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ジフルオロ酢酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジフルオロ酢酸
識別情報
CAS登録番号 381-73-7
PubChem 9788
ChemSpider 10200426
特性
化学式 C2H2F2O2
モル質量 96.03 g mol−1
外観 無色ないし赤みの黄色の、透明な液体[1]
匂い 酢酸臭[1]
密度 1.526 g/mL[2]
融点

°C, 273 K, 32 °F [1]

沸点

135 °C, 408 K, 275 °F [1]

への溶解度 混和
危険性
引火点 78℃[1]
半数致死量 LD50 180mg/kg(マウス、静脈内投与)
関連する物質
関連するジハロゲノカルボン酸 ジクロロ酢酸
ジブロモ酢酸
ジヨード酢酸
関連物質 モノフルオロ酢酸
トリフルオロ酢酸
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ジフルオロ酢酸(ジフルオロさくさん、: Difluoroacetic acid)は、化学式CHF2COOHで表される有機フッ素化合物である

ジハロゲノカルボン酸の一種であり、具体的にはα炭素上の3つの水素原子のうち2つがフッ素原子に置換された酢酸アナログである。溶液中では解離してジフルオロ酢酸イオンを形成する。ジフルオロ酢酸は、炭素-水素結合を直接ジフルオロメチル化する試薬としても使用することができる[3]。日本の消防法では、危険物第4類第三石油類(水溶性液体)に区分される[2]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e ジフルオロ酢酸” (PDF). 東京化成工業. 2020年6月21日閲覧。
  2. ^ a b Sigma-Aldrich Co., ジフルオロ酢酸. 2020年6月21日閲覧。
  3. ^ Tung, Truong Thanh; Christensen, Søren Brøgger; Nielsen, John (2017). “Difluoroacetic Acid as a New Reagent for Direct C-H Difluoromethylation of Heteroaromatic Compounds”. Chemistry - A European Journal 23 (72): 18125–18128. doi:10.1002/chem.201704261. PMID 28945302.