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ジプロピルジスルフィド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジプロピルジスルフィド
Dipropyl disulfide[1]
識別情報
CAS登録番号 629-19-6
特性
化学式 C6H14S2
モル質量 150.31 g mol−1
外観 無色ないし薄い黄色の液体
匂い 強いタマネギ臭、ニンニク
融点

-86℃

沸点

195℃

への溶解度 難溶
有機溶媒への溶解度 エタノールアセトンに可溶。
危険性
引火点 64℃
関連する物質
関連するジスルフィド ジメチルジスルフィド
ジエチルジスルフィド
ジアリルジスルフィド
ジフェニルジスルフィド
アリルプロピルジスルフィド
関連物質 ジプロピルトリスルフィド
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ジプロピルジスルフィド: Dipropyl disulfide )は、ジスルフィドプロピル基が結合した有機硫黄化合物である。化学式は(CH3CH2CH2)2S2で表される。消防法に定める第4類危険物 第3石油類に該当する[2]

生成

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生のタマネギの主要な匂い成分であり[3]長ネギ[4]ニンニクキャベツ[5]などにも含まれる。アルキルシステインスルホキシドが、リアーゼにより分解されて生じる。興奮・発汗・利尿や、消化液の分泌に効果があるとされる[6]。タマネギ、ニンニク、野菜のフレーバーとして利用される[5]

脚注

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  1. ^ 製品詳細情報和光純薬工業
  2. ^ 法規情報 (東京化成工業株式会社)
  3. ^ 香料の科学』p93
  4. ^ 香りのミニ知識長谷川香料
  5. ^ a b 合成香料 化学と商品知識』p748
  6. ^ たまねぎ(農業生物資源ジーンバンク)

参考文献

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  • 印藤元一『合成香料 化学と商品知識』化学工業日報社、2005年。ISBN 4-87326-460-X 
  • 長谷川香料株式会社『香料の科学』講談社、2013年。ISBN 978-4-06-154379-9