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シトロネロール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シトロネロール

(+)-シトロネロール (左) および (-)-シトロネロール
識別情報
CAS登録番号 106-22-9
ChemSpider 13850135
UNII P01OUT964K
KEGG C09849
ChEBI
ChEMBL CHEMBL395827
特性
化学式 C10H20O
モル質量 156.27 g mol−1
密度 0.855 g/cm3
沸点

225 °C, 498 K, 437 °F

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

シトロネロール (citronellol) またはジヒドロゲラニオール (dihydrogeraniol) は、天然のモノテルペノイドである。(+)-シトロネロールはシトロネラソウ (Cymbopogon nardus) に含まれるシトロネラ油の50%を占める一般的な異性体である。(−)-シトロネロールはバラペラルゴニウム精油で見られる[1]ゲラニオール水素化によって合成される[2]消防法による第4類危険物 第3石油類に該当する[3]

用途

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シトロネロールは香水防虫剤[4]、またはダニの誘因に利用される[5]ローズオキシドの原料にもなる。アメリカ食品医薬品局(FDA)は食品への使用についてシトロネロールをGRASとしている[5]。シトロネロールは人によっては過敏症を引き起こす可能性があるため香水としての使用に制限が設けられることがあるが、アレルギー反応をどの程度の可能性で起こるかは議論中である[6][7]

出典

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  1. ^ Lawless, J., The Illustrated Encyclopedia of Essential Oils ISBN 1-85230-661-0
  2. ^ Robert H. Morris "Ruthenium and Osmium" in The Handbook of Homogeneous Hydrogenation. Edited by J. G. de Vries and C. J. Elsevier, 2007, WILEY-VCH, Weinheim. ISBN 978-3-527-31161-3
  3. ^ 法規情報 (東京化成工業株式会社)
  4. ^ Taylor WG, Schreck CE. (1985). “Chiral-phase capillary gas chromatography and mosquito repellent activity of some oxazolidine derivatives of (+)- and (-)-citronellol”. J Pharm Sci. 74 (5): 534–539. doi:10.1002/jps.2600740508. PMID 2862274. 
  5. ^ a b US EPA Citronellol Fact Sheet
  6. ^ Cropwatch Report April 2008
  7. ^ Survey and health assessment of chemical substances in massage oils

関連項目

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