリーグ最多の33セーブをあげる。球速はなく、この年も128回1/3を投げて37奪三振と、リリーフエースにしては非常に三振が少ないが、持ち前の制球力とシンカー(シンキング・ファストボール)で凡打の山を築く。コントロールは絶妙で、通算1,043回1/3を投げて与えた四球はわずか162。9イニング平均で1.40個で、これは1926年以後にメジャーで1,000イニング以上投げた投手の中では最少である。

50日間に及ぶストライキでシーズンが中断された1981年は18セーブに終わったが、1982年には初のオールスター出場を果たし、35セーブをあげて2年ぶりにセーブ王に返り咲く。1983年には、メジャー史上初のシーズン40セーブを達成。最終的には45セーブまで伸ばした(翌1984年ブルース・スーターがタイ記録を樹立し、1986年デーブ・リゲッティによって更新された)。1983年は9イニング平均0.71個四球、1984年は0.84個という少なさであった。また1981年には日米野球でロイヤルズの一員として来日し、アンダースローで日本の打者を苦しめた。

1984年は44セーブ、1985年も37セーブをあげ、この年まで4年連続でア・リーグセーブ王に君臨。1985年には球団創設初のワールドシリーズ制覇に貢献した。この間、1983年にはロイヤルズと、年俸の一部の支払を、利息をつけた上で引退後に行ういわゆる「終身契約」を結ぶ。しかし1986年は12セーブ、1987年は8セーブと大きく成績を落とす。1987年にはア・リーグの通算セーブ記録を更新した(1992年ジェフ・リアドンによって更新された)。1988年には中継ぎに降格したが、オールスターでの中断中にロイヤルズを解雇となり、セントルイス・カージナルスに移籍した。翌1989年もカージナルスで投げるが、主に中継ぎでの起用で6セーブ。 1990年サンフランシスコ・ジャイアンツに移籍するが、5試合の登板で防御率13.50の散々な成績で、最後の登板となった4月23日回旋筋断裂の重傷を負い、そのまま現役を引退した。

引退後は詩人となっていたが、1997年12月脳腫瘍の診断を受ける。ガンに転移し、翌1998年に45歳で死去した。

受賞歴・記録

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タイトル 

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表彰 

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年度別投手成績

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W
H
I
P
1979 KC 32 0 0 0 0 3 2 5 -- .600 163 40.0 42 5 7 5 0 13 1 0 16 14 3.15 1.23
1980 75 0 0 0 0 12 7 33 -- .632 528 128.1 129 5 27 15 1 37 1 0 47 44 3.09 1.22
1981 40 0 0 0 0 1 4 18 -- .200 254 62.1 59 1 15 8 1 20 0 0 16 12 1.73 1.19
1982 72 0 0 0 0 9 7 35 -- .563 529 136.2 126 12 12 2 0 46 1 0 43 39 2.57 1.01
1983 69 0 0 0 0 5 3 45 -- .625 536 139.0 118 6 11 2 0 48 0 0 35 30 1.94 0.93
1984 72 0 0 0 0 6 3 44 -- .667 506 129.1 121 10 12 4 0 41 0 0 39 38 2.64 1.03
1985 84 0 0 0 0 8 9 37 -- .471 532 129.0 142 8 16 5 1 54 0 0 41 34 2.37 1.22
1986 62 0 0 0 0 3 7 12 -- .300 352 81.1 92 2 24 12 3 36 0 0 30 25 2.77 1.43
1987 47 0 0 0 0 4 1 8 -- .800 215 49.0 58 3 10 3 1 17 0 0 15 15 2.76 1.39
1988 20 0 0 0 0 0 1 1 -- .000 110 25.1 32 0 5 2 0 9 1 1 11 10 3.55 1.46
STL 33 0 0 0 0 2 0 0 -- 1.000 168 38.0 54 4 6 1 0 19 0 2 26 26 6.16 1.58
'88計 53 0 0 0 0 2 1 1 -- .667 278 63.1 86 4 11 3 0 28 1 3 37 36 5.12 1.53
1989 63 0 0 0 0 3 1 6 -- .750 317 78.1 78 2 14 9 0 37 0 1 25 23 2.64 1.17
1990 SF 5 0 0 0 0 0 1 0 -- .000 37 6.2 13 1 3 2 0 2 0 1 12 10 13.50 2.40
通算:12年 674 0 0 0 0 56 46 244 -- .549 4247 1043.1 1064 59 162 70 7 379 4 5 356 320 2.76 1.18
  • 各年度の太字はリーグ最高

外部リンク

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