シトロネラール
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シトロネラール citronellal[1] | |
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3,7-dimethyloct-6-en-1-al | |
別称 6-octanal, 3,7-dimethyl- (CAS名) | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 106-23-0 |
KEGG | C17384 |
特性 | |
化学式 | C10H18O |
モル質量 | 154.25 |
匂い | サンザシ香 |
沸点 |
204~207℃ |
水への溶解度 | 微溶 |
溶解度 | アルコール、フタル酸ジエチル、油類に可溶 |
屈折率 (nD) | 1.446~1.456 |
危険性 | |
引火点 | 90℃ |
半数致死量 LD50 | 5g/kg以上(ラット経口) 2.5g/kg以上(ウサギ経皮) |
関連する物質 | |
関連物質 | シトロネロール |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
シトロネラール(英: citronellal)は、化学式C10H18Oで表される有機化合物の一種。天然にはシトロネラ油やレモンバーム油、サンショウなどに存在する。3位の炭素原子が不斉炭素であるためd-体とl-体の光学活性体があるが、香気には大差がない。
用途
[編集]安価な調合香料として石鹸やフルーツ系フレーバー[2]などに用いられるほか、l-メントールやヒドロキシシトロネラールの合成原料となる[1]。
製法
[編集]天然品からは、シトロネラ油から減圧分留により得る。この方法ではセスキテルペン分が含まれるため、高純度とするには亜硫酸ナトリウム付加体で精製する。工業的にはイソプレンまたはミルセンからゲラニルアミンを経て不斉合成法により製造する方法が開発されており、d-体・l-体いずれも選択的に合成できる[1]。
安全性
[編集]日本の消防法では危険物第4類・第3石油類に分類される[3]。半数致死量(LD50)は、ラットへの経口投与で5g/kg以上、ウサギへの経皮投与で2.5g/kg以上[1]。
脚注
[編集]- ^ a b c d 『合成香料 化学と商品知識』印藤元一著 2005年増補改訂 化学工業日報社 ISBN 4-87326-460-X
- ^ らでぃっしゅぼーや添加物事典
- ^ 東京化成工業