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シバ王国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

シバ王国もしくはシェバ王国(-おうこく、英語:Sheba、ヘブライ語:שבאヘブライ語の英語転写:sh'va, Saba、アラビア語سبأアムハラ語ሳባ)は旧約聖書に登場するシェバという土地に存在する国家である。ソロモン王シバの女王の物語で知られている。

アラビア語で「サバア(سبأ、Saba')」、ヘブライ語で「シェバ(שבא)と呼ばれ、英語ではヘブライ語を転写した 「シーバ(Sheba)」と呼ばれている[1]日本語では英語名のシーバが変化した「シバ」という表記も用いられる[1]

日本においては、旧約聖書の『列王記』で言及される「シェバ」、中世アラビア語文献で言及される南アラビアのサバア(サバ)王国、南アラビアの一次史料(碑文)に確認される国家の「シャバァ」は、同一のものと見なされることが多い[2]。1世紀の歴史家フラウィウス・ヨセフスは著書『ユダヤ古代誌』においてエジプト南部の中心都市を指す「サバ(メロエ)」と旧約聖書のシェバを同一視し、5世紀の歴史家フィロストルギオスは『教会史』でサバ王国を旧約聖書に現れるシェバの国と解説した[3]

脚注

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  1. ^ a b 蔀「サバ王国」『古代オリエント事典』、495頁
  2. ^ 蔀『シェバの女王』、14頁
  3. ^ 蔀『シェバの女王』、22-23頁

参考文献

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  • 蔀勇造「サバ王国」『古代オリエント事典』収録(岩波書店, 2004年12月)
  • 蔀勇造『シェバの女王』(Historia, 山川出版社, 2006年5月)

関連項目

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外部リンク

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