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告白への扉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『告白への扉』
ボーイ・ジョージスタジオ・アルバム
リリース
録音 1988
ジャンル
ボーイ・ジョージ アルバム 年表
ソールド
(1987)
告白への扉
(1988)
ボーイフレンド
(1989)
『告白への扉』収録のシングル
  1. 「ドント・クライ」
    リリース: 1988年9月25日
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専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
AllMusic1.5/5stars[1]

告白への扉』(こくはくへのとびら 原題:Tense Nervous Headache)は、イギリスの歌手ボーイ・ジョージが発表した2枚目のソロ・アルバムで、1988年10月にヴァージン・レコードより発売された。イギリスでのセールスの不調にかかわらず、アルバムはヨーロッパで発売されたが、全米では発売されなかった。アルバムのタイトルはイギリスで放映されたアナディン英語版のTVコマーシャルに由来している[2]

背景

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アルバムのレコーディングが始まった際、ボーイ・ジョージが語るところによれば、彼は果たしてプリンスデヴィッド・ボウイロイ・オービソンのいずれかのようになりたいのか分からなかったという。ジョージはプリンスの長年のコラボレーターでもあるボビーZと組んでアルバム制作を始めたが、同時期に急成長するアシッド・ハウスやガレージ・ミュージックからの影響を受けており、その影響はシングル「ノー・クラウス・28」に表れた(全英57位)[3]ピート・ウォーターマンをプロデューサーとして招く案もあったが実現には至らなかった。アメリカからはテディ・ライリーが参加し、4曲のニュー・ジャック・スウィングの楽曲をプロデュースしたがジョージはその出来に不満足であり、アルバムには採用されなかった。ヴラド・ナスラスはいくつかのダンスナンバーをアルバムのために書き上げたが、ジョージはそれらに歌詞を書くのに苦労した。結果的にヴラドとのセッションからは「僕の人生」のみがアルバムに採用された。マイク・ペラは3曲をアルバムに提供し、アルバムの完成に貢献した、その中にはジミー・ルフィンの「恋にしくじったら」のカバーも含まれる。

シングル

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「ドント・クライ」がアルバムからの唯一のシングルとして発売され、イギリスでは60位止まりだったものの、イタリアでは13位を記録するヒットになった[4]。「ノー・クラウズ28」は1988年6月に発売され、日本盤にのみボーナス・トラックとして収録された。「ア・ボーイ・コールド・アリス」とキャロル・トンプソンとデュエットした「リーヴ・イン・ラヴ」は当時シングルのB面としてのみ発売された。

再発売

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2022年には『告白への扉+12』として次作『ボーイフレンド』収録曲をディスク2に収録、その他にシングルB面なども追加収録してハイレゾCD仕様で再発売された。

トラックリスト

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LPは全9曲、CDとMCには12曲が収録されている。「サムシング・ストレンジ・コールド・ラヴ」はLP盤では編集された状態で収録されている。

#タイトル作詞・作曲時間
1.「ドント・クライ」(Don't Cry)
2.「ユー・アー・マイ・ヘロイン」(You Are My Heroin)
  • O'Dowd
  • Glenn Nightingale
  • Maidman
  • Richie Stevens
  • Steve Fletcher
3.「僕の人生」(I Go Where I Go)
  • O'Dowd
  • Vlad Naslas
4.「ガール・ウィズ・コンビネーション・スキン」(Girl with Combination Skin)
  • O'Dowd
  • Nightingale
  • Maidman
  • Fletcher
5.「ウィスパー」(Whisper)
  • O'Dowd
  • Bobby Z.
  • Maidman
6.「サムシング・ストレンジ・コールド・ラヴ」(Something Strange Called LoveLP Edit 4:00)
  • O'Dowd
  • Amanda Vincent
  • Andy Dewar
7.「アイ・ラヴ・ユー」(I Love You)
  • O'Dowd
  • Nightingale
  • Maidman
  • Fletcher
8.「キプシー」(Kipsy)
9.「ママ・ネヴァー・ニュー」(Mama Never Knew)
  • O'Dowd
  • Vincent
  • Maidman
10.「恋にしくじったら」(What Becomes of the Broken HeartedCDとMCのみ収録)
11.「アメリカン・ボーイズ」(American BoyzCDとMCのみ収録)
  • O'Dowd
  • Vincent
  • Maidman
  • Nightingale
12.「ハッピー・ファミリー」(Happy FamilyCDとMCのみ収録)
2022年再発盤 / ボーナス・トラック (Disc1)
#タイトル作詞作曲・編曲
13.「リーヴ・イン・ラヴ」  
14.「ア・ボーイ・コールド・アリス」  
2022年再発盤 / ボーナス・トラック (Disc2)
#タイトル作詞作曲・編曲
1.「ドント・テイク・マイ・マインド・オン・ア・トリップ(USクラブ・リミックス)」(Don't Take My Mind on a Trip (US Club Remix))  
2.「ユー・ファウンド・アナザー・ガイ」(You Found Another Guy)  
3.「ウェザー・ゼイ・ライク・イット・オア・ノット」(Whether They Like It or Not)  
4.「アイム・ノット・スリーピング・エニモア」(I'm Not Sleeping Anymore)  
5.「ライズ」(Lies)  
6.「ビッグ・ダーク・マン(ウェイティング)」(Big Dark Man (Waiting))  
7.「ガールフレンド」(Girlfriend)  
8.「ノー・クローズ28(ハイ・エナジー・ミックス)」(No Clause 28 (Hi-Energy Mix))  
9.「ドント・テイク・マイ・マインド・オン・ア・トリップ」(Don't Take My Mind on a Trip)  
10.「ノー・クローズ28(フル・ヴァージョン)」(No Clause 28 (Full Version))  

チャートと認定

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ウィークリー・チャート

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チャート (1987) 最高
順位
オーストラリア (ARIA)[5] 145
イタリア[6] 38
スウェーデン[7] 46

発売履歴

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地域 発売年 レーベル 発売形態 カタログ番号
ヨーロッパ 1988 ヴァージン・レコード CD 259 253, CDV2546
ヨーロッパ 1988 ヴァージン・レコード MC 409 253, TCV2546
ヨーロッパ 1988 ヴァージン・レコード LP 209 253, V2546

出典

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  1. ^ Badgley, Aaron. “Tense Nervous Headache Review by Aaron Badgley”. AllMusic. 15 April 2023閲覧。
  2. ^ UK television adverts 1955-1985”. www.headington.org.uk. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
  3. ^ Boy George | full Official Chart History | Official Charts Company”. www.officialcharts.com. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
  4. ^ Top Of The Charts”. www.boygeorgefever.com. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
  5. ^ Boy George ARIA chart history received from ARIA in May 2024”. ARIA. 19 July 2024閲覧。 N.B. The High Point number in the NAT column represents the release's peak on the national chart.
  6. ^ Hit Parade Italia - ALBUM 1987”. www.hitparadeitalia.it. 5 February 2019閲覧。
  7. ^ swedishcharts.com - Discography Boy George”. swedishcharts.com. 5 February 2019閲覧。