ザ・ディレクター [市民ケーン]の真実
ザ・ディレクター [市民ケーン]の真実 | |
---|---|
RKO 281 | |
監督 | ベンジャミン・ロス |
脚本 | ジョン・ローガン |
原作 |
リチャード・ベン・クレイマー トーマス・レノン 『The Battle Over Citizen Kane』 |
製作 | スー・アームストロング |
製作総指揮 |
リドリー・スコット トニー・スコット |
出演者 |
リーヴ・シュレイバー ジェームズ・クロムウェル メラニー・グリフィス ジョン・マルコヴィッチ ロイ・シャイダー |
音楽 | ジョン・アルトマン |
撮影 | マイク・サウソン |
編集 | アレックス・マッキー |
製作会社 |
スコット・フリー・プロダクションズ BBCフィルムズ HBOフィルムズ |
配給 |
HBO K2エンタテインメント |
公開 |
1999年11月20日 (テレビ放映) 2000年10月28日 |
上映時間 | 83分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $12,000,000[1] |
『ザ・ディレクター [市民ケーン]の真実』(ザ・ディレクター しみんケーンのしんじつ、RKO 281)は、1999年のアメリカ合衆国のドラマ映画。監督はベンジャミン・ロス、出演はリーヴ・シュレイバーとジェームズ・クロムウェルなど。
オーソン・ウェルズが制作した映画史上不朽の名作『市民ケーン』制作の内幕と、その公開をめぐるウェルズとメディア王ウィリアム・ランドルフ・ハーストの熾烈な攻防を描いた作品[2][3]。リドリー・スコットと弟のトニー・スコットが製作総指揮を務めた。
元々テレビ映画として制作され、アメリカではHBOで放送され、日本では劇場公開された。
原題の「RKO 281」は、『市民ケーン』が撮影されたスタジオの番号であり、ハーストの妨害に備えて作品名を暗号化していたことによる。撮影台本の表紙には、この番号だけが記載されていた。
ストーリー
[編集]1940年、ニューヨークの演劇界とラジオ界で天才と謳われていた演劇界の若き新星オーソン・ウェルズは、RKO社長のジョージ・シェーファーから破格の条件でハリウッドに招かれた。
ある日、メディア王として君臨しているウィリアム・ランドルフ・ハーストのパーティーに出席したウェルズは、破天荒な彼をモデルにした映画を作ることを思いつく。製作は困難を極めたが、無事完成にこぎつけた。それこそが、後に映画史上不朽の名作といわれるようになる『市民ケーン』であった。
だが、その映画の主人公が自分をモデルにしていることを知ったハーストは、公開を阻止すべく妨害工作に乗り出す。
キャスト
[編集]※括弧内は日本語吹替。
- オーソン・ウェルズ:リーヴ・シュレイバー(小山力也)
- ウィリアム・ランドルフ・ハースト:ジェームズ・クロムウェル(佐々木敏)
- マリオン・デイヴィス:メラニー・グリフィス(田中敦子)
- ハーマン・J・マンキーウィッツ:ジョン・マルコヴィッチ(千田光男)
- ルエラ・パーソンズ:ブレンダ・ブレッシン(藤生聖子)
- ジョージ・シェーファー:ロイ・シャイダー(佐々木梅治)
- ルイス・B・メイヤー:デヴィッド・スーシェ(宝亀克寿)
- ヘッダ・ホッパー:フィオナ・ショウ
- グレッグ・トーランド:リアム・カニンガム
評価
[編集]Rotten Tomatoesによれば、14件の評論のうち高評価は93%にあたる13件で、平均点は10点満点中7点となっている[4]。
本作は高い評価を受け、様々な賞にノミネートされ、数々の賞を受賞した。
- 第57回ゴールデングローブ賞テレビドラマ部門 作品賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)受賞[5]
- 第52回プライムタイム・エミー賞キャスティング賞、音響効果賞、オリジナル音楽賞受賞[6]
- サンフランシスコ国際映画祭ゴールデンゲートアワーズ優秀賞受賞[7]
出典
[編集]- ^ “Welles's monkey business” (英語). The Guardian. (1999年12月9日). オリジナルの1999年12月9日時点におけるアーカイブ。 2021年9月7日閲覧。
- ^ Hill, Michae E. (1999年11月14日). “The Story Behind 'Citizen Kane'” (英語). The Washington Post 2021年9月7日閲覧。
- ^ Fries, Laura (1999年11月14日). “RKO 281” (英語). Variety 2021年9月7日閲覧。
- ^ “RKO 281” (英語). Rotten Tomatoes. 2021年9月8日閲覧。
- ^ “The Golden Globe Winners”. San Francisco Chronicle. (24 January 2000) 10 January 2018閲覧。
- ^ “list of 2000 Nominees & Winners” (英語). Emmys.com. 2021年9月8日閲覧。
- ^ “San Francisco International Film Festival 2000” (英語). MUBI. 2021年9月8日閲覧。