クロトゥルーディス独立映画協会
設立 | 1994年 |
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種類 | 娯楽メディアの専門家集団 |
目的 | インディー映画作品および外国映画作品の傑出した功績を称える |
本部 | アメリカ合衆国マサチューセッツ州ジャマイカ・プレイン |
貢献地域 | ニューイングランド |
会員数 | 125(2009年)[1] |
会長 |
マイケル・コルフォード Michael Colford |
ウェブサイト |
chlotrudis |
クロトゥルーディス独立映画協会(クロトゥルーディスどくりつえいがきょうかい 英: The Chlotrudis Society for Independent Films)はアメリカ合衆国の非営利団体。インディペンデント映画および世界の映画で優れた功績を挙げた作品に「クロトルーディス賞」を授与し表彰する。会員構成は「ボストン映画界」に連なる映画批評家、映画祭主催者、劇場・映画館上映者ならびにボストン駐在の領事館の代表者である。年次賞は2021年3月21日時点で第27回を数えた。設立者はマイケル・コルフォード(1994年)、飼い猫2頭の名前をつづり合わせて命名した(クロエとガートルーディス)[要出典]。
クロトゥルーディス賞
[編集]クロトルーディス賞は毎年恒例の表彰であり、1995年創設以来、協会の定款にしたがって受賞資格は「映画作品は上演実績が公開4週以内に全米1000スクリーン超を条件とする。映画祭限定で上映したり、公開がDVDリリースだった映画作品は対象外」とされる。
この賞を公に発表した初年は2000年である[要出典]。授章式会場は例年、ブラトル劇場である(マサチューセッツ州ケンブリッジ市ハーバード・スクエア[1])。この賞ではアカデミー賞と同様に生演奏とダンスがつきもので、候補作と授賞作のクリップを上映し、授賞者がうやうやしく示す審査結果の封筒と、トロフィー(台座に乗った猫)が準備される。特別ゲストを招待する点も、アカデミー賞に似ている[注釈 1]。
審査要件は「埋もれた名作賞」が最も厳密で、従来は協会会員が推薦する目安をアメリカ合衆国内の興行収入25万ドル未満かどうか、現在は名作でも観客に届かない作品を本賞の授与で救えるかどうかと定めている[注釈 2][2]。
現行の各賞
[編集]- 最優秀映画賞
- 2023年『After Yang』[2]
- 埋もれた名作賞
- 2023年『Component Number 6』、フィンランドの作品[2]
- 最優秀監督賞
- 最優秀女優賞[5][6]
- ナオミ・ワッツ(2002年『マルホランド・ドライブ』[7])
- 最優秀男優賞[8][9]
- ジョン・キャメロン・ミッチェル(2002年『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』[7])
- ハビエル・バルデム(2002年ノミネート『Before Night Falls』)[7]
- #マッツ・ミケルセン(2014年、2021年)
- 最優秀助演女優賞
- 菊地凛子(2008年ノミネート『ブラザーズ・ブルーム』)
- ローズマリー・デウィット(2012年ノミネート『Your Sister's Sister』[10])。
- 最優秀オリジナル脚本賞
- 最優秀脚本賞(Best Adapted Screenplay)
- 映画音楽賞
- 最優秀編集賞
- 最優秀撮影賞
- 最優秀大道具賞(Best Production Design)
- 2023年『After Yang』[2]
- 最優秀配役賞
- 最優秀ドキュメンタリー賞[12]
- 2011年同時受賞『ビル・カニンガム&ニューヨーク』[13]、『Buck』[14]
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 過去の式典の招待者は、フィリップ・シーモア・ホフマン、アニエス・ゴダール、エリオット・ペイジ、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド、モーリー・チェイキン、パプリカ・スティーンが名前を連ねる[1]。
- ^ 「埋もれた名作賞」は、ノミネート作すべてあるいは5本以上鑑賞した会員のみ投票権を得る。
出典
[編集]- ^ a b c Matchan, Linda (2009年3月15日). “And the cat on a stick goes to [〈台座に乗った猫を受け取るのは……〉]” (英語). Boston.com 2023年5月19日閲覧。
- ^ a b c d e f Colford, Michael (2023年3月21日). “‘After Yang’ lives again, big winner at Chlotrudis Society for Independent Film 29th Award Ceremony” (英語). Chlotrudis Society for Independent Film. 2023年3月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月21日閲覧。 “(前略)The collection of members and longtime friends showered much love on Kogonada’s sophomore offering, AFTER YANG, a near-future meditation on grief, starring Colin Farrell. The affecting family drama garnered 4 wins, including Best Movie and Best Director as well as Best Production Design and Best Adapted Screenplay.”
- ^ “是枝裕和監督「そして父になる」でクロトゥルーディス賞の最優秀監督賞に”. 映画ナタリー (2015年3月24日). 2023年9月21日閲覧。
- ^ 第18回。“Best director”. web.archive.org. 2012, 18th Annual Awards. chlotrudis.org (2012年3月21日). 2021年12月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月21日閲覧。
- ^ “Chlotrudis Society for Independent Film announces 2013 nominations – 'Frances Ha' shares the Wealth”. www.chlotrudis.org. Chlotrudis Society for Independent Film. 18 November 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。1 November 2016閲覧。
- ^ Michael Colford (March 19, 2018). “'Call Me by Your Name', called often at 24th Chlotrudis Awards”. Chlotrudis Society for Independent Film. April 2, 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。April 1, 2018閲覧。
- ^ a b c “2002, 8th Annual Awards” (英語). Chlotrudis Society for Independent Film (2023年6月1日). 2023年9月21日閲覧。
- ^ “Chlotrudis Society for Independent Film – 16th Annual Awards”. Chlotrudis. 11 July 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。1 August 2015閲覧。
- ^ Navío (19 March 2019). “Lista completa de ganadores de los Chlotrudis Awards [クロトルディス賞受賞者総覧]” (スペイン語). Premios Oscar. 2023年5月18日閲覧。
- ^ “2012, 18th Annual Awards”. web.archive.org. Chlotrudis Society for Independent Film (2012年3月21日). 2021年12月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月21日閲覧。
- ^ “カンヌ国際映画祭グランプリ受賞!『英雄の証明』Blu-ray&DVDが12/2に発売決定!”. PR TIMES (2022年8月19日). 2023年9月21日閲覧。
- ^ “Chlotrudis Society for Independent Film – News”. chlotrudis.org. 9 July 2017閲覧。
- ^ “Bill Cunningham: New York, Rating: 5 cats; Director: Richard Press” (英語). chlotrudis.org. Chlotrudis Independent Film Society (2023年6月1日). 2023年9月21日閲覧。
- ^ “Buck (2011) Rating: 4.5 cats Director: Cindy Meehl” (英語). Chlotrudis Society for Independent Film. News & Updates. Chlotrudis Independent Film Society (2023年6月1日). 2023年9月21日閲覧。
関連項目
[編集]- 英雄の証明 (2021年) 最優秀脚本賞
- 菊地凛子 最優秀助演女優賞ノミネート(2008年)
- 是枝裕和 最優秀監督賞
- ローズマリー・デウィット 最優秀助演女優賞ノミネート(2012年)
- マッツ・ミケルセン 最優秀主演男優賞(2014年、2021年)
- ウーマン・トーキング 私たちの選択(2023年)