センカクアオイ
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センカクアオイ | |||||||||||||||||||||
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神代植物公園
植物多様性センター展示 | |||||||||||||||||||||
分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Asarum senkakuinsulare Hatus.[1] | |||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
センカクアオイ(尖閣葵) |
センカクアオイ(尖閣葵、Asarum senkakuinsulare、シノニム:Heterotropa senkakuinsularis)とは、ウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草。別名センカクカンアオイ(尖閣寒葵)[3]。
概要
[編集]日本固有種で琉球諸島の魚釣島のみに分布する。山地の林内に生育する。
多年草。葉は対生、卵心形~広卵状円形で、先端はやや丸みを帯び、長さ10~17センチメートル程度、表面は濃緑色、裏面は淡緑色で、光沢がある。花期は2~4月。花のように見えるのは花弁ではなく3枚のがく片である。がく片は広卵形で、縁は反り返らず、色は帯緑淡紫色。がく片の根本にあるがく筒は円筒形で、長さ15ミリメートル程度。がく片の基部(口環)にいぼ状の突起があり、黄色みを帯びるのが特徴である。雄しべは12個、雌しべは6個。
園芸用の採取や魚釣島に放逐されたヤギによる生育環境である森林植生のかく乱等が要因で、自生地及び個体数を減らしている(尖閣諸島#確認されている希少種を参照)。
保護上の位置づけ
[編集]絶滅危惧IA類 (CR)(環境省レッドリスト)
生育地である下記の地方公共団体が作成したレッドデータブックに掲載されている。
- 沖縄県:絶滅危惧IA類
脚注
[編集]- ^ センカクアオイ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- ^ センカクアオイ(シノニム) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- ^ 環境省版のレッドリストや沖縄県版レッドデータブック等ではセンカクカンアオイが採用されているが、Sugawara, Takashi. (2006) "Asarum", Flora of Japan Volume IIa, K. Iwatsuki et.al. (ed.), KODANSHA, 2006, pp.368-387.やBG Plants YList植物名検索ではセンカクアオイが採用されており、命名者の初島住彦もセンカクアオイで報告している。
参考文献
[編集]- 環境庁自然環境局野生生物課編 『改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物8 植物I(維管束植物)』 財団法人自然環境研究センター、2000年、ISBN 4-915959-71-6。
- 島袋敬一編著 『琉球列島維管束植物集覧【改訂版】』 九州大学出版会、1997年、197頁、ISBN 4-87378-522-7。
- 新城和治・新島義龍 「センカクカンアオイ(センカクアオイ)」 『改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物(菌類編・植物編)-レッドデータおきなわ-』、沖縄県文化環境部自然保護課編 、2006年、82-83頁。
- 多和田真淳監修・池原直樹著 『沖縄植物野外活用図鑑 第7巻 シダ植物~まめ科』 新星図書出版、1989年、142頁。
- 初島住彦・天野鉄夫 『増補訂正 琉球植物目録』 沖縄生物学会、1994年、41頁、ISBN 4-900804-02-9。
外部リンク
[編集]- J-IBIS絶滅危惧種情報 - 環境省版RDBでのセンカクカンアオイの解説