セイントバラード
セイントバラード | |||||||||
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欧字表記 | Saint Ballado[1][2] | ||||||||
品種 | サラブレッド[1][2] | ||||||||
性別 | 牡[1][2] | ||||||||
毛色 | 青鹿毛[1][2] | ||||||||
生誕 | 1989年5月14日[1] | ||||||||
死没 | 2002年10月20日(13歳没)[3] | ||||||||
父 | Halo[1][2] | ||||||||
母 | Ballade[1][2] | ||||||||
母の父 | Herbager[1][2] | ||||||||
生国 | カナダ(オンタリオ州)[1][2] | ||||||||
生産者 | Windfields Farm[1] | ||||||||
馬主 | Aaron U. Jones[1] | ||||||||
調教師 | Clint Goodrich(アメリカ)[1] | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 | 9戦4勝[1][2] | ||||||||
獲得賞金 | 30万2820ドル[1] | ||||||||
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セイントバラード (Saint Ballado[2]) とはカナダ生産のアメリカの競走馬、種牡馬。主な勝ち鞍に1992年のアーリントンクラシックステークスおよびシェリダンステークス。
経歴
[編集]- 特記事項なき場合、本節の出典はEQIBASE[1]
1991年8月15日、アーリントンパーク競馬場でのメイドン競走でデビューし、2着。2歳時はこの1走で切り上げ、翌1992年1月のガルフストリームパーク競馬場でのメイドン競走で初勝利。続く2走はアローワンス競走に使われて2着、1着としたあとジムビームステークスでリルイーティーの5着、ブルーグラスステークスでもピストルアンドローゼスの5着に終わって三冠路線には向かわなかった。5月アーリントンパークのG3競走シェリダンステークス[3]と6月のアーリントンクラシックステークス[3]を連勝しハスケルインビテーショナルハンデキャップに向かったがテクノロジーの4着に終わり、これが最後の競馬となった。
競走成績
[編集]以下の内容は、EQIBASE[1]の情報および記載法に基づく。
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 頭数 | 枠番 (PP) |
馬番 (Pgm) |
着順 | 騎手 | 斤量(lb./kg換算) | タイム | 着差/タイム差 | 勝ち馬/(2着)馬 |
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1991. | 8.15アーリントンパーク | メイドン | ダ6f | 12 | 9 | 9 | 2着 | P. デイ | 119/54 | (3馬身1/2) | Return to Quarters | ||
1992. | 1.26ガルフストリームパーク | メイドン | ダ6f | 10 | 8 | 8 | 1着 | R. ロペス | 120/54.5 | 1:10.94 | ハナ | (Dont Sell the Farm) | |
2.17 | ガルフストリームパーク | アローワンス | ダ7f | 11 | 10 | 10 | 2着 | J. クローン | 117/53 | (3馬身) | Concorde's Tune | ||
3.14 | ガルフストリームパーク | アローワンス | ダ8.5f | 12 | 6 | 6 | 1着 | J. クローン | 112/51 | 1:44.23 | 2馬身 | (Sunnybutcold) | |
3.28 | ターフウェイパーク | ジムビームS | G2 | ダ9f | 11 | 5 | 5 | 5着 | J. クローン | 121/55 | (7馬身1/4) | Lil E. Tee | |
4.11 | キーンランド | ブルーグラスS | G2 | ダ9f | 11 | 9 | 9 | 5着 | R. マクナイト | 121/55 | (7馬身1/4) | Pistols and Roses | |
5.25 | アーリントンパーク | シェリダンS | G3 | ダ8f | 8 | 2 | 2 | 1着 | J. ヴェラスケス | 113/51.5 | 1:36.10 | 7馬身 | (Ten Sins) |
6.21 | アーリントンパーク | アーリントンクラシックS | G2 | ダ9f | 6 | 6 | 6 | 1着 | J. クローン | 120/54.5 | 1:46.82 | 4馬身1/2 | (Desert Force) |
8.21 | モンマスパーク | ハスケル招待H | G1 | ダ9f | 9 | 3 | 4 | 4着 | J. クローン | 118/53.5 | (7馬身1/4) | Technology |
引退後
[編集]引退後は種牡馬とするため馬主は奔走するが、良血馬ながらケンタッキー州では相手にされず、最終的には繋養先はフロリダ州のオカラスタッドとなる[4]。それも、最初は75万ドルで売却予定が40万ドルに下がり、最後は9万ドルに値切られた結果であった[4]。種付料は2500ドルに設定された[4]。このような境遇ながら、オカラスタッド側では良血に未来の価値を見出し、もし成功したなら多大な幸運が来るとしていた[4]。初年度産駒からフロリダダービー優勝馬キャプテンボジットを送り出し[4]、その後も一定の繁殖成績をおさめてテイラーメイドファームへの移動を果たした。しかし2002年秋、脊髄の病に冒されたため矯正手術を受けてテイラーメイドファームに戻った後合併症を起こして重篤となり、手の施しようがなくなったため10月20日に安楽死の処置がとられた[3]。
死後、まず2004年にアシェイド (Ashado) がケンタッキーオークス、コーチングクラブアメリカンオークス、ブリーダーズカップ・ディスタフなどに優勝し、エクリプス賞最優秀3歳牝馬を受賞[5]。翌2005年には牡駒のセイントリアム (St. Liam) が中距離路線で活躍し、この年の年度代表馬に、またアシェイドも再び年度表彰を受け、この2頭の活躍によりセイントバラードは2005年度北米リーディングサイアーとなった[5]。しかしその後、後継種牡馬として期待されたセイントリアムは不慮の事故により、1世代の産駒を残しただけで死亡した。
父ヘイローは日本で種牡馬として大活躍していたサンデーサイレンスと同じであり、甥のシングスピールがジャパンカップに優勝した翌年の1997年には、日本への導入が予定されていたが、アメリカで受けた予防接種のワクチン が日本の検疫条項に抵触したため、実現しなかった。
主な産駒
[編集]※G1競走優勝馬のみ。
- Captain Bodgit(1994年産 フロリダダービーなど重賞3勝)[6]
- Sister Act(1995年産 ヘムステッドステークスなど重賞4勝)[7]
- Yankee Victor(1996年産 メトロポリタンハンデキャップなど重賞2勝)[8]
- Saint Liam(2000年産 G1競走4勝を含む重賞5勝。2005年度エクリプス賞年度代表馬、最優秀古牡馬)[9]
- Ashado(2001年産 G1競走6勝を含む重賞11勝。2004年度エクリプス賞最優秀3歳牝馬、2005年度同最優秀古牝馬)[10]
- Sunriver(2003年産 ハリウッドターフカップハンデキャップなど重賞3勝)[11]
血統表
[編集]セイントバラードの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ヘイロー系 |
[§ 2] | ||
父 Halo 1969 黒鹿毛 アメリカ |
父の父 Hail to Reason 1958黒鹿毛 アメリカ |
Turn-to | Royal Charger | |
Source Sucree | ||||
Nothirdchance | Blue Swords | |||
Galla Colors | ||||
父の母 Cosmah 1953鹿毛 アメリカ |
Cosmic Bomb | Pharamond | ||
Banish Fear | ||||
Almahmoud | Mahmoud | |||
Arbitrator | ||||
母 Ballade 1972 鹿毛 アメリカ |
Herbager 1956 鹿毛 フランス |
Vandale | Plassy | |
Vanille | ||||
Fladgette | Escamillo | |||
Fidgette | ||||
母の母 Miss Swapsco 1965鹿毛 アメリカ |
Cohoes | Mahmoud | ||
Belle of Troy | ||||
Soaring | Swaps | |||
Skylarking | ||||
母系(F-No.) | (FN:12-c) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Mahmoud 4 × 4 = 12.50%、Blue Larkspur 5 × 5 × 5 = 9.38% | [§ 4] | ||
出典 |
- 全姉に1980年度のカナダ年度代表馬およびエクリプス賞最優秀古牝馬のグローリアスソング、全兄に1983年度エクリプス賞最優秀2歳牡馬のデヴィルズバッグ、近親のうちグローリアスソングの血統からラーイ、シングスピール、全姉Angelic Songの仔にレディバラード(クイーン賞、TCK女王盃)、その他近親にヒシナタリー[13]
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “Saint Ballado (ON)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年5月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “Saint Ballado(CAN)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月3日閲覧。
- ^ a b c d “Saint Ballado Euthanized”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2002年10月20日). 2020年5月3日閲覧。
- ^ a b c d e “‘Even the Bad is Good, That’s How You Learn’”. Thoroughbred Daily News. Thoroughbred Daily News (2019年6月24日). 2020年5月3日閲覧。
- ^ a b “セイントバラードの肖像”. きょうの蹄音. 一般社団法人中山馬主協会 (2016年9月17日). 2020年5月3日閲覧。
- ^ “Captain Bodgit(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月3日閲覧。
- ^ “Sister Act(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月3日閲覧。
- ^ “Yankee Victor(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月3日閲覧。
- ^ “Saint Liam(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月3日閲覧。
- ^ “Ashado(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月3日閲覧。
- ^ “Sunriver(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月3日閲覧。
- ^ a b c “Saint Ballado(CAN) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月3日閲覧。
- ^ a b c “Saint Balladoの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年5月3日閲覧。
参考文献
[編集]外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post