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バターご飯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バター醤油ご飯

バター醤油ご飯(バターしょうゆごはん)は、白飯バターを載せ、醤油をかけて食べるシンプル料理である。似た名前の料理にバターライスがあるが、これはバターとともにを加熱調理するものであり、炊き上げた飯にバターを載せるバターご飯とは異なる[1]

作り方

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  • 温かい白飯に、茶碗一杯あたり一かけら程度のバターを載せ、飯の熱でバターが溶けるのを待つ。最初から溶かしバターをかけてもよい。
  • 適量の醤油を加え、かき混ぜてバターと飯を馴染ませ、食する。

トッピングとして鰹節海苔たらこなどを混ぜても美味。バターはマーガリンで代用することも可能だが、シンプルな料理のため、出来れば風味に優れるバターを使用するのが望ましい。また、冷めてバターが固まると大きく食味が落ちるので、熱いうちに食べるべき料理である。栄養成分としては脂質や糖質を多く含むためカロリーが高く、安く・おいしく・簡単にできる料理として人気がある。2012年末にgooランキングで実施された「年末年始にお金を使いすぎた人のための、本当においしい貧乏飯ランキング」では1位を記録した[2]

特に北海道で食されており、昭和時代にはご馳走だったという[1]。北海道で好まれる理由は、1926年大正15年)に北海道でバターの工業生産が始まった際、当時は洋風の文化がまだ浸透していなかったことから、バターの手軽な食べ方として広まったとの説や[3]、かつて北方民族が欠如しがちな脂肪分を補うためにバターライスを用いていたことから、その流れで北海道ではバター醤油ご飯が食べられるようになったとの推測などがある[1]

卵かけご飯のために発売されている卵かけご飯専用醤油と同様、バター醤油ご飯のためにも群馬県の老舗醤油蔵元・有田屋から専用醤油「バタめししょうゆ」が発売されている[1]。濃口の醤油にみりん料理酒を加えて味を調えたもので、単品では甘味があり塩気が少ないが、バター醤油ご飯に用いることでバターの塩分と合わさり、全体としておいしく食べられるよう考慮されている[1]

脚注

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  1. ^ a b c d e 杉村啓『醤油手帖』河出書房新社、2014年、101頁。ISBN 978-4-309-28426-2 
  2. ^ “年末年始にお金を使いすぎた人のための、本当においしい貧乏飯ランキング”. エキサイトニュース (エキサイト). (2013年1月15日). https://www.excite.co.jp/news/article/Goorank_31837/ 2014年10月11日閲覧。 
  3. ^ ヒミツのごちそう”. 秘密のケンミンSHOW. 讀賣テレビ放送 (2010年2月). 2010年3月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月11日閲覧。

関連項目

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