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ザグレブ (競走馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ザグレブ
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1993年
Theatrical
Sophonisbe
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Allen E.Paulson
馬主 Allen E.Paulson
調教師 Dermot K.Weld(アイルランド)
競走成績
生涯成績 4戦2勝
獲得賞金 357,872ポンド
勝ち鞍
GI アイリッシュダービー 1996年
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ザグレブ (Zagreb) はアイルランド競走馬および種牡馬。馬名の由来はクロアチア共和国の首都「ザグレブ」より。

戦績

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中長距離を得意とし、キャリア3戦目で挑んだアイリッシュダービーを6馬身差で圧勝するなど活躍した。その年の凱旋門賞で16頭立ての13着に敗れ、キャリア4戦で引退。

競走成績

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  • 1996年(4戦2勝)
    • アイリッシュダービー (G1)

種牡馬として

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引退後、1997年北海道日高軽種馬農業協同組合門別種牡馬場で種牡馬入りしたが、初年度産駒から不振であった。2002年をもって日本での供用が停止され、故郷のアイルランドへ売却された。

しかし売却後、日本に残された産駒のうち、2003年の暮れにはコスモサンビーム朝日杯フューチュリティステークスを勝利し、2004年にはコスモバルクがクラシック候補生として名乗りをあげ、クラシック勝利こそ成らなかったものの、その2年後には国際GIであるシンガポール航空インターナショナルカップに勝利するという活躍を見せた。

産駒の傾向

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日本において競走生活を送った産駒に関して言えば、スタミナにこそ恵まれていたが、スピード能力が足りず[1]サンデーサイレンス系産駒などにスピードで圧倒される競馬が目立った。また、末脚勝負に弱かった事も、特に中央競馬においては不利の要因となった。

日本でも実績のあったシアトリカル直仔の種牡馬で、生産者たちから期待を集めたにもかかわらず初年度産駒は成績不振であった。このため、その後は繁殖牝馬が集まらなくなってしまった事も本馬にとっては不運であった。代表産駒2頭も子馬時代のセリでは特筆すべきほどの評価は得ていない。

主な産駒

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母の父としての主な産駒

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血統表

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ザグレブ血統ヌレイエフ系 / アウトブリード (血統表の出典)

Theatrical
1982 鹿毛
父の父
Nureyev
1977 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Special Forli
Thong
父の母
*ツリーオブノレッジ
Tree of Knowledge
1977 鹿毛
Sassafras Sheshoon
Ruta
Sensibility Hail to Reason
Pange

Sophonisbe
1981 黒鹿毛
*ウォロー
Wollow
1973 黒鹿毛
Wolver Hollow Sovereign Path
Cygnet
Wichuraiana Worden
Excelsa
母の母
Southern Seas
1975 黒鹿毛
*ジムフレンチ
Jim French
Graustark
Dinner Partner
Schonbrunn Pantheon
Scheherazade F-No.16-c


脚注

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  1. ^ 1990年頃から進んだ中央競馬のスピード化への対応能力の不足は、ザグレブのみならず、ラムタラなど平成以降のヨーロッパのクラシックタイプの輸入種牡馬が、日本で失敗する要因の一つとなっている。

外部リンク

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