ショウジョウバカマ属
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ショウジョウバカマ属 | ||||||||||||||||||
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分類(APG III) | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Heloniopsis A. Grey | ||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||
ショウジョウバカマ属 | ||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||
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ショウジョウバカマ属(ショウジョウバカマぞく、学名:Heloniopsis 、漢字表記:猩々袴属)はシュロソウ科(メランチウム科: APG植物分類体系による分類)の属の1つ。従来の多くの分類体系ではユリ科に分類されていた。
特徴
[編集]多年草。地下にある根茎は太く短い。根出葉は狭長楕円形から狭倒披針形でロゼット状になる。花は、花茎の先端に数個が短い総状花序になってつく。花被片は6個あり、倒披針形または倒卵状長楕円形で、横向きまたは下向きに咲く。花被片は花後も落ちず、残る。雄蕊は6個あり、葯は外向き。子房は上位で3室あり、各室に多数の胚珠があり、花柱の先端は分かれない。果実は蒴果で、星状に3裂する。種子には両端に長い糸状の付属体がつく[1]。
種
[編集]この節での「日本の種」「国外の種」の定義は、下記<注釈>[3]のとおり。
日本の種
[編集]- コショウジョウバカマ Heloniopsis kawanoi (Koidz.) Honda - 日本では、鹿児島県の奄美大島・徳之島、沖縄県の沖縄島・石垣島・西表島に分布する。国外では、台湾に分布する[4]。環境省レッドリストの絶滅危惧II類(VU)。
- オオシロショウジョウバカマ Heloniopsis leucantha (Koidz.) Honda - 日本固有種。鹿児島県の徳之島、沖縄県の沖縄島北部・石垣島・西表島に分布する[4]。環境省レッドリストの絶滅危惧IB類(EN)。
- ショウジョウバカマ Heloniopsis orientalis (Thunb.) Tanaka - 日本では、北海道、本州、四国、九州に分布する。国外では、樺太、朝鮮に分布する[1]。
国外の種
[編集]- Heloniopsis koreana Fuse, N.S.Lee & M.N.Tamura - 朝鮮に分布
- Heloniopsis tubiflora Fuse, N.S.Lee & M.N.Tamura - 朝鮮に分布
- Heloniopsis umbellata Baker - 台湾に分布
ギャラリー
[編集]脚注及び注釈
[編集]- ^ a b c d e 『日本の野生植物 草本I単子葉類』p.26
- ^ Heloniopsis (The Plant List)
- ^ <注釈>:種の節での「日本の種」とは、日本の主要な植物誌の一つである『日本の野生植物(平凡社)』で、「日本に野生する」種として掲載されているもの、『BG Plants 和名−学名インデックス(YList)』で、「北海道から沖縄・小笠原までの日本に自生、帰化している全ての維管束植物と主な栽培植物」として掲載されている種(外国産種とされるものを除く。)等をいい、「国外の種」とは、それ以外の種をいう。したがって、「日本の種」には、日本に分布するが、日本以外でも分布するものも含まれる場合がある。
- ^ a b 「改訂版 レッドデータおきなわ-植物編」pp.188-189 (PDF)
参考文献
[編集]- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本I単子葉類』、1982年、平凡社
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- Heloniopsis -The Plant List