タラッシュ・ディフェンス
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タラッシュ・ディフェンス (Tarrasch Defense) は、チェスのオープニングの1つで、クイーンズ・ギャンビット・ディクラインド (1.d4 d5 2.c4 e6) の一変化である。1.d4 d5 2.c4 e6 3.Nc3 c5で出来た形がタラッシュ・ディフェンスの基本形である[1][2]。
オープニング名はドイツのチェスプレーヤーであるジークベルト・タラッシュに由来する。
ルビンスタイン・ヴァリエーション
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4.cd ed 5.Nf3 Nc6 6.g3[2]
白の6手目で出来た型がルビンスタイン・ヴァリエーションの基本形である[3]。
基本形からの定跡は6.… Nf6 7.Bg2 Bb4 8.0-0 0-0 9.dcである[3]。この手順中黒の6手目では6.… c4と指す手もある[3]。以下7.Bg2 Bb4 8.0-0 Nge7 9.e4と進行する[3]。
6.… Nf6 7.Bg2 Bb4 8.0-0 0-0 9.dcと進行した後の黒の9手目としては9.… Bxc5と9.… d4の2つの手がある[3]。
9.… Bxc5と指すと10.Na4 Be7 11.Be3 Ne4 12.Rc1 Qa5 13.a3 Bd7と進行する[3]。
9.… d4と指すと10.Na4 Bf5 11.Nh4 Be4と進行する[3]。この手順中白の11手目では11.Bf4や11.a3と指す手もある[3]。
マーシャル・ギャンビット
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4.cd ed 5.e4[2]
白の5手目で出来た型がマーシャル・ギャンビットの基本形である[3]。4手目まではルビンスタイン・ヴァリエーションと同一手順である。
基本形からの定跡は5.… de 6.d5 f5! 7.Bf4 Bd6 8.Bb5+ Kf7で[3]、黒が十分に指せる展開となる[3]。
その他の変化
[編集]ルビンスタイン・ヴァリエーションやマーシャル・ギャンビットの基本形までの手順中白の4手目で4.dcと指す手は4.… d4 5.Na4 Bxc5 6.Nxc5 Qa5+ 7.Bd2 Qxc5と進行し黒にセンターを制圧されるため白が劣勢な展開となる[3]。
ルビンスタイン・ヴァリエーションやマーシャル・ギャンビットの基本形までの手順中黒の4手目では4.… cdと指す手もある[3]。以下5.Qxd4 Nc6 6.Qd1 ed 7.Qxd5 Be6 8.Qxd8+ Rxd8 9.e3 Nb4 10.Bb5+ Ke7と進行する[3]。