ジャロン・エニス
基本情報 | |
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通称 | Boots(ブーツ) |
階級 | ウェルター級 |
身長 | 178cm |
リーチ | 188cm |
国籍 | アメリカ合衆国 |
誕生日 | 1997年6月26日(27歳) |
出身地 | ペンシルベニア州フィラデルフィア |
スタイル | スイッチヒッター |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 33 |
勝ち | 32 |
KO勝ち | 29 |
敗け | 0 |
無効試合 | 1 |
獲得メダル | ||
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アメリカ合衆国 | ||
男子 アマチュアボクシング | ||
ゴールデングローブ | ||
銀 | 2014 ラスベガス | スーパーライト級 |
金 | 2015 ラスベガス | スーパーライト級 |
全米ユース選手権 | ||
金 | 2015 リノ | スーパーライト級 |
ジャロン・エニス(Jaron Ennis、1997年6月26日 - )は、アメリカ合衆国のプロボクサー。ペンシルベニア州フィラデルフィア出身。現IBF世界ウェルター級王者。
来歴
[編集]アマチュア時代
[編集]2014年5月、ナショナル・ゴールデン・グローブにライトウェルター級(64kg)で出場し、決勝でゲイリー・アントゥアン・ラッセルに敗退した[1]。
2015年5月、ナショナル・ゴールデン・グローブにライトウェルター級(64kg)で出場し、優勝した[2][3]。同年12月、オリンピック選考会にライトウェルター級(64kg)で出場し、決勝でゲイリー・アントゥアン・ラッセルに2度敗れてオリンピック出場権獲得に失敗した[4]。
プロ時代
[編集]2016年4月30日、プロデビュー戦を行い1回42秒KO勝ち。白星デビューを飾った。
2022年5月14日、カリフォルニア州カーソンのディグニティ・ヘルス・スポーツ・パークにてジャーメル・チャーロ対ブライアン・カルロス・カスターノの前座のIBF世界ウェルター級挑戦者決定戦でIBF世界同級6位のカスティオ・クレイトンと対戦し、2回KO勝ちを収めIBF世界同級王者のエロール・スペンス・ジュニアへの挑戦権を獲得した[5]。
2023年1月7日、ワシントンD.C.のキャピタル・ワン・アリーナにてジャーボンテイ・デービス対エクトール・ルイス・ガルシアの前座でIBF世界ウェルター級4位のカレン・チュハジアンとスペンス・ジュニアの交通事故による負傷に伴い設置されたIBF世界同級暫定王座決定戦を行い、12回3-0(120-108×3)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[6]。
2023年7月8日、ニュージャージー州アトランティックシティのボルガタ・ホテル・カジノ・アンド・スパにてIBF世界ウェルター級2位のロイマン・ビジャと対戦し、10回1分27秒KO勝ちを収め初防衛に成功した。
IBFは正規王者テレンス・クロフォードに暫定王者エニスとの団体内王座統一戦を行うよう指令していたが、前王者のエロール・スペンス・ジュニアがクロフォードとの再戦条項を行使しクロフォードがIBFの指令に応じなかったため、IBFは2023年11月9日付でクロフォードの王座を剥奪しエニスを正規王者に昇格させた[7]。
2024年1月、エニスの長年のマネージャーであり、その後プロモーターであったキャメロン・ダンキンが死去[8]。
2024年2月、エニスはキャメロン・ダンキンが主宰していたナウ・ボクシング・プロモーションズを契約違反で提訴した[9]。
2024年3月、エニスはナウ・ボクシング・プロモーションズと和解して、フリーエージェントとなった[8]。
2024年4月、マッチルーム・スポーツと契約を結んだ。エニスはプレミア・ボクシング・チャンピオンズの興行を主戦場としていたが、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ及びTGBプロモーションとは契約を結んでおらず、2023年12月末でボクシング中継から撤退したShowtimeと直接契約を結んでいた[8]。
2024年6月4日、2024年7月13日にペンシルベニア州フィラデルフィアで行われる予定だったIBF世界ウェルター級3位のコーディ・クロウリーとのIBF世界同級タイトルマッチについてクロウリーが試合前の視力検査で不合格となったため欠場、新たな挑戦者を模索することとなり[10]、7日後の2024年6月11日に元WBA世界同級レギュラー王者でIBF世界同級14位のダビッド・アバネシヤンが代役出場することとなった[11]。
2024年7月13日、ペンシルベニア州フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターでダビッド・アバネシヤンと対戦し、5回中にアバネシヤンからダウンを奪い、5回終了時にアバネシヤンが棄権したためTKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した。
2024年8月30日、2024年11月9日にペンシルベニア州フィラデルフィアでWBO世界ウェルター級王者のブライアン・ノーマン・ジュニアとIBF・WBO世界同級王座統一戦を行う予定で交渉が進められていたが、交渉が最終段階を迎えたタイミングでノーマン・ジュニアが150万ドル(約2億1920万円)のオファーを断ったため交渉決裂、試合は中止となった[12]。
2024年9月3日、IBF本部でエニスとIBF世界ウェルター級1位の指名挑戦者カレン・チュハジアンの間で行われるIBF世界同級タイトルマッチの入札が行われ、エニス擁するマッチルーム・ボクシングが156万6666ドル(約2億2790万円)を提出したのに対しチュハジアン擁するP2M-BOXプロモーションが200万53.10ドル(約2億9100万円)を提示し興行権の落札を許した。ファイトマネーは王者のエニスが落札額の65%にあたる130万34.52ドル(約1億8917万円)、挑戦者のチュハジアンが35%にあたる70万18.58ドル(約1億180万円)を受け取ることになった[13]。
戦績
[編集]- アマチュアボクシング:61戦 58勝 3敗[14]
- プロボクシング:33戦 32勝 (29KO) 無敗 1無効試合
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
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1 | 2016年4月30日 | ☆ | 1R 0:42 | KO | コーリー・マルドリュー | アメリカ合衆国 | プロデビュー戦 |
2 | 2016年5月14日 | ☆ | 1R 0:23 | TKO | ルイス・ラモス | プエルトリコ | |
3 | 2016年6月11日 | ☆ | 1R 0:20 | KO | デショーン・デボース | アメリカ合衆国 | |
4 | 2016年7月9日 | ☆ | 4R 1:38 | TKO | タヴォルス・ティーグ | アメリカ合衆国 | |
5 | 2016年8月6日 | ☆ | 2R 2:52 | KO | マット・マーフィ | アメリカ合衆国 | |
6 | 2016年9月15日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | エディ・ディアス | アメリカ合衆国 | |
7 | 2016年11月11日 | ☆ | 4R 終了 | TKO | クリス・アレクサンダー | アメリカ合衆国 | |
8 | 2016年12月16日 | ☆ | 6R 0:55 | TKO | マーカス・ベックフォード | アメリカ合衆国 | |
9 | 2017年1月28日 | ☆ | 1R 0:35 | KO | エルヴィン・ペレス | ニカラグア | |
10 | 2017年3月31日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | ジェームズ・ウィンチェスター | アメリカ合衆国 | |
11 | 2017年5月13日 | ☆ | 4R 1:57 | TKO | エドゥアルド・フローレス | エクアドル | |
12 | 2017年6月2日 | ☆ | 1R 1:23 | KO | ウィルフレッド・アクーニャ | ニカラグア | |
13 | 2017年6月22日 | ☆ | 3R 終了 | TKO | ロバート・ヒル | アメリカ合衆国 | |
14 | 2017年8月12日 | ☆ | 1R 0:40 | KO | リカルド・カノ | メキシコ | |
15 | 2017年9月23日 | ☆ | 1R 2:43 | KO | リオネル・ヒメネス | アメリカ合衆国 | |
16 | 2017年10月14日 | ☆ | 1R 1:37 | TKO | アイ・ブルース | ガーナ | |
17 | 2017年12月1日 | ☆ | 2R 1:09 | KO | ジョージ・ソーサ | アメリカ合衆国 | |
18 | 2018年1月26日 | ☆ | 4R 2:14 | TKO | グスタボ・ガリベイ | メキシコ | |
19 | 2018年4月14日 | ☆ | 1R | TKO | サミュエル・アモアコ | ガーナ | |
20 | 2018年6月1日 | ☆ | 2R 2:59 | TKO | マイク・アルナウティス | ギリシャ | |
21 | 2018年7月20日 | ☆ | 3R 2:59 | TKO | アルマンド・アルバレス | アメリカ合衆国 | WBCアメリカ大陸ウェルター級シルバー王座決定戦 |
22 | 2018年11月16日 | ☆ | 2R 1:12 | KO | レイモンド・セラーノ | アメリカ合衆国 | |
23 | 2019年8月23日 | ☆ | 1R 終了 | TKO | フランクリン・ママニ | ボリビア | |
24 | 2019年10月5日 | ☆ | 3R 2:10 | TKO | デミアン・フェルナンデス | アルゼンチン | |
25 | 2020年1月10日 | ☆ | 4R 0:34 | TKO | バフティヤル・エユボフ | カザフスタン | |
26 | 2020年9月19日 | ☆ | 6R 1:06 | TKO | ファン・カルロス・アブレウ | ドミニカ共和国 | |
27 | 2020年12月19日 | – | 1R 終了 | NC | クリス・ヴァン・ヘーデン | 南アフリカ共和国 | IBO世界ウェルター級王座決定戦 |
28 | 2021年4月10日 | ☆ | 6R 2:11 | KO | セルゲイ・リピネッツ | ロシア | |
29 | 2021年10月30日 | ☆ | 1R 1:49 | KO | トーマス・ドゥローメ | プエルトリコ | |
30 | 2022年5月14日 | ☆ | 2R 2:49 | KO | カスティオ・クレイトン | カナダ | |
31 | 2023年1月7日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | カレン・チュハジアン | ウクライナ | IBF世界ウェルター級暫定王座決定戦 |
32 | 2023年7月8日 | ☆ | 10R 1:27 | KO | ロイマン・ビジャ | コロンビア | IBF暫定防衛1→正規王座認定 |
33 | 2024年7月13日 | ☆ | 5R 終了 | TKO | ダビッド・アバネシヤン | ロシア | IBF防衛2 |
34 | 2024年11月9日 | - | - | - | カレン・チュハジアン | ウクライナ | IBF世界ウェルター級タイトルマッチ 試合前 |
テンプレート |
獲得タイトル
[編集]脚注
[編集]- ^ “87.US National Golden Gloves Las Vegas May 12-17, 2014”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “88.US National Golden Gloves WestGate Hotel, Las Vegas May 11-16, 2015”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月12日閲覧。
- ^ Jaron Ennis: Overhyped or The Real Deal? NyFights 2020年9月18日
- ^ “[http://amateur-boxing.strefa.pl/Tournaments/Nat_Sel_USA2015.html US Olympic Trials Silver Legacy Grande Exposition Hall, Reno (Dec.8-10) Reno Events Center, Reno (Dec.11-12) December 7-13, 2015]”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月12日閲覧。
- ^ Boxing results, highlights: Jaron Ennis knocks out Custio Clayton; Frank Gore scores vicious KO in pro debut CBSスポーツ 2022年5月15日
- ^ Davis vs Garcia full fight video highlights and results: Jaron Ennis goes distance in win over Karen Chukhadzhian Bad Left Hook 2023年1月8日
- ^ Terence Crawford no longer undisputed welterweight champion after IBF strips title yahoo!sports 2023年11月10日
- ^ a b c “Ennis signs multi-fight deal with Matchroom Boxing”. DAN RAFAEL (2024年4月10日). 2024年4月16日閲覧。
- ^ “Jaron 'Boots' Ennis Files Lawsuit Against NOW Boxing, Seeking Release And Judgment In Excess Of $1,000,000”. Boxing Scene.com (2024年2月12日). 2024年4月16日閲覧。
- ^ “Report: Cody Crowley Out of Jaron Ennis Fight Due to Failed Eye Exam”. Boxing Scene.com (4 June 2024). 5 June 2024閲覧。
- ^ “David Avanesyan To Challenge Jaron 'Boots' Ennis On July 13”. Boxing Scene.com (11 June 2024). 12 June 2024閲覧。
- ^ “Jaron Ennis vs Brian Norman Jr talks collapse, Norman to face Derrieck Cuevas November 8th”. badlefthook.com (2024年8月30日). 2024年8月31日閲覧。
- ^ “Jaron Ennis-Karen Chukzhadzhian 2 Purse Bid Won By P2M-Box Promotion”. RingTV.com (2024年9月3日). 2024年9月5日閲覧。
- ^ “October 15, 2016 - Jaron Ennis Caps Amateur Career with Briscoe Award”. PHILLY BOXING HISTORY. 2024年7月14日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- ジャロン・エニス (@JaronEnnis) - X(旧Twitter)
- ジャロン・エニス (@jaronennis) - Instagram
- ジャロン・エニスの戦績 - BoxRec
暫定王座決定戦 対戦者 カレン・チュハジアン |
IBF世界ウェルター級暫定王者 2023年1月7日 - 2023年11月9日 |
次暫定王者 正規認定により消滅 |
空位 前タイトル保持者 テレンス・クロフォード |
IBF世界ウェルター級王者 2023年11月9日 - 現在 |
次王者 N/A |