ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト
『ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト』 | ||||
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ローリング・ストーンズ の ライブ・アルバム | ||||
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ジャンル | ロック | |||
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専門評論家によるレビュー | ||||
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ローリング・ストーンズ アルバム 年表 | ||||
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『ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト』(Get Yer Ya-Ya's Out!' The Rolling Stones in Concert) は、1970年にリリースされたローリング・ストーンズのライブ・アルバム。アメリカでリリースされた『ガット・ライヴ・イフ・ユー・ウォント・イット!』を除けば、公式に発表された初のライブ・アルバムである。
解説
[編集]1967年4月以来バンドは公演旅行を停止していたが、1969年にはツアーの再開を望んでいた。『ベガーズ・バンケット』『レット・イット・ブリード』の二作は高く評価され、聴衆はライヴ再開を期待していた。北米ツアーは1969年11月7日のコロラド州フォート・コリンズ公演から開始され、B・B・キング、アイク&ティナ・ターナーがサポートを務めた。また、ブライアン・ジョーンズに代わって加入したミック・テイラーの参加した初めてのツアーでもあった。
本作にはニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでの11月27日、28日の公演が収録された。両日とも二公演が行われ、この四公演は録音ともに撮影された。『ガット・ライヴ・イフ・ユー・ウォント・イット!』同様に本作もピアノやギター・ソロ、ヴォーカルで差し替えやオーバーダビングが行われた。そのオーバーダビングセッションの模様の一部は映画『ギミー・シェルター』で公開されている。また、アルバムタイトル『ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト』はブラインド・ボーイ・フラーの曲、"Get Yer Yas Yas Out" から取られた物だとされる。冒頭に司会者のMCが収録されてもいる。
本作はブートレグ対策として発売されたといわれる。1969年に公演の模様を収録したブートレグ・アルバムが評判を呼ぶという事態を重く見たバンドとレコード会社が発売を決断したためとされる。また、本作は当初、サポートアクトのB・B・キングやアイク&ティナ・ターナーの演奏を含めた複数枚組のアルバムとしてリリースしたいというバンド側の意向があったが、当初は諸般の事情から実現せず、それ以来ずっと1枚もののアルバムとしてリリースされ続けてきたが、2009年のデラックス・エディション化により、B・B・キングやアイク&ティナ・ターナーの演奏も収録されることになった(後述)。
ジャケットのデザインはジョン・コッシュ(John Kosh)とスティーヴ・トーマス・アソシエイツが手がけた[1]。
本作はデッカ/ロンドンからリリースされた最後のオリジナル・アルバムとなり、次作から自らのローリング・ストーンズ・レコードへ移籍することとなる。
2002年8月に本作はアブコ・レコードよりリマスターされた上で、SACDとのハイブリッドCDとしてデジパック仕様で再発された。
「ローリング・ストーン誌が選んだオールタイム・グレイテスト・ライヴ・アルバム50」において、17位にランクイン[2]。
収録曲
[編集]特筆無い限りジャガー/リチャード作詞・作曲。
SIDE A
[編集]- ジャンピン・ジャック・フラッシュ - Jumpin' Jack Flash - 4:02
- かわいいキャロル - Carol (Chuck Berry) - 3:47
- ストレイ・キャット・ブルース - Stray Cat Blues - 3:41
- むなしき愛 - Love In Vain (Robert Johnson) - 4:57
- ミッドナイト・ランブラー - Midnight Rambler - 9:05
SIDE B
[編集]- 悪魔を憐れむ歌 - Sympathy For The Devil - 6:52
- リヴ・ウィズ・ミー - Live With Me - 3:03
- リトル・クイニー - Little Queenie (Chuck Berry) - 4:33
- ホンキー・トンク・ウィメン - Honky Tonk Women - 3:35
- ストリート・ファイティング・マン - Street Fighting Man - 4:03
40周年記念デラックス・エディション
[編集]2009年12月には、ユニバーサルから40周年記念デラックス・エディションとして、米国編集56ページのブックレット、1969年のツアー・ポスター(デヴィッド・バードによるデザイン)をミニチュア化したカード、未発表ライブ・テイク5曲と、前座を務めたB・B・キング、アイク&ティナ・ターナーの演奏も収めた3枚組CD(日本盤のみSHM-CD)+DVD(ストーンズの未発表ライブ映像などを収録したもの)、さらに初回生産分には英初回盤LPを再現した紙ジャケット付というボックス・セットがリリースされた。これによって「共演アーティストの演奏と共にリリースする」という当初のアイディアが実現した。
Disc 1
[編集]オリジナル・リリース
Disc 2
[編集]特筆無い限りジャガー/リチャード作詞・作曲。
- 放蕩むすこ - Prodigal Son (Robert Wilkins) 4:04
- ユー・ガッタ・ムーヴ - You Gotta Move (Fred McDowell/Rev. Gary Davis) 2:18
- アンダー・マイ・サム - Under My Thumb 3:38
- アイム・フリー - I'm Free 2:47
- サティスファクション - (I Can't Get No) Satisfaction 5:38
Disc 3
[編集]1〜5がB.B.キングによる演奏、6〜12がアイク&ティナ・ターナーによる演奏。
- エヴリデイ・アイ・ハヴ・ザ・ブルース - Every Day I Have The Blues (Peter Chatman) 2:27
- ハウ・ブルー・キャン・ユー・ゲット - How Blues Can You Get (Jane Feather) 5:30
- ザッツ・ロング・リトル・ママ - That's Wrong Little Mama (B.B.King) 4:11
- ホワイ・アイ・シング・ザ・ブルース - Why I Sing The Blues (B.B.King ; Dave Clark) 5:16
- プリーズ・アクセプト・マイ・ラヴ - Please Accept My Love (B.B.King ; S.Ling) 4:52
- ギミー・サム・ラヴィン - Gimme Some Loving (Spencer Davis ; Muff Winwood ; Lawrence Winwood) 0:49
- スウィート・ソウル・ミュージック - Sweet Soul Music (Sam Cooke ; Otis Redding ; Arthur Conley) 1:16
- サン・オブ・ア・プリーチャー・マン - Son of a Preacher Man (Ronnie Wilkins ; John Hurley) 2:49
- プラウド・メアリー - Proud Mary (John Fogerty) 3:07
- 恋をしすぎた - I've Been Loving You Too Long (Jerry Butler ; Otis Redding) 5:40
- カム・トゥゲザー - Come Together (Lennon-McCartney) 3:36
- ダンス天国 - Land of a Thousand Dances (Chris Kenner) 2:36
ボーナスDVD
[編集]- イントロダクション
- 放蕩むすこ - Prodigal Son (Robert Wilkins) ライブ映像
- ユー・ガッタ・ムーヴ - You Gotta Move (Fred McDowell/Rev. Gary Davis) ライブ映像
- 写真撮影
- スタジオでのキース
- アンダー・マイ・サム - Under My Thumb (Jagger/Richards) ライブ映像
- サティスファクション - (I Can't Get No) Satisfaction (Jagger/Richards) ライブ映像
- クレジット