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キバラマーモット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キバラマーモット
キバラマーモット、ヨセミテ国立公園
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ネズミ目(齧歯目) Rodentia
: リス科 Sciuridae
亜科 : Xerinae
: Marmotini
: マーモット属 Marmota
亜属 : Petromarmota 亜属
: キバラマーモット M. flaviventris
学名
Marmota flaviventris
Audubon and Bachman1841
英名
Yellow-bellied marmot
生息図キャプション[2]

キバラマーモットMarmota flaviventris)は、哺乳綱ネズミ目(齧歯目)リス科マーモット属に属するマーモットの1[3]

分布

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ロッキー山脈シエラネバダ山脈を含む、アメリカ合衆国西部、カナダ南西部[4]

形態

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ヨセミテ国立公園ダナ山にて

体重は1.6-5.2キログラム[5]だが、一般にオスはメスよりも大きい。 大人のオスは、3-5キログラム、メスは1.6-4キログラム。 被毛は茶色で、両目の間(額)に白い斑点がある。尾は赤みがかった茶色、腹部が黄色いことが名前の由来である。 耳は、小さく丸い。 白く短い鼻口部に黒い鼻を持つ[4]。 秋になると冬眠に備えて体重を増やす。

生態

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昼行性[5]ステップや草地、ガレ場や開けた土地に生息し、時には落葉樹林または針葉樹林の端や、標高2,000メートル以上の場所に住むこともある。 縄張りの広さは、巣穴の周囲に約2-3ヘクタールで、巣穴は、捕食者に見つかりにくいように岩の下に掘る。 捕食者には、オオカミキツネコヨーテイヌワシがいる。 捕食者を見つけると、ホイッスルのような音で鳴いて周囲の仲間に警告し[4]、近くの岩の下に隠れる。

ブリティッシュコロンビア州カムループスにて、メスと子ども

2歳で性成熟し、15歳まで生きる。10-20頭からなるコロニーで生活する。それぞれのオスは、冬眠から目覚めるとすぐに巣穴を掘る。それからメスを探し始め、夏までに最大4頭のメスとつがいになって一緒に暮らす。平均3-5頭の子どもを産む[5]。生後1年まで生き延びるのは、その内の約半数である[4]。 オスが2-3頭のメスを同時に守る、一夫多妻制[5]。 生まれた子どものうち、メスは生まれた巣穴の周囲に留まることが多く、オスは1歳になると生まれた巣穴を離れ、新しい縄張りでメスを守るようになる[4]

一生のおよそ80%を巣穴の中で過ごし、その内の60%は冬眠期間である[6]。 夜間は巣穴で眠るほか、しばしば昼間も巣穴の中で過ごす[6]。巣穴は、丘や山や崖のような斜面に作られる[6]。冬眠用の巣穴は、深さ5-7メートルに達するが、通常の巣穴は、深さ1メートルしかない。冬眠の期間は標高によって異なり、9月から5月が典型的である。時折、木などの植物に登ることもあるが、通常は地上で生活する[4]

食性雑食性で、イネ科の草、穀類マメ科植物、果実を食べ、昆虫を食べることもある[4]

カリフォルニア州ホイットニー山近くのトレイルキャンプにて、バックパッカーが捨てたゴミを食べるマーモット

脚注

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  1. ^ Linzey, A. V. & NatureServe (Hammerson, G.) (2008) (2008年). “"Marmota flaviventris". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2014.3”. International Union for Conservation of Nature. 17 December 2014閲覧。
  2. ^ IUCN (International Union for Conservation of Nature) 2008. Marmota flaviventris. In: IUCN 2014. The IUCN Red List of Threatened Species. Version 2014.3. http://www.iucnredlist.org. Downloaded on 25 February 2015.
  3. ^ Thorington, R.W., Jr.; Hoffman, R.S. (2005). "Family Sciuridae". In Wilson, D.E.; Reeder, D.M (eds.). Mammal Species of the World: A Taxonomic and Geographic Reference (3rd ed.). Johns Hopkins University Press. p. 801. ISBN 978-0-8018-8221-0. OCLC 62265494
  4. ^ a b c d e f g Yellow-bellied Marmot”. Washington NatureMapping Program. NatureMapping. January 4, 2014閲覧。
  5. ^ a b c d Ballenger, L. (2002年). “Marmota Flaviventris: Information”. Animal Diversity Web. University of Michigan Museum of Zoology. 2007年9月12日閲覧。
  6. ^ a b c Svendsen, Gerald E (January 10, 1976). “Structure and Location of Burrows of Yellow-Bellied Marmot”. The Southwestern Naturalist 20 (4): 487–493. doi:10.2307/3669865. 

関連項目

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外部リンク

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