ソニック × シャドウ ジェネレーションズ
ジャンル |
ハイスピードアクションアドベンチャー (アクションゲーム、アクションアドベンチャーゲーム) |
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対応機種 |
PlayStation 5 PlayStation 4 Nintendo Switch Xbox Series X/S Xbox One Microsoft Windows(Steam / Epic Games Store) |
開発元 | セガ ソニックチーム |
発売元 | セガ |
プロデューサー |
飯塚隆(ソニックシリーズプロデューサー) 中村俊[1] |
ディレクター | 鴫原克幸[1] |
シリーズ | ソニックシリーズ |
人数 | 1人 |
発売日 |
2024年10月25日 2024年10月25日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
ダウンロードコンテンツ | あり |
エンジン | ヘッジホッグエンジン2 |
売上本数 | 100万本(発売日である2024年10月25日の時点で) |
対応言語 |
音声:日本語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語 字幕:日本語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語(スペイン)、ロシア語、ポーランド語、ポルトガル語(ブラジル)、繁体字、簡体字、韓国語、タイ語 |
その他 | このゲーム作品の前日譚を描いたプロローグアニメーション作品の制作:『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ:闇の序章』 |
『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』(SONIC X SHADOW GENERATIONS)は、セガより2024年10月25日に発売されたゲームソフト、開発はソニックチーム。
ソニックシリーズ生誕20周年を記念して発表・制作したビデオゲーム『ソニック ジェネレーションズ 白の時空』のリマスター版に、ダークヒーロー、シャドウ・ザ・ヘッジホッグを主人公に据えた完全新作『シャドウ ジェネレーションズ』という2つのタイトルが収録されており、共通の世界観が背景にある[2]。
本作のキャッチコピーは「世界を救うため、走れ」[3][4]。
登場キャラクター
[編集]- ソニック・ザ・ヘッジホッグ(モダンソニック)
- 声 - 金丸淳一
- 『ソニック ジェネレーションズ』での主人公にしてプレイヤーキャラクター。ムービーのみでの登場する。
- ソニック・ザ・ヘッジホッグ(クラシックソニック)
- 声 - なし
- 『ソニック ジェネレーションズ』でのもう一人の主人公にしてプレイヤーキャラクター。『シャドウ ジェネレーションズ』では登場はしない。
- シャドウ・ザ・ヘッジホッグ
- 声 - 遊佐浩二、キアヌ・リーブス(DLC「映画『ソニック×シャドウ TOKYO MISSION』パック」)[5]
- 本作の主人公にしてプレイヤーキャラクター。今作ではルージュにソニックの誕生日会に参加することを約束させられていたが、何かの不穏な前触れを感じて調査のために自身の故郷であるスペースコロニー・アークへと赴き、そこから物語は動き大きな事件に巻き込まれていく。
- マリア・ロボトニック
- 声 - 白鳥由里
- 難病を患っている身でありながら希望や他者への気遣いの気持ちを失わない、心強く優しい少女。シャドウが目覚めた時に立ち合いこの世界に迎えて、スペースコロニー・アークでシャドウやジェラルド祖父たちと共に過ごしていた。
- Prof.ジェラルド・ロボトニック
- 声 - 中村浩太郎
- 究極生命体「シャドウ・ザ・ヘッジホッグ」をこの世界に創り出した「世界最高の頭脳」の持ち主、スペースコロニー・アークを設計した人物でもある。自身の発明から人々を幸福にすることを生き甲斐として願っている。Dr.エッグマンの憧れの人物でもある。
- ブラックドゥーム / ドゥームズアイ
- 声 - 大友龍三郎
- かつて地球を侵略しようとした「ブラックアームズ」の首領。過去にシャドウに敗れたが生き延び、タイムイーターの侵攻を好機としてシャドウにドゥームパワーを強制覚醒させようとする。
- Dr.エッグマン
- 声 - 中村浩太郎
- Prof.ジェラルド譲りの天才的頭脳の持ち主ではあるのだが、その頭脳を己のために悪用する悪の科学者。『シャドウ ジェネレーションズ』では登場はしないが事件には関わっている。
- オーボット
- 声 - 岩田光央
- エッグマンの側近ロボット。エッグマンがタイムイーターを追っていたあと、彼らもこの世界に迷い込み、脱出する為のロケットを制作している。
- キューボット
- 声 - 高木渉
- エッグマンの側近ロボットでオーボットの相方。オーボットと共にこの世界に迷い込んだらしい。今作は『マリオ&ソニック』シリーズや『チームソニックレーシング』基準で一人称は「ボク」で普通に話している。
- オメガ
- 声 - 楠大典
- エッグマンに作られたEシリーズ最強のロボット。シャドウがホワイトスペースに迷い込んだ際、最初に遭遇する者で彼も巻き込まれたらしい。
- ビッグ・ザ・キャット
- 声 - 長嶝高士
- エミーの友達の大きなネコで彼もこの世界に迷い込んだらしい。今作でもカエルくんとはぐれたらしい。
- ルージュ・ザ・バット
- 声 - 落合るみ
- 宝石専門のトレジャーハンターでエージェントでもあるシャドウのパートナー。今作でもシャドウをバックアップしている。
- メタルソニック
- 声 - 金丸淳一
- エッグマンが開発した対ソニック用ロボット。本作では『ソニック ヒーローズ』のメタルオーバーロードの状態で登場。
- メフィレス
- 声 - 坂詰貴之
- ソレアナ公国の至宝「ソラリス」の片割れ。本作では『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の出来事はなかった事になっているため、シャドウに対して「また忘れちゃったのかい?」と発言する。
- タイムイーター
ソニック ジェネレーションズでの変更点・追加点
[編集]- 解像度の上昇
- フレームレートの上昇(switch版のみオリジナル版と同じく30FPS)
- ロード時間の短縮
- 残機の撤廃
- オリジナル版のDLCのカジノナイトピンボールの事前収録
- 仲間の救出時のソニックのカットシーンに新規のセリフの追加
- エッグマン(モダン、クラシック両方)の担当声優変更
- ルージュの胸のデザインが完全に隠れる姿に変更
- パスワードの入力でしか手に入らないフィギュアは当初から解禁
- チャオレスキューの追加
- オプションのリニューアル
- BGMとSEのボリュームはサウンド設定に移動
- 字幕の任意での変更の追加
- 操作設定の追加
- 音声ボリュームの追加
- 言語設定の追加
- 画面設定の追加
- セーブスロットが3つ追加
- ポーズ画面にオプションとセーブの追加
- ドロップダッシュの追加
- 「さらわれた 仲間たち」でチャオの追加、ソニックがエミーの顔を手で隠す行為の変更
制作
[編集]映画『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』が公開されるにあたり、セガでは"Fearless: Year of Shadow"というテーマが掲げられ、本作が誕生した[2]。本作は映画を通じてキャラクターを知った観客たちをターゲットにしており、ソニックの活躍を振り返る『ソニック ジェネレーションズ』に加え、新規のファンや古参のシャドウファン向けの『シャドウ ジェネレーションズ』も生み出された[2]。前者は単なる移植だけでなく、新たな気づきを見出すという観点から、各地に散らばるチャオを収集する「チャオレスキュー」という要素が追加されたほか、オリジナル版『ソニック ジェネレーションズ』より後の作品群で標準化された「ドロップダッシュ」が追加された[6]。
後者の制作にあたり、シャドウの悲しい背景も含めて彼の魅力を伝えることが重視された[2]。また、『ソニック ジェネレーションズ』の評価点であるスピードランはそのままに、シャドウの能力を盛り込むという方針が取られた[7]。また、双方のタイトルを行き来しても違和感なく楽しめるようバランス調整には注意が払われた[7]。
彼の必殺技「カオスコントロール」自体は『ソニックアドベンチャー2』にも登場していたが、実際に時間を止めるシステムとして落とし込むのは本作が初めてである[2]。本作のプロデューサー・中村俊はこの要素について、シリーズに親しんだファンからすれば華麗なアクションの探求に役立つ一方、アクションが苦手なプレイヤーのサポートにもつながっているとファミ通とのインタビューの中で語っている[2]。もう一つの必殺技である「ドゥームパワー」はソニックのアクションと違いを出すために導入されたほか、物語上においても彼の目標達成や成長にとって重要なものとして位置づけられている[8]。シャドウの在り方から、「ドゥームパワー」は彼の行動に対して危うさやミステリアスな印象を持たせる必要があった[8]。また、この要素は単なる戦闘アクションの追加ではなく、レベルデザインにも組み込まれており、彼がこの能力を用いることで縦横無尽に動き回れるようになった[8]。
『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』をモチーフとしたDLCの導入は双方の制作が進んだ段階で、セガが映画の制作陣に提言したことで実現した[6]。 DLCの内容が定まる前、アメリカで収録されたシャドウの音声データが提出されるが、ソニックシリーズプロデューサの飯塚隆は声の主を尋ねないでほしいと中村に指示した[6]。その後、予告編を通じて中村たちは映画でシャドウを演じるのがキアヌ・リーヴスだと知った[6][注 1]。映画の内容を知っている者はセガ社内でも限られており、中村たちは断片的な情報を基に内容を固めていった[6]。『シャドウ ジェネレーションズ』ではメフィレスが登場しており、中村は「ジェネレーションズ」だからこそ登場させられたと振り返っている[6]。
広報
[編集]東京ゲームショウ2024への出典に際しては、本作の予約証明を提示した者へ、レッドブル限定リバーシブルBOXが提供された[6]。また、同イベントには当初ソニックとシャドウのバルーンを展示させることも考えられたが、それでは試遊スペースが減ってしまうため、シャドウのみが展示された[6]。
闇の序章
[編集]映像外部リンク | |
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『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』プロローグアニメ「闇の序章」スペシャルPV | |
『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』 闇の序章 ー全編版ー |
『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ:闇の序章』は、『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』のシャドウ・ザ・ヘッジホッグの前日譚を描くプロローグアニメーション作品。
コミカライズ
[編集]『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』をコミカライズ化。2024年9月13日に発売される「月刊コロコロコミック 10月号」から、『漆黒のハリネズミ シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』の漫画名で連載開始[9][10][11]。作は今田ユウキ。
評価
[編集]発売前の評価
[編集]ライターの米澤崇史は6月のメディア向け試遊会で出展されたバージョンについて、オリジナル版『ソニック ジェネレーションズ』は未プレイながらも懐かしさを感じたと評している[7]。
発売後の情報
[編集]発売1日目にして、全世界での販売本数が100万本超えをした[12]。翌日の朝方には日本からも日本語で同じ発表がされ[13][14]、この発表について記事にした電ファミニコゲーマーの記事では、同時に本作のユーザーからの評価についても触れて『Steamでは3000件以上のレビューの内97%から高く評価され「圧倒的に好評」のステータスを獲得』ということもニュースとして纏めていた[15]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b ソニック・ザ・ヘッジホッグ【公式】 [@SonicOfficialJP] (2024年10月17日). "『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』週刊ファミ通発売直前特集情報 - ソニック・ザ・ヘッジホッグ【公式】". 日本国内. X(旧Twitter)より2024年10月21日閲覧。
- ^ a b c d e f “『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』飯塚隆氏&中村俊氏にインタビュー。シャドウの魅力を存分に伝えることをブランドテーマに掲げ、新たな能力に目覚めたダークヒーローの姿を描く | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com”. ファミ通.com (2024年7月4日). 2024年10月22日閲覧。
- ^ ソニック・ザ・ヘッジホッグ【公式】 [@SonicOfficialJP] (2024年10月21日). "『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』東京都港区品川駅映像掲出情報 - ソニック・ザ・ヘッジホッグ【公式】". 日本国内. X(旧Twitter)より2024年10月25日閲覧。
- ^ セガ公式アカウント🦔 [@SEGA_OFFICIAL] (2024年10月21日). "『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』東京都港区品川駅映像掲出情報 - セガ公式アカウント🦔". 日本国内. X(旧Twitter)より2024年10月25日閲覧。
- ^ ソニック・ザ・ヘッジホッグ【公式】 [@SonicOfficialJP] (2024年10月18日). "DLC「映画『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』パック」情報 - ソニック・ザ・ヘッジホッグ【公式】". 日本国内. X(旧Twitter)より2024年10月21日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』は、ソニック初心者の“最初の1本”になる作りに。キアヌ・リーブスがボイスを担当するDLCの開発エピソードも聞いた【TGS2024】 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com”. ファミ通.com (2024年9月29日). 2024年10月22日閲覧。
- ^ a b c “『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』先行レビュー&開発者インタビュー。シャドウならではのカッコよさにあふれたハイスピードアクションを体験”. 電撃オンライン (2024年6月17日). 2024年10月22日閲覧。
- ^ a b c “PS5®/PS4®『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』特別インタビュー! プロデューサーが"シャドウ・ザ・ヘッジホッグ"の新たな闇の力について語る”. PlayStation.Blog 日本語 (2024年8月20日). 2024年10月22日閲覧。
- ^ “【月コロ10月号特報】話題沸騰のゲームをコミカライズ化! ダークヒーロー「シャドウ」が活躍する新連載まんが「漆黒のハリネズミ シャドウ・ザ・ヘッジホッグ」を大紹介!!”. 小学館 (2024年9月14日). 2024年10月21日閲覧。
- ^ ソニック・ザ・ヘッジホッグ【公式】 [@SonicOfficialJP] (2024年10月7日). "『漆黒のハリネズミ シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』第1話ニュース - ソニック・ザ・ヘッジホッグ【公式】". 日本国内. X(旧Twitter)より2024年10月21日閲覧。
- ^ “漆黒のハリネズミ シャドウ・ザ・ヘッジホッグ”. 小学館. 2024年10月21日閲覧。
- ^ “Sonic x Shadow Generations Sells 1 Million Units on Launch Day, Sega Reveals” (英語). IGN. Ziff Davis (2024年10月25日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ ソニック・ザ・ヘッジホッグ【公式】 [@SonicOfficialJP] (2024年10月26日). "『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』全世界累計販売本数100万本突破発表 - ソニック・ザ・ヘッジホッグ【公式】". 日本国内. X(旧Twitter)より2024年10月26日閲覧。
- ^ セガ公式アカウント🦔 [@SEGA_OFFICIAL] (2024年10月26日). "『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』全世界累計販売本数100万本突破発表 - セガ公式アカウント🦔". 日本国内. X(旧Twitter)より2024年10月26日閲覧。
- ^ TsushimaHiro「『ソニック×シャドウ ジェネレーションズ』発売から1日で全世界累計販売本数が100万本を突破。Steamでは3000件以上のレビューの内97%から高く評価され「圧倒的に好評」を獲得」『電ファミニコゲーマー』マレ、東京都千代田区外神田、2024年10月26日。2024年10月26日閲覧。