ガンドゥ・ベンジャミン
ガンドゥ・ベンジャミン・ンデグワ(Ngandu Benjamin Ndegwa, 1991年5月21日 - )は、ケニア出身で日本在住の元陸上競技選手、元会社員[1]、地域おこし協力隊員[2]。
来歴
[編集]ケニア生まれ[1]。ケニア・ガル高校出身。日本大学に留学し、国際関係学部で学ぶ。2013年の箱根駅伝で2区区間賞を獲得[1]。箱根では2年次に2区で2位、3年のときは予選会で敗退した。
全日本大学駅伝では1年時に4区を担当。9位で受けた襷を4位に押し上げ、区間賞となった。8区でもギタウ・ダニエルが区間賞の好走で日大は総合優勝を果たした[3]。2年時には最終8区を担当。襷を受け取った時点で11位、翌年のシード権を獲得する6位(日本体育大学)までのタイム差は2分14秒あったが、日体大のみならず、明治大学、中央大学も抜き去り、総合4位でゴールした。この時のタイム(56分42秒)はメクボ・ジョブ・モグスに次ぐ区間歴代3番の好記録だった[4]。3年時も連続して8区を担当。柏原竜二(東洋大学)に及ばず区間2位となり、4年間で唯一区間賞を逃した。なおチーム総合順位は襷を受けた時点の6位を4位に押し上げた[5]。4年時もやはり8区を担当。この時は襷を受け取った時点で順位こそ9位だったが6位(中大)とのタイム差は3分02秒と、約1kmの差があった。それでも区間賞の好走で総合6位となり、翌年のシード権を獲得した[6]。インカレ1万メートルV、香川丸亀国際ハーフマラソン4位などの成績を残した。
2013年、モンテローザ陸上競技部に入部し、練習拠点は日大に置く[1]。2017年3月をもって同部が廃部になり、富士通に移籍[7]、同年6月に退部[8]。その後は会社員として勤務しながら市民ランナーとして活動していた。2020年8月、地域おこし協力隊員として[2]栃木県壬生町に採用され、町内のランナーの指導やスポーツを通じた健康づくりに携わることが発表された[9]。2022年12月より、走りながら英会話を学べる教室を開くようになった[2]。
2023年1月29日、栃木県郡市町対抗駅伝競走大会に壬生町チームの8区で出場、9人抜きの快走を見せ、区間賞を獲得、壬生町の復路3位に貢献した[2]。
2024年4月、地域おこし協力隊として米沢市に採用され、2024年5月現在、市内で子どもたちに長距離走の指導を行っている[10]。
出典
[編集]- ^ a b c d “モンテローザ陸上競技部に「ガンドゥ・ベンジャミン選手」が入部”. PR TIMES. 株式会社モンテローザ (2013年1月31日). 2023年1月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月29日閲覧。
- ^ a b c d “1人だけ異次元...“ベンジャミン劇場” 9人抜きで1位、復路3位に大貢献”. 下野新聞 (2023年1月30日). 2023年1月31日閲覧。
- ^ “第41回全日本大学駅伝”. テレビ朝日. 2016年12月29日閲覧。
- ^ “第42回全日本大学駅伝”. テレビ朝日. 2016年12月29日閲覧。
- ^ “第43回全日本大学駅伝”. テレビ朝日. 2016年12月29日閲覧。
- ^ “第44回全日本大学駅伝”. テレビ朝日. 2016年12月29日閲覧。
- ^ 『富士通陸上競技部 2017年度新加入選手について』(プレスリリース)富士通陸上競技部、2017年4月3日。オリジナルの2017年4月7日時点におけるアーカイブ 。2023年1月29日閲覧。
- ^ 『陸上競技部 退部選手のお知らせ』(プレスリリース)富士通陸上競技部、2017年6月2日。オリジナルの2017年9月12日時点におけるアーカイブ 。2023年1月29日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “ケニア出身ランナー壬生町が採用|NHK 栃木県のニュース”. NHK NEWS WEB. 2020年8月3日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “米沢市の地域おこし協力隊員にケニア出身の元マラソン選手|NHK 山形県のニュース”. NHK NEWS WEB. 2024年5月19日閲覧。