ジエチル水銀
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ジエチル水銀 Diethylmercury | |
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diethylmercury | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 627-44-1 |
特性 | |
化学式 | C4H10Hg |
モル質量 | 258.71 g/mol |
外観 | 無色の液体 |
匂い | ハシバミに似た香り |
密度 | 2.446 g/ml, 液体 |
融点 |
<25℃ |
沸点 |
159℃ |
水への溶解度 | 不溶 |
危険性 | |
Rフレーズ | R26, R27, R28, R33, R50, R53 |
Sフレーズ | S13, S28, S36, S45, S60, S61 |
引火点 | <21℃ |
関連する物質 | |
関連物質 | ジメチル水銀 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ジエチル水銀(ジエチルすいぎん、英: Diethylmercury)は、化学式C4H10Hgで表される有機水銀化合物。可燃性のある無色の液体で、極めて強い神経毒性を持つ。水俣病の原因物質のひとつである。わずかに甘い香りがあり、この物質の漏洩に気付くことができる[1] が、蒸気は有毒である。
安全性
[編集]日本の法令下では、毒物及び劇物取締法により毒物に、消防法により第4類危険物 第1石油類に分類される[2]。 ラットに経口投与した場合の半数致死量(LD50)は51ないし44mg/kg。蒸気を吸入した場合の半数致死濃度(LC50)はラットで258mg/m3、マウスで91mg/m3のデータがある[3]。摂取すると、主として中枢神経系に影響を及ぼす。血液脳関門を通過し、脳への回復不能な損傷とIQの低下を生じることがある。光の曝露により分解し、強酸や強酸化剤と激しく反応する[3]。燃焼により、水銀化合物を含む有害ガスを生じる[3]。
脚注
[編集]- ^ http://www.chemicalbook.com/ChemicalProductProperty_EN.aspx?CBNumber=CB7165894
- ^ 製品安全データシート ジエチル水銀 厚生労働省職場のあんぜんサイト、2006年1月27日(2017年7月30日閲覧)。
- ^ a b c 製品安全データシート(安全衛生情報センター)