スティーブン・マッツ

スティーブン・マッツ
*Steven Matz*
セントルイス・カージナルス #32
	ニューヨーク・メッツ時代; （2019年3月2日）
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	ニューヨーク州サフォーク郡ストーニーブルック（英語版）
生年月日	1991年5月29日（33歳）
身長; 体重	6' 3" ＝約190.5 cm; 195 lb ＝約88.5 kg
選手情報
投球・打席	左投右打
ポジション	投手
プロ入り	2009年 MLBドラフト2巡目
初出場	2015年6月28日
年俸	$8,500,000（2022年）
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
	ウォード・メルビル高等学校（英語版）; ニューヨーク・メッツ (2015 - 2020); トロント・ブルージェイズ (2021); セントルイス・カージナルス (2022 - );
	この表について

スティーブン・ジェイコブ・マッツ（Steven Jakob Matz, 1991年 5月29日 - ）は、アメリカ合衆国ニューヨーク州サフォーク郡ストニーブルック（英語版）出身のプロ野球選手（投手）。左投右打。MLBのセントルイス・カージナルス所属。

経歴

プロ入りとメッツ時代

2009年のMLBドラフト2巡目（全体72位）でニューヨーク・メッツから指名され、プロ入り。

翌2010年5月18日にトミー・ジョン手術を受けた^[2]ため、2011年はリハビリに費やした。

2012年に傘下のアパラチアンリーグのルーキー級キングスポート・メッツ（英語版）でようやくプロデビュー。6試合に先発登板して2勝1敗、防御率1.55、34奪三振を記録した。

2013年はA級サバンナ・サンドナッツでプレーし、21試合に先発登板して5勝6敗、防御率2.62、121奪三振を記録した。オフの11月20日にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐためにメッツの40人枠入りした^[3]。

2014年はA+級セントルーシー・メッツとAA級ビンガムトン・メッツでプレーし、2球団合計で24試合に先発登板して10勝9敗、防御率2.25、131奪三振を記録した。

2015年は開幕をAAA級ラスベガス・フィフティワンズで迎え^[4]、15試合に登板して7勝4敗、防御率2.19の成績を残し、6月28日にメジャー初昇格した^[5]。同日のシンシナティ・レッズ戦にて先発でメジャーデビューし、投げては7.2回を5安打2失点、打撃でも3打数3安打で4打点を記録し、初登板初勝利を飾った^[6]。7月10日に広背筋を痛めて15日間の故障者リスト入りし^[7]、9月1日に復帰した。最終的には、全て先発で6試合に投げただけだったが、度々好投を見せて無敗で4勝を記録した。防御率も2.27という低さで、限定的な出場機会のルーキーながら、メッツがナショナルリーグ優勝の上で一定の役割を果たした。

2016年は、22試合に先発登板して9勝8敗、防御率3.40、WHIP1.21という好成績を記録した。また、132.1回で129個の三振を奪って、奪三振率8.8という高数値も記録した。この活躍ぶりが評価され、シーズンオフのルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票では1.0ポイントを獲得して6位タイに入った^[8]。

2017年は13試合に先発登板して2勝7敗、防御率6.08、48奪三振を記録した。

2018年は30試合に先発登板して5勝11敗、防御率3.97、152奪三振を記録した。

2019年は32試合（先発30試合）に登板して11勝10敗、防御率4.21、153奪三振を記録した。

2020年は9試合（先発6試合）に登板して0勝5敗、防御率9.68、36奪三振を記録した。

ブルージェイズ時代

2021年1月27日にショーン・リード＝フォーリー、イェンシー・ディアス（英語版）、ジョシュ・ウィンコウスキーとのトレードで、トロント・ブルージェイズへ移籍した^[9]。7月23日のシティ・フィールドでの古巣メッツ戦に先発登板すると、メッツファンからはスタンディングオーべションを受けた^[10]。この年は先発ローテーションの一角として自己最多となる14勝を記録した。オフの11月3日にFAとなった。

カージナルス時代

2021年11月29日にセントルイス・カージナルスと4年総額4400万ドルの契約を結んだ^[11]。オプションとして最大400万ドルの出来高が含まれる^[12]。

選手としての特徴

平均球速151km/hのシンカーが投球全体の60%以上を占めるシンカーボーラーであり、他には（投球頻度の高い順に）カーブ、チェンジアップ、スライダーを投げる。いずれの球種もストライク率60%後半から70%超と精度が高く、また、シンカー主体のピッチングながら奪三振も多い^[13]。

詳細情報

年度別投手成績

年度	球団	登板	先発	完投	完封	無四球	勝利	敗戦	ホ丨ルド	勝率	打者	投球回	被安打	被本塁打	与四球	敬遠	与死球	奪三振	暴投	ボ丨ク	失点	自責点	防御率	W H I P
2015	NYM	6	6	0	0	0	4	0	0	1.000	149	35.2	34	4	10	0	1	34	0	0	9	9	2.27	1.23
2016		22	22	0	0	0	9	8	0	.529	547	132.1	129	14	31	2	5	129	3	1	53	50	3.40	1.21
2017		13	13	0	0	0	2	7	0	.222	298	66.2	83	12	19	2	3	48	1	0	46	45	6.08	1.53
2018		30	30	0	0	0	5	11	0	.313	654	154.0	134	25	58	2	10	152	0	0	77	68	3.97	1.25
2019		32	30	1	1	1	11	10	1	.524	691	160.1	163	27	52	7	7	153	3	0	83	75	4.21	1.34
2020		9	6	0	0	0	0	5	0	.000	142	30.2	42	14	10	0	0	36	2	0	33	33	9.68	1.70
2021	TOR	29	29	0	0	0	14	7	0	.667	647	150.2	158	18	43	0	6	144	5	1	70	64	3.82	1.33
2022	STL	15	10	0	0	0	5	3	2	.625	207	48.0	50	8	10	0	2	54	1	0	28	28	5.25	1.25
2023	STL	25	17	0	0	0	4	7	0	.364	449	105.0	108	11	32	0	3	98	2	2	48	45	3.86	1.33
MLB：9年		181	163	1	1	1	54	58	3	.482	3784	883.1	901	133	265	13	37	848	17	4	447	417	4.25	1.32

2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

年度	球団	投手（P）
年度	球団	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率
2015	NYM	6	0	6	0	1	1.000
2016		22	4	7	1	3	.969
2017		13	1	13	1	1	.933
2018		30	2	25	3	2	.900
2019		32	5	22	0	2	1.000
2020		9	0	2	0	0	1.000
2021	TOR	29	5	22	1	1	.964
2022	STL	15	2	7	1	0	.900
2023	STL	25	10	12	1	1	.957
MLB		181	29	136	8	11	.954

2023年度シーズン終了時

背番号

32（2015年 - 2020年、2022年 - ）
22（2021年）

脚注

^ “Steven Matz Contract Details, Salaries, & Earnings” (English). Spotrac. 2022年10月18日閲覧。
^ Peter Kerasotis (March 22, 2015). “Mets See Much Potential in Steven Matz, a Tenacious Pitcher” (英語). The New York Times. September 27, 2015閲覧。
^ Anthony DiComo (November 20, 2013). “Mets shield former top pick Matz from Rule 5 Draft” (英語). MLB.com. September 27, 2015閲覧。
^ Cody Derespina (April 9, 2015). “Long Island's Steven Matz makes Mets Triple-A debut Thursday” (英語). Newsday. September 27, 2015閲覧。
^ “Steven Matz will be called up by the Mets to pitch Sunday, sources say” (英語). Newsday (June 28, 2015). September 27, 2015閲覧。
^ “史上初！投手がデビュー戦４打点　左腕マッツ、本業でも初白星”. スポーツニッポン (2015年6月30日). 2015年9月27日閲覧。
^ Tim Rohan (July 10, 2015). “Mets’ Steven Matz Is Out for at Least a Month With a Torn Muscle” (英語). The New York Times. September 27, 2015閲覧。
^ 2016 Awards Voting - NL Rookie of the Year Voting - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年11月22日閲覧。
^ “Blue Jays Acquire Steven Matz” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年1月28日閲覧。
^ Betelhem Ashame (July 24, 2021). “Matz sharp in NY return, but bats quiet” (英語). MLB.com. July 27, 2021閲覧。
^ “Steven Matz reaches deal with Cardinals”. www.mlb.com. 2021年11月30日閲覧。
^ “Cardinals To Sign Steven Matz” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年11月30日閲覧。
^ “Steven Matz Pitch Data”. The Baseball Cube (2016年8月22日). 2016年8月25日閲覧。

外部リンク

選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
Steven Matz stats MiLB.com （英語）
Steven Matz (@Smatz88) - X（旧Twitter）

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[1] “Steven Matz Contract Details, Salaries, & Earnings” (English). Spotrac. 2022年10月18日閲覧。

[2] Peter Kerasotis (March 22, 2015). “Mets See Much Potential in Steven Matz, a Tenacious Pitcher” (英語). The New York Times. September 27, 2015閲覧。

[3] Anthony DiComo (November 20, 2013). “Mets shield former top pick Matz from Rule 5 Draft” (英語). MLB.com. September 27, 2015閲覧。

[4] Cody Derespina (April 9, 2015). “Long Island's Steven Matz makes Mets Triple-A debut Thursday” (英語). Newsday. September 27, 2015閲覧。

[5] “Steven Matz will be called up by the Mets to pitch Sunday, sources say” (英語). Newsday (June 28, 2015). September 27, 2015閲覧。

[6] “史上初！投手がデビュー戦４打点　左腕マッツ、本業でも初白星”. スポーツニッポン (2015年6月30日). 2015年9月27日閲覧。

[7] Tim Rohan (July 10, 2015). “Mets’ Steven Matz Is Out for at Least a Month With a Torn Muscle” (英語). The New York Times. September 27, 2015閲覧。

[8] 2016 Awards Voting - NL Rookie of the Year Voting - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年11月22日閲覧。

[9] “Blue Jays Acquire Steven Matz” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年1月28日閲覧。

[10] Betelhem Ashame (July 24, 2021). “Matz sharp in NY return, but bats quiet” (英語). MLB.com. July 27, 2021閲覧。

[11] “Steven Matz reaches deal with Cardinals”. www.mlb.com. 2021年11月30日閲覧。

[12] “Cardinals To Sign Steven Matz” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年11月30日閲覧。

[13] “Steven Matz Pitch Data”. The Baseball Cube (2016年8月22日). 2016年8月25日閲覧。

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表話編歴セントルイス・カージナルスロースター
投手	12 エリック・フェッド 64 ライアン・フェルナンデス（英語版） 44 カイル・ギブソン 54 ソニー・グレイ 67 ゴードン・グレースフォ 56 ライアン・ヘルズリー 47 ジョン・キング 27 アンドリュー・キットレッジ 66 アダム・クロフェンスタイン（英語版） 62 カイル・リーヒー（英語版） 52 マシュー・リベラトーレ 68 ライアン・ルートス（英語版） 31 ランス・リン 32 スティーブン・マッツ 36 マイケル・マグリービー（英語版） 93 キーナン・ミドルトン（故障者リスト） 39 マイルズ・マイコラス 55 ライリー・オブライエン（英語版） 53 アンドレ・パランテ 61 セム・ロバース（英語版） 38 ドリュー・ロム（故障者リスト） 59 ジョジョ・ロメロ 58 クリス・ロイクロフト（英語版） 57 ザック・トンプソン
捕手	40 ウィルソン・コントレラス 48 イバン・ヘレーラ 43 ペドロ・パヘス（英語版）
内野手	28 ノーラン・アレナド 26 ルーケン・ベイカー 15 ホセ・ファーミン（英語版） 46 ポール・ゴールドシュミット 16 ノーラン・ゴーマン 25 トーマス・サジェス（英語版） 0 メイシン・ウィン
外野手	41 アレク・バールソン 33 ブレンダン・ドノバン 21 ラーズ・ヌートバー 11 ビクター・スコット2世 63 マイク・シアニ（英語版） 18 ジョーダン・ウォーカー
指名打者	24 マット・カーペンター
監督・コーチ	37 オリバー・マーモル（監督） 34 ダニエル・デスカルソ（ベンチコーチ） 49 ターナー・ウォード（打撃コーチ） 87 ブランドン・アレン（打撃コーチ補佐） 90 ダスティ・ブレイク（英語版）（投手コーチ） 60 ディーン・キークヘファー（英語版）（投手コーチ補佐） 82 スタッビー・クラップ（一塁コーチ） 75 ロン・ワーナー（英語版）（三塁コーチ） 74 フリオ・ランヘル（英語版）（ブルペンコーチ兼投手コーチ補佐） 51 ウィリー・マギー（アシスタントコーチ） 88 パッキー・エルキンス（失点阻止コーチ） 94 ジェイミー・ポグ（英語版）（ブルペン捕手） 76 クレイニンガー・テラン（ブルペン捕手）
公式サイト（英語）より　40人ロースター　監督・コーチ一覧　2024年10月1日更新

経歴