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コシアカキジ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コシアカキジ
オオコシアカキジ
オオコシアカキジ(オス) Lophura ignita nobilis
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: キジ目 Galliformes
: キジ科 Phasianidae
: コシアカキジ属 Lophura
: コシアカキジ L. ignita
学名
Lophura ignita (Shaw, 1798)[1]
和名
コシアカキジ[2][3][4]
英名
Crested fireback[4]
Crested fireback pheasant[3]

コシアカキジ (腰赤雉、Lophura ignita) は、鳥綱キジ目キジ科コシアカキジ属に分類される鳥類

分布

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インドネシアスマトラ島)、マレー半島ボルネオ島[4]

形態

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全長オス65 - 70センチメートル、メス56 - 57センチメートル[4]。翼長オス27 - 30センチメートル、メス23.4 - 27センチメートル[2]体重オス1.8 - 2.6キログラム[2]

卵は長径5.4センチメートル、短径4センチメートル[2]。殻の色彩は、クリーム色[2]

分類

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亜種オジロコシアカキジを、独立種とする説もある[3]。BirdLife Internationalでは2020年の時点で、Lophura rufaを独立種とする説を採用している[5]

以下の亜種の分類・分布は、IOC World Bird List(v11.1)に従う[1]。亜種の和名・形態は、黒田・小宮(1987)に従う[3]

Lophura ignita ignita (Shaw, 1798)
ボルネオ島南部。バンカ島へ移入[3]
下胸から体側面は赤褐色で、腹部は黒い。オスの尾羽は黒く、中央尾羽6枚の色彩は黄褐色。メスの尾羽は赤褐色。
眼の周囲の裸出部は青紫色。後肢の色彩はピンクがかった灰色。
Lophura ignita macartneyi (Temminck, 1813)
スマトラ島南東部
胸部から体側面は、黒と赤褐色。中央尾羽の色彩は黄褐色。
Lophura ignita nobilis (Sclater, 1863) オオコシアカキジ
ボルネオ島北部
基亜種と同色だが、より大型化する。メスの尾羽は赤褐色。
Lophura ignita rufa (Raffles, 1822) オジロコシアカキジ
スマトラ島北部および中部、マレー半島
胸部から腹部・体側面は青黒色。体側面には白い斑紋が入る。中央尾羽2枚の色彩は白い。メスの尾羽は暗褐色。
眼の周囲の裸出部は明青色。後肢の色彩は赤い。

生態

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河川の周囲にある森林に生息する[4]

果実種子昆虫甲殻類などを食べる[2]

繁殖様式は卵生。繁殖期は6 - 8月[2]。地表に植物の芽や落ち葉を敷いた巣を作り、4 - 8回の卵を産む[2]。抱卵期間は約24日[2]

人間との関係

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河辺林の伐採による生息地の破壊、狩猟などにより生息数は減少している[4]。1986年にマレーシアの個体群がワシントン条約附属書IIIに掲載されたが、2009年に抹消されている[6]

この記事では亜種として扱うが、BirdLife Internationalに従っているIUCNレッドリストでは2020年の時点で、2種に分類・判定している。

L. ignita(基亜種L. i. ignita + 亜種L. i. nobilis。亜種L. i. macartneyiの扱いは不明)
森林伐採や森林火災などによる生息地の破壊、狩猟やペット用の採集などにより生息数は減少している[7]
VULNERABLE (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))[7]
L. rufa(亜種L. i. rufaにあたる)
森林伐採や森林火災などによる生息地の破壊、食用の狩猟やペット用の採集などにより生息数は減少している[8]
VULNERABLE (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))[8]

画像

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脚注

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出典

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  1. ^ a b Pheasants, partridges, francolins, Gill F, D Donsker & P Rasmussen (Eds). 2021. IOC World Bird List (v11.1). https://doi.org/10.14344/IOC.ML.11.1. (Downloaded 27 June 2020)
  2. ^ a b c d e f g h i 伊東員義・小宮輝之 「キジ目資料集」『世界の動物 分類と飼育10-I (キジ目)』黒田長久・森岡弘之監修、東京動物園協会、1987年、163 - 178頁。
  3. ^ a b c d e 黒田長久・小宮輝之 「キジ亜科の分類」『世界の動物 分類と飼育 10-I (キジ目)』黒田長久・森岡弘之監修、東京動物園協会、1987年、66 - 126頁。
  4. ^ a b c d e f 松田道生 「コシアカキジ」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2000年、157頁。
  5. ^ Handbook of the Birds of the World and BirdLife International (2020). Handbook of the Birds of the World and BirdLife International digital checklist of the birds of the world. Version 5. Available at: https://datazone.birdlife.org/userfiles/file/Species/Taxonomy/HBW-BirdLife_Checklist_v5_Dec20.zip. (Accessed 27 June 2021)
  6. ^ UNEP (2021). Lophura ignita. The Species+ Website. Nairobi, Kenya. Compiled by UNEP-WCMC, Cambridge, UK. Available at: www.speciesplus.net. [Accessed 27/06/2021]
  7. ^ a b BirdLife International. 2020. Lophura ignita. The IUCN Red List of Threatened Species 2020: e.T22727431A184560985. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2020-3.RLTS.T22727431A184560985.en. Downloaded on 27 June 2021.
  8. ^ a b BirdLife International. 2020. Lophura rufa. The IUCN Red List of Threatened Species 2020: e.T22727445A184588512. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2020-3.RLTS.T22727445A184588512.en. Downloaded on 27 June 2021.

関連項目

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