コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

スザンヌ (レナード・コーエンの曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スザンヌ
レナード・コーエン楽曲
収録アルバムレナード・コーエンの唄
リリース1967年12月27日
録音ニューヨーク、コロムビア・レコーディング・スタジオ
ジャンルフォーク
時間3分48秒
レーベルコロムビア・レコード
作詞者レナード・コーエン
作曲者レナード・コーエン
プロデュースジョン・サイモン
レナード・コーエンの唄 収録曲
Side 1
  1. スザンヌ
  2. 「マスター・ソング」
  3. 「ウィンター・レイディ」
  4. 「ストレンジャー・ソング」
  5. 「シスターズ・オブ・マーシー」
Side 2
  1. 「さよならマリアンヌ」
  2. 「さよならは言わないで」[1]
  3. 「街の話」
  4. 「先生達」[1]
  5. 「オレたちが悪いんじゃない」[1]
ミュージックビデオ
「Suzanne」 - YouTube

スザンヌ」(Suzanne)は、カナダシンガーソングライター詩人レナード・コーエンが1967年に発表した楽曲。コーエンの代表作の一つである。女性によるカバーが多いことでも知られる。

概要

[編集]

もともとは「スザンヌ」はコーエンが1966年に出版した4作目の詩集『Parasites of Heaven』に収められた一編の詩であった。同年11月、ジュディ・コリンズがアルバム『In My Life』で本作品を取り上げると、それがコロムビア・レコードボブ・ディランのプロデューサーを務めていたジョン・ハモンドの目に止まり、アメリカでのコーエンのレコード・デビューが決まる。

レコーディングはニューヨークのコロムビア・レコーディング・スタジオで行われた。ジョン・ハモンドが体調を崩したことにより、プロデュースはジョン・サイモンが担当した[2][3]

1967年12月27日発表のアルバム『レナード・コーエンの唄(Songs of Leonard Cohen)』の一曲目に収録された。コーエンの歌とアコースティック・ギターのバックでコーラスをつけているのは、アメリカのシンガーソングライターのナンシー・プリディ。本作品は1968年1月23日にシングルカットされた[4]

1970年8月に開催された第3回ワイト島音楽祭にコーエンは出演し、本作品を演奏した。同ライブ・バージョンの映像は2009年10月20日に発売されたCD/DVD『Live at the Isle of Wight 1970』で見ることができる。

ローリング・ストーン』誌が選ぶ最も偉大な500曲において、284位にランクされている[5]

カバー・バージョン

[編集]
アーティスト名 レコード・CD 備考
1966年 ザ・ストーミー・クローヴァーズ
1966年 ジュディ・コリンズ In My Life
1967年 ノエル・ハリスン シングル ビルボード・Hot 100で56位を記録[6]
1967年 チャド・ミッチェル 『Love, A Feeling of』
1968年 スパンキー&アワ・ギャング Like to Get to Know You
1968年 グレアム・オールライト 『Le jour de clarté』 フランス語。
1968年 フランソワーズ・アルディ EP「さよならを教えて フランス語
1969年 フランソワーズ・アルディ One-Nine-Seven-Zero 原詞バージョン。
1969年 ニーナ・シモン トゥ・ラヴ・サムバディ
シングル[7]
1969年 ヘルマン・ヴァン・ヴェーン 『Herman van Veen II』 オランダ語
1970年 ハリー・ベラフォンテ Homeward Bound
1970年 ナンシー・ウィルソン 『Can't Take My Eyes Off You』[8]
1971年 アンニ=フリッド・リングスタッド Frida スウェーデン語
1970年 ジョーン・バエズ ドキュメンタリー映画『Carry It On』[9] 1971年発売のサウンドトラック・アルバム『Carry It On』に収録。
1972年 ファブリツィオ・デ・アンドレ シングル イタリア語。
1973年 ロバータ・フラック やさしく歌って
1976年 ジョーン・バエズ From Every Stage
1983年 ミア・マルティーニ 『In concerto - Miei compagni di viaggio』 イタリア語。
1984年 フライング・リザーズ 『Top Ten』
1987年 フェアポート・コンヴェンション ヘイデイ 1968年から1969年にかけて録音されたライブ音源。
1999年 ダイアン・リーヴス 『Bridges』
2000年 ダイアン・リーヴス イン・ザ・モーメント-ライヴ・イン・コンサート
2004年 トーマス・トールセン 『På danske læber - 16 Leonard Cohen-sange i danske fortolkninger』 デンマーク語。
2007年 リアン・キャロル 『Dolly Bird』[10]
2007年 アレサ・フランクリン Rare & Unreleased Recordings from the Golden Reign of the Queen of Soul 1973年のアルバム『Hey Now Hey (The Other Side of the Sky)』のアウトテイク。
2007年 シルヴィ・バルタン 『Nouvelle Vague』 フランス語。
2008年 ロエル・スロフストラ 『In Frysk earbetoan oan Leonard Cohen - Cohen in het Fries - De Partisanen』[11] フリジア語
2008年 ジェームス・テイラー Covers
2008年 イアン・マッカロク 『Cohen Covered』[12]
2010年 タンジェリン・ドリーム Under Cover – Chapter One
2011年 ニーナ・シモン Black Gold』エクスパンデッド・エディション[13] 1969年10月のライブ音源。
2012年 パトリシア・オキャラガン Matador: The Songs of Leonard Cohen
2014年 リサ・シモン 『All Is Well』

脚注

[編集]
  1. ^ a b c 『レナード・コーエンの唄』は2007年にボーナス・トラック2曲を含んだデジタル・リマスター盤が発売される。その際いくつかの楽曲の邦題が改められた。B面2曲目の「Hey, That's No Way to Say Goodbye」は「そんなふうにさよならを言ってはいけない」、B面4曲目の「Teachers」は「先生たち」、B面5曲目の「One of Us Cannot Be Wrong」は「どちらかは間違ってはいないはず」に変更された。
  2. ^ Nadel, Ira B. Various Position: A Life of Leonard Cohen. Pantheon Books: New York, 1996.
  3. ^ Leonard Cohen - Songs Of Leonard Cohen (Vinyl, LP, Album) at Discogs
  4. ^ 45cat - Leonard Cohen - Suzanne / Hey, That's No Way To Say Goodbye - Columbia - USA - 4-44439
  5. ^ The 500 Greatest Songs of All Time” (英語). Rolling Stone (2021年9月15日). 2021年12月21日閲覧。
  6. ^ Music: Top 100 Songs | Billboard Hot 100 Chart | THE WEEK OF NOVEMBER 25, 1967
  7. ^ 45cat - Nina Simone - Suzanne / Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season) - RCA Victor - USA - 47-9749
  8. ^ Nancy Wilson - Can't Take My Eyes Off You (Vinyl, LP, Album) at Discogs
  9. ^ 『Carry It On』はジョーン・バエズと夫のデヴィッド・ハリスの活動を追った映画。
  10. ^ Liane Carroll - Dolly Bird (CD, Album) at Discogs
  11. ^ In Frysk Earbetoan Oan Leonard Cohen - Cohen In Het Fries - De Partisanen (CD, Netherlands, 2008) | Discogs
  12. ^ Various - Cohen Covered (CD) at Discogs
  13. ^ Nina Simone (2015年5月24日). “Suzanne (Live at Philharmonic Hall, New York, NY - October 1969)”. YouTube. 2024年9月5日閲覧。