ダグ・デューシー
ダグ・デューシー Doug Ducey | |
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生年月日 | 1964年4月9日(60歳) |
出生地 | アメリカ合衆国 オハイオ州トレド |
出身校 | アリゾナ州立大学 |
前職 | コールド・ストーン・クリーマリーCEO |
所属政党 | 共和党 |
配偶者 | アンジェラ・ハーバート |
子女 | 3人 |
公式サイト | azgovernor.gov |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2015年1月5日 - 2023年1月2日 |
州務長官 |
ミシェル・レーガン ケイティ・ホッブズ |
在任期間 | 2011年1月3日 - 2015年1月5日 |
州知事 | ジャン・ブリュワー |
ダグラス・アントニー・デューシー(英語:Douglas Anthony Ducey、1964年4月9日 - )は、アメリカ合衆国の政治家、実業家。アリゾナ州知事(第23代)、州財務長官(2011年-2015年)を歴任。実業界では、アリゾナ州スコッツデールに拠点を置くアイスクリームブランドのコールド・ストーン・クリーマリーCEOであった。
所属政党は共和党。2014年11月4日の州知事選挙に勝利し、翌年1月5日に就任した。2018年に再選を果たし、2期8年務めた。
生い立ち・学歴
[編集]1964年4月9日にオハイオ州トレドで生まれ育つ[1]。出生名はダグラス・アントニー・ロスコー・ジュニア。母はメイデリン・スコット、父はダグラス・ロスコー・シニア。父はトレド市警察の元警察官であった[2]。
両親の離婚後、1975年に母親が再婚した。しかし再婚相手のマイケル・デューシーとも1981年に離婚した[3]。1976年にマイケル・デューシーがダグラスとその兄弟を養子とし、ダグラスはその苗字を受け継いだ[4]。
1982年の高校卒業と同時にアリゾナ州へ引っ越し、アリゾナ州立大学へ入学。1986年に卒業した。
経歴
[編集]民間経験
[編集]大学卒業後、デューシーはプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)に入社。営業とマーケティングを務めた[5]。その後、1995年から2007年までコールド・ストーン・クリーマリーのCEOを務めた[6]。彼とそのビジネスパートナーが会社を売却した際、コールド・ストーン社(1988年創業[7])はアメリカの他に世界10カ国で合計1400の拠点を有していた。カハラ社に売却後のフランチャイズ経営の失敗についての非難により、デューシーは同社の経営から退いた[8]。
その後、2008年から2012年まではiメモリーズの主要株主となった[9]。
州財務長官(2011年〜2015年)
[編集]2010年にディーン・マーティンの後任として州財務長官に選出。120億ドル以上の州資産を管理した。
アリゾナ州知事(2015年 - 2023年)
[編集]2014年選挙
[編集]2013年7月から州知事への立候補の可能性について調査を始め、2014年2月19日にアリゾナ州フェニックスで開かれた大会において、デューシーは州知事選挙への立候補の意欲を正式に表明した[10]。
予備選挙ではテッド・クルーズ上院議員や当時のウィスコンシン州のスコット・ウォーカー州知事など数多くの共和党指導者から支持を受けた。8月には予備選挙に勝利し、その後ジャン・ブリュワーやジョン・マケインからも支援を受けた。
11月4日に行われた本選挙では、民主党の候補であるフレッド・デュバルとリバタリアン党の候補であるバリー・ヘスを破り当選を果たした。
デューシーの選挙期間中は報道によってトレドに住む彼の従兄弟がオハイオ州で犯罪に関わっていることが明らかになった[11]。しかし、捜査では彼がその犯罪に関与したり、利益を受けた証拠は見つからなかった[12]。
在任中の実績
[編集]2015年1月5日に23代目アリゾナ州知事に就任[13]。任期が始まってすぐ、予算削減のために州職員の採用を凍結した[14]。同年3月、州予算を合計91億ドルに抑え、増税をすること無く15億ドルの財政赤字を解消した[15]。それ以降も、財政赤字を出すこと無く予算編成を毎年続けている[16]。
同年1月15日に高校生の卒業要件としてアメリカ合衆国市民権試験への合格を加える法案に署名した。これは、全米で初めての試みである[17][18]。
3月30日には、最初の拒否権をHB2150法案に行使。この法案は動物愛護法を改正し、家畜を保護対象から外すことを目的としていた[19]。また、警察官に対して交通検挙数のノルマを設定することを禁止するHB2410法案にも拒否権を行使した[20]。
母体保護と医療保険制度改革
[編集]オバマ大統領による医療保険制度改革に反対し、次のように述べた。「オバマケアはアリゾナ州にとっての災厄であるため、私はそれを廃止して他の法案に置き換えたい[21]。」2017年7月30日、アリゾナ・リパブリック紙はデューシーが上院議員ジェフ・フレークとジョン・マケインに対し、その法案を廃止させるように説得したと報じた[22]。
2017年9月、デューシーはグラハム・キャシディ・ヘルスケア修正法案を発表。「オバマケアを置き換える最高の法案」と述べた[23]。
南軍記念碑について
[編集]2017年8月、バージニア州シャーロッツビルで行われたユナイト・ザ・ライト・ラリー事件の後、記者から州の公立公園にある南軍記念碑を撤去するか質問され、それについては興味がないと述べた[24]。一方で彼はクー・クラックス・クランやネオナチ等を非難し、「我々にとって重要なのは歴史を知ることであり、それを隠すことはすべきでない。」と述べた[25][26]。
脚注
[編集]- ^ Tom, Troy (August 28, 2014). “Toledo native GOP nominee for Ariz. governor”. Toledo Blade (Toledo, OH)
- ^ Lemons, Stephen; Williams, Lance (October 14, 2014). “Special Report: Arizona Gubernatorial Candidate Doug Ducey Hails From an Infamous Ohio Organized-Crime Family”. Phoenix New Times (Phoenix, AZ)
- ^ Lemons, Stephen (November 13, 2014). “Gov.-Elect's Biological Dad did Business with Mobbed-Up Side of family, Records Show”. Phoenix New Times (Phoenix, AZ): p. 8 July 27, 2017閲覧。
- ^ Lemons, Stephen (October 30, 2014). “Courting Disaster: Doug Ducey's Shady Salesmanship of Himself and the GOP Brand Signals Doom for Arizona”. Phoenix New Times (Phoenix, AZ): p. 25
- ^ Linda Bentley, Field of six vying for governor in Republican Primary, Sonoran News, August 6, 2014.
- ^ “Fact Check: Ads attacking Doug Ducey”. KNXV (September 27, 2014). 2020年9月7日閲覧。
- ^ Castiglia, Onofrio (January 31, 2018). “Cold Stone Creamery closes”. The Winchester Star. 2020年9月7日閲覧。
- ^ Lemons, Stephen (August 12, 2010). “Doug Ducey: Emperor of Ice Cream or as Sleazy as They Come?”. Phoenix New Times
- ^ “Doug Ducey Named iMemories Chairman of the Board to Lead National Expansion of Company”. businesswire.com. 2016年11月11日閲覧。
- ^ DeLaney, Melissa (February 19, 2014). “Doug Ducey Will Run for Arizona Governor in 2014”. Reuters April 19, 2014閲覧。
- ^ “Special Report: Arizona Gubernatorial Candidate Doug Ducey Hails From an Infamous Ohio Organized-Crime Family”. Phoenix New Times (October 14, 2014). 28 January 2017閲覧。
- ^ Lance, Williams (October 14, 2014). “GOP candidate for Arizona governor has family ties to organized crime”. Center for Investigative Reporting (Emeryville, CA)
- ^ Suerth, Jessica (January 5, 2015). "Doug Ducey Sworn in as Arizona's 23rd Governor", The State Press; retrieved January 19, 2015.
- ^ Schwarz, Hunter (January 12, 2015). "Arizona Governor Institutes State Employee Hiring Freeze, Calls for Income Tax Change". The Washington Post; retrieved January 19, 2015.
- ^ Sanchez, Ronald J. Hansen, and Yvonne Wingett. “Ducey signs historically lean $9.1B Arizona budget” (英語). The Arizona Republic. 2020年7月7日閲覧。
- ^ Family, A. Z.. “Gov. Ducey proposes $12.3 billion spending plan, sends money to best and poorest schools” (英語). 2020年7月7日閲覧。
- ^ Armario, Christine & Bob Christie (January 16, 2015). "States Consider Requiring US Citizenship Test for Graduation", abcnews.go.com; retrieved January 19, 2015.
- ^ Porter, Caroline (January 16, 2015). "Arizona Is First State to Require Citizenship Exam to Graduate High School", The Wall Street Journal; retrieved January 19, 2015.
- ^ “Veto of HB2150”. April 1, 2015閲覧。
- ^ “Veto of HB2410”. April 1, 2015閲覧。
- ^ “What Ducey told McCain ahead of his big vote to kill GOP 'repeal' bill”. azcentral 2017年7月31日閲覧。
- ^ “What Ducey told McCain ahead of his big vote to kill GOP 'repeal' bill”. azcentral 2017年7月31日閲覧。
- ^ “Arizona Gov. Ducey throws his support behind latest plan to kill Obamacare”. tucson.com. (September 18, 2017) 2020年9月7日閲覧。
- ^ Services, Howard Fischer, Capitol Media. “Ducey stands ground on confederate monuments in wake of racial violence – Arizona Capitol Times”. azcapitoltimes.com. 2017年8月15日閲覧。
- ^ Services, Howard Fischer, Capitol Media. “Ducey stands ground on confederate monuments in wake of racial violence – Arizona Capitol Times”. azcapitoltimes.com. 2017年8月15日閲覧。
- ^ Fischer, Howard. “Ducey condemns white nationalists, says Confederate monuments can stay” (英語). Arizona Daily Star. 2020年1月4日閲覧。
外部リンク
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