パウンドケーキ
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(カトルカールから転送)
パウンドケーキ | |
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パウンドケーキのスライス | |
種類 | 菓子 |
誕生時期 | 18世紀初頭 |
提供時温度 | 常温 |
主な材料 | 小麦粉、卵、砂糖、バター |
パウンドケーキ(英: pound cake)は、バターケーキの一種。小麦粉・バター・砂糖・卵をそれぞれ1「ポンド (pound)」ずつ使って作ることから「パウンド」ケーキと名づけられた。仏ブルターニュ地方、イギリス発祥の家庭向けのケーキ。
概要
[編集]フランスではカトルカール(仏: quatre-quarts)といい、「四分の四」の意味。これも小麦粉・バター・砂糖・卵の4つの材料を同量ずつ使うことに由来する (4 = 1×4)。発展形としてレモンピールで香り付けしレモン風味の糖衣をかけたトーフェ(仏: tôt-fait;「すぐにできる」という意味)という同種のケーキも焼かれている[1]。
イギリスでは18世紀初頭に、この種のケーキがレシピ集に登場し始める。当時はケーキを膨らませる技術の過渡期であり、新たに登場した卵で膨らませるケーキの中でも、パウンドケーキは定番として定着した。初期のレシピは材料を撹拌する時間が、現代では考えられないような長時間に設定されているレシピも珍しくなかった。材料費もイースト使用のケーキに比べ高価になるため、上等なケーキとされた[2]。
現代のパウンドケーキは様々な進化を遂げ、中でも型の違いによって味わいも変わると言われている。
主に以下の素材を使ったパウンドケーキ型が一般的である。
- ステンレス
- ブリキ
- アルミ
- シリコン
- ガラス
さらに、それぞれの素材に対して加工を加えることで、アルミの熱伝導製とシリコンの型離れの良さが実現するなど理想的なパウンドケーキ型も登場している。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ マグロンヌ・トゥーサン=サマ 著、吉田春美 訳『お菓子の歴史』河出書房新社、2005年、266-268頁。ISBN 4-309-22437-7。
- ^ ニコラ・ハンブル 著、堤梨華 訳『ケーキの歴史物語』原書房〈お菓子の図書館〉、2012年、32-34頁。ISBN 978-4-562-04784-0。
外部リンク
[編集]- パウンドケーキ型の素材や種類について(おやつぶ)