コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

カラス (魚)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カラス
保全状況評価[1]
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : 棘鰭上目 Acanthopterygii
: フグ目 Tetraodontiformes
: フグ科 Tetraodontidae
: トラフグ属 Takifugu
: カラス T. chinensis
学名
Takifugu chinensis
(Abe, 1949)
和名
カラス
英名
Eyespot Puffer

カラス(学名:Takifugu chinensis)は、フグ目フグ科に属する魚類。別名はカラスフグナメラフグなど。

分布

[編集]

本州中部以南、黄海東シナ海に分布する[2]

特徴

[編集]

体長は50cm[2]トラフグに似ているが、しりびれは黒い[2]。腹と背は小さな棘に覆われている[2]。水深50 - 100mに生息する。

利用

[編集]

カラスはトラフグ、ショウサイフグマフグに並ぶ、日本で最も食用とされているフグの一種である。トラフグと比べて味と値段は劣るものの、代用として料理に使用される。トラフグと同様に、肝臓卵巣には強い毒をもつ。筋肉・皮膚・精巣は無毒。

トラフグとは異なり、養殖はほとんど行われていない。

保全状況評価

[編集]

乱獲により個体数は減少傾向にある。過去40年で全世界の個体数が99.99%減少したと推定されている[1]九州西岸の漁獲量は、1969年は年間3600トンだったが、その後減少を続け、1999年には年間100トンにまで急落した[3]

2014年11月に国際自然保護連合レッドリストにおいて絶滅危惧IA類に指定された[1]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c Shao, K., Leis, J.L., Hardy, G., Jing, L., Liu, M. & Pollard, D. (2014年), “Takifugu chinensis”, IUCN Red List of Threatened Species. Version 2014, downloaded 21 November 2014
  2. ^ a b c d 『新訂 原色魚類大圖鑑 圖鑑編』p.962
  3. ^ 『東シナ海・黄海の魚類誌』

参考文献

[編集]
  • 多紀保彦・河野博・坂本一男・細谷和海『新訂 原色魚類大圖鑑 圖鑑編』北隆館、2005年12月15日。ISBN 4-8326-0820-7 
  • 山田梅芳・時村宗春・堀川博史・中坊徹次『東シナ海・黄海の魚類誌』東海大学出版、2007年7月3日。ISBN 978-4-486-01740-0 

関連項目

[編集]