ガラス年表
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ガラス年表(ガラスねんぴょう)では、ガラスに関する歴史を編年的に記述する。
ガラス年表
[編集]古代(6世紀まで)
[編集]- 前2250年頃:シリア・メソポタミアで本格的なアルカリ石灰ガラス製品が作られる。
- 前1550年頃:シリアでコアガラス容器が作られる。
- 前1400年頃:エジプトでトトメス3世の銘が入った容器が作られる。
- 前721年〜前705年:メソポタミアでアッシリア王サルゴン2世の銘が入った壷が作られる。
- 前3世紀頃:青森県亀ヶ岡遺跡(縄文時代晩期)の青色ガラス小玉。
- 前128年:中国で鉛バリウムガラスの容器が作られる。
- 前1世紀頃:シリアで吹きガラス技法成立。
中世(7世紀から13世紀)
[編集]- 1058年:藤原明衡の「新猿楽記」に、中国からガラス器を輸入した旨の記載。
- 1095年頃:現存最古のステンドグラス、アウクスブルク大聖堂のステンドグラスが作られる。
- 1268年:ヴェネツィアでガラス同業組合が結成される。
- 1291年:ヴェネツィアのガラス工、ムラーノ島へ強制移住。
近世(14世紀から17世紀)
[編集]- 1551年:フランシスコ・ザビエルが大内義隆にガラス器・鏡・眼鏡などのガラス製品を贈る。
- 1608年:アメリカで初めてガラス工場が設立されるが失敗する。
- 1609年:オランダ商館長が家康にガラス器を贈る。
- 1612年:フィレンツェでアントニオ・ネリの「ガラス製造法」が出版される。
- 1674年:イギリスでラベンズクロフトが鉛クリスタルガラスの特許を得る。
- 1679年:ネリの「ガラス製造法」のドイツ語訳に一部加えたヨハン・クンケル著「実践的ガラス製造法」が出版される。
- 1670年〜1690年頃:ボヘミアでカリグラスが開発される。
近代(18世紀から19世紀)
[編集]- 1711年〜1716年頃:江戸で源之丞がガラスを吹き始める。
- 1713年:「和漢三才図会」に鉛ガラスの製法や銅製の吹き竿、色ガラスの記述が登場。
- 1755年:長崎オランダ商館で初めて窓ガラスが使用される。
- 1764年:フランス国王ルイ15世が、ロレーヌ地方のバカラ村にガラス工場の設立を許可する(バカラ (ガラス)の始まり)。
- 1818年〜1830年:加賀屋がぎやまんの製造を始める。
- 1846年:島津斉興が薩摩でガラス製造を始める。
- 1855年:パリ万国博覧会でバカラ (ガラス)がグランプリを獲得。
- 1867年:パリ万国博覧会にエミール・ガレがガラス器を出品する。
- 1885年:ルネ・ラリック商会が設立される。
- 1889年:パリ万国博覧会でエミール・ガレがガラス器他を出品してグランプリを獲得。
- 1891年:ドームが、ナンシーガラス研究所を設立する。
現代(20世紀以降)
[編集]参考文献
[編集]- 「世界ガラス工芸史」中山公男監修、美術出版社、2000年
- 「欧州ガラス紀行」南川三治郎著、世界文化社、2006年