カルチャー・クラブ
カルチャー・クラブ Culture Club | |
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1983年 | |
基本情報 | |
出身地 | イングランド ロンドン |
ジャンル | ニューロマンティック[1]、レゲエ[2] |
活動期間 |
1981年 - 1986年 1998年 - 2000年 2014年 - |
レーベル | ヴァージン・レコード |
公式サイト | 公式サイト |
メンバー |
ボーイ・ジョージ ロイ・ヘイ マイキー・クレイグ |
旧メンバー | ジョン・モス(1981年-2016年) |
カルチャー・クラブ(Culture Club)は、イギリスのポップ・ミュージック・バンドである。1981年、イギリスのロンドンで結成され、ニューロマンティックのバンドとしても注目された[3][4][5][6]。代表曲に「君は完璧さ」「タイム」「カーマは気まぐれ」「ミス・ミー・ブラインド」「イッツ・ア・ミラクル」などがある。
作詞作曲などの楽曲制作にはメンバー全員が参加。バンドの中心人物ボーイ・ジョージのディープでソウルフルな歌声や華やかなルックス[7]、レゲエや、ブルー・アイド・ソウルなどの楽曲性でも評価された。また、「君は完璧さ」「ミス・ミー・ブラインド」などのミュージック・ビデオではその独創性も話題を呼んだ。5000万枚のレコードセールスを誇る[8]。
カルチャー・クラブのグループ名は人種、セクシャリティを問わない多様な個性のメンバー達のことを表している[9]。
メンバー
[編集]元メンバー
[編集]-
ボーイ・ジョージ
-
ロイ・ヘイ
-
マイキー・クレイグ
来歴
[編集]1980年代
[編集]1982年:正式にヴァージン・レコードと契約。5月に「ホワイト・ボーイ」でデビュー。9月にLP『キッシング・トゥ・ビー・クレヴァー』、10月には「君は完璧さ」が全英1位になる。
1983年:「君は完璧さ」がアメリカでも大ヒットしたのをはじめ、デビュー・アルバム『キッシング・トゥ・ビー・クレヴァー』からリリースされた3枚のシングルは全米でTOP10にチャートイン、これはグループとしてビートルズ以来の記録であった[9]。
同年にはシングル「カーマは気まぐれ」をリリースし、全英と全米で1位に輝く。日本でも大ヒットし、「♪カマカマカマカマ〜」と当時の小中学生が口ずさむほど馴染み深いものであった。10月に2ndアルバム『カラー・バイ・ナンバーズ』(Colour by Numbers)を発表、22日付全英1位になる(のちに日本のオリコンLPチャートでも1位。日本のオリコン洋楽アルバムチャートでは1983年12月5日付から4週連続1位を獲得[10])。
1984年:『カラー・バイ・ナンバーズ』からシングルカットした「ミス・ミー・ブラインド」「イッツ・ア・ミラクル」といったシングルはどれも大セールスを記録した。6月に開催した2度目の来日公演は大成功を収める。映画『エレクトリック・ドリーム』のサウンドトラック用にシングル「ラヴ・イズ・ラヴ」を発表。10月には3rdアルバム『ハウス・オン・ファイアー』とシングル「戦争のうた」をリリース。同年グラミー賞最優秀新人賞受賞[11]。ブリット・アワードでは最優秀ブリティッシュ・グループ賞と最優秀シングル賞を受賞[9]。
1985年:ボーイ・ジョージが参加したバンド・エイドの「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス」が1984年から85年にかけてヒットした。同年「ロック・イン・ジャパン'85」出演で来日。
1986年:4thアルバム『ラグジャリー・トゥ・ハートエイク』をリリース、シングル「ムーヴ・アウェイ」がヒットを記録するも、ボーイ・ジョージのドラッグ事件でバンドは活動停止になり各自ソロ活動に移る。
1990年代
[編集]1998年11月:再結成、コンサートツアー(VH1 Storyteller)と新曲『愛をください」のリリース。ライヴの模様は『ストーリーテラーズ〜帰ってきたカルチャー・クラブ』としてベスト盤をセットにしたライブ・アルバムとしても発売された。
1999年12月:約13年ぶりの5thアルバム『ドント・マインド・イフ・アイ・ドゥ』リリース。2000年3月には15年ぶりに来日公演を行う[6]が、その後バンドは再び休止状態に。
2000年代以降
[編集]2014年:14年ぶりに再結成。11月にUSAツアー、12月にUKツアーが予定されていたがキャンセル[12]。同年にはQアワードの「Qアイコン賞」を受賞[13]。
ツアーは2016年に改めて開催され、来日公演も実現[14]。ウェンブリー・アリーナでの公演はライヴCD+DVD/Blu-rayとしても発売された。
以降は現在にいたるまで定期的にライヴを開催している。
2018年:前作から約19年ぶりの6thアルバム『ライフ』を発表[15]。
2023年:創設メンバーの一人であったジョン・モスが2018年のツアーから外されたことを理由に、訴訟を起こしていたが、元バンドメイトがモスに175万ポンド(約2億8470万円)を直ちに支払うことに合意した[16]。
2024年:アルバム『キッシング・トゥ・ビー・クレヴァー』と『カラー・バイ・ナンバーズ』を中心とした内容のアリーナツアーをイギリスとアイルランドで開催[17]、このツアーでは2作のアルバムの収録曲が収録されている順通りに全曲演奏された[17]。最終日はロンドンのO2アリーナで開催。
日本との関わり
[編集]「ミス・ミー・ブラインド」「イッツ・ア・ミラクル」のMVなどでは漢字や日本人女性が登場するほか「戦争のうた」、日本で発売されたヴァージョンの「危ないストリート」ではボーイ・ジョージが日本語で歌う箇所がある。
ディスコグラフィ
[編集]シングル
[編集]- ホワイト・ボーイ(12"は同曲[Long Version])(英国のみ)
- (c/w ラヴ・トゥイスト[featuring Captain Crucial])
- アイム・アフレイド・オブ・ミー〜あしたのボクは?(12"は同曲[Long Version])
- (c/w マーダー・ラップ・トラップ[featuring Captain Crucial])
- ミステリー・ボーイ(日本のみ)
- (c/w マーダー・ラップ・トラップ[featuring Captain Crucial])
- サントリー ホットウィスキーCMソング。CMで使用されたヴァージョンは歌詞が異なる。
- 君は完璧さ(旧邦題:冷たくしないで)
- (c/w 君は完璧さ [Dub Version feat.Papa Weasel]、ラヴ・イズ・コールド[12"のみ])
- タイム
- チャーチ・オブ・ザ・ポイズン・マインド
- (c/w マン・シェイク、ミステリー・ボーイ[12"のみ 日本版とは別ミックス])
- アイル・タンブル・4・ヤ! 〜君のためなら(12"は同曲[U.S 12" Mix])(米国のみ)
- (c/w マン・シェイク)
- カーマは気まぐれ
- (c/w ザッツ・ザ・ウェイ[short/7"]、アイル・タンブル・4・YA![U.S 12" Mix/12"])
- ヴィクティムズ〜いつも二人で(英国のみ)
- (c/w カラー・バイ・ナンバーズ、ロマンス・リヴィジテッド[ヴィクティムズinst./12"のみ])
- ミス・ミー・ブラインド(12"はMiss Me Blind/It's A Miracle [U.S Multi Mix])
- イッツ・ア・ミラクル(12"はMiss Me Blind/It's A Miracle[U.S Multi Mix])(英国のみ)
- (c/w ラヴ・トゥイスト[Live]、メルティング・ポット[Live/12"のみ])
- 戦争のうた(12"は同曲[Ultimate Dance Mix])
- (c/w 同[仏語/独語/日本語(国によってヴァージョン違い)]、同[Shriek Mix/12"のみ])
- メダル・ソング[7"Version](12"は同曲[Extended Mix])
- (c/w 危ないストリート、ドント・トーク・アバウト・イット(日本盤))
- ミステイク・ナンバー3(米国のみ)(c/w 危ないストリート)
- 危ないストリート[7"Version](日本のみ)(c/w ミステイク・ナンバー3)
- ムーヴ・アウェイ(12"は同曲[Extended Mix])
- ゴッド・サンキュー・ウーマン(12"は同曲[Extended Mix])
- (c/w ラグジャリー・トゥ・ハートエイク [12"は同曲[It's All Her Fault Mix])
- ガストー・ブラストー[Rock Mix](米国のみ)
- (c/w ガストー・ブラストー[Extended Mix])
- 愛をください
- いつわりのキス
- CD1([Blouse&Skirt Mix]/[Delirium Mix]/[Ninja Dub])
- CD2([Dolly Mix feat.Dolly Parton]/君は完璧さ [Kinky Disco Mix]/タイム [Quivver's Amityville Mix])
- コールド・ショルダー/スターマン(英国のみ)
- (コールド・ショルダー/スターマン/いつわりのキス [Dolly Mix feat.Dolly Parton])
- 君は完璧さ(仏のみ)
- ([DJ LBR 2005 Remix]/[Original])
- More Than Silence
- 配信のみ。
アルバム
[編集]- キッシング・トゥ・ビー・クレヴァー(ミステリー・ボーイ)(1982年)
- カラー・バイ・ナンバーズ(1983年)
- 英1位、米2位
- ハウス・オン・ファイアー(1984年10月)
- ラグジャリー・トゥ・ハートエイク(1986年)
- ドント・マインド・イフ・アイ・ドゥ(1999年)
- ライフ(2018年)
コンピレーション・アルバム
[編集]- ラヴ・イズ・ラヴ(1985年)
- ミニ・アルバム、日本のみ発売
- ディス・タイム(1987年)
- Best of CULTURE CLUB(1989年)
- Collect-12"Mixes Plus(1991年)
- 英国のみ発売
- スピン・ダズル〜ベスト・オブ・ボーイ・ジョージ・アンド・カルチャー・クラブ(1993年)
- さいあく!〜ベスト・オブ・ボーイ・ジョージ&カルチャー・クラブ(1993年)
- THE 12"Collection Plus(1997年)
- 米国のみ発売、Collectの拡大版
- IZAMプレゼンツ・ザ・ベスト・オブ・ボーイ・ジョージ・アンド・カルチャー・クラブ(1998年)
- ザ・グレイテスト(1998)日本のみ
- White Boy, I'm Afraid of Me, The Medal Songの7"Versionを収録
- VH1 storytellers/Greatest Moments(1998年)
- 再結成ライヴ+ベスト
- グレイテスト・モーメント(1999年)
- Greatest Hits(2005年)
- カルチャー・クラブ2005 Singles and Remixes(2005年)
- カルチャー・クラブ ジャパニーズ・シングル・コレクション-グレイテスト・ヒッツ-(2022年、日本のみ)
ライヴ盤
[編集]- ストーリー・テラーズ〜帰ってきたカルチャー・クラブ(1999年)
- 再結成ライヴ
- River Sessions(2005年)
- 1982年収録
- Live at Wembley Arena (2017年)
- 2016年収録
サウンドトラック
[編集]- エレクトリック・ドリーム(1984年)[Love Is Love/The Dream]
- PS Your Cat Is Dead(2001年)[Crystal Blue Persuasion]
オムニバス
[編集]- ABBAMANIA(1999年)[Voulez Vous]
日本公演
[編集]- 2016年[18]
- 6月21日、22日 Zepp Tokyo、24日 大阪フェスティバルホール
日本での主なテレビ出演
[編集]- 夜のヒットスタジオ(フジテレビ、1983年6月13日)※来日スタジオ生出演
- 夜のヒットスタジオDELUXE(フジテレビ、1985年7月17日)※ロンドンより衛星生中継にて出演
- SMAP×SMAP(関西テレビ・フジテレビ、2016年8月8日[19])※S-Liveコーナー VTR出演
脚注
[編集]- ^ カルチャー・クラブ・バイオ ユニヴァーサルMJ 2022年6月2日閲覧
- ^ カルチャー・クラブ レゲエ BBC 2022年6月2日閲覧
- ^ Eames, Tom (2020年11月20日). “Culture Club at war: Boy George and Jon Moss' secret relationship and longtime feud explained”. Smooth Radio. 2024年12月10日閲覧。
- ^ Bodenheimer (2022年12月13日). “How Culture Club's Debut Album 'Kissing To Be Clever' Envisioned A More Inclusive World”. Rebecca. 2024年12月10日閲覧。
- ^ “Culture Club - Speanerheads Of The English New Wave”. uDiscoverMusic (2020年2月15日). 2024年12月10日閲覧。
- ^ a b “Biography - カルチャー・クラブ”. ユニバーサルミュージックジャパン. 2024年12月10日閲覧。
- ^ Eames, Tom (2022年11月4日). “The 10 greatest Boy George and Culture Club songs ever, ranked”. Smooth Radio. 2024年12月10日閲覧。
- ^ Wiltsey, Houston (2018年7月19日). “Boy George and Culture Club with Thompson Twins’ Tom Bailey”. The Reader. 2024年12月17日閲覧。
- ^ a b c “Culture Club - LA Phil”. LA Phil. 2024年12月10日閲覧。
- ^ オリコンのデータ協力による “全曲、80年代の週間オリコンチャートNo.1” の洋楽コンピが登場!、ソニーミュージック、2017年8月8日。
- ^ Culture Club - GRAMMY
- ^ McGrath, Rachel (2014年11月13日). “Culture Club Reunion Tour: Boy George Cancels Concerts Due To Illness”. Huffpost. 2024年12月10日閲覧。
- ^ De, Robert (2014年10月24日). “Q Awards 2014: List of winners in full”. Independent. 2024年12月17日閲覧。
- ^ “カルチャー・クラブ、6月に16年ぶりの来日公演が決定”. rockinon (2016年4月26日). 2024年12月10日閲覧。
- ^ Graff, Gary (2018年3月8日). “Boy George Talks Long-Awaited Upcoming Culture Club Album”. Billboard. 2024年12月10日閲覧。
- ^ Beaumont-Thomas, Ben (2023年3月23日). “Boy George and Culture Club members pay ex-drummer £1.75m after legal dispute”. The Guardian. 2024年12月10日閲覧。
- ^ a b Dunworth, Liberty (2024年6月11日). “Culture Club to celebrate first two albums on 2024 UK and Ireland arena tour”. NME. 2024年12月5日閲覧。
- ^ “カルチャー・クラブ来日公演は今日から! 準備はいいですか!? 見所はもちろん…… (rockin'on 編集部日記)-rockinon.com|https://rockinon.com/blog/rockinon/144701”. rockinon.com. 2024年10月16日閲覧。
- ^ “カルチャー・クラブ、フジテレビ系列「SMAP×SMAP」に本日ゲスト出演”. rockin'on (2016年8月8日). 2024年12月13日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- カルチャー・クラブ - Spotify
- Culture Club (@RealCultureClub) - X(旧Twitter)
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- Culture Club - YouTubeチャンネル
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