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カイル・バラクロー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カイル・バラクロー
Kyle Barraclough
ボストン・レッドソックス #44
ワシントン・ナショナルズ時代
(2019年4月12日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州サンタクララ郡サンタクララ
生年月日 (1990-05-23) 1990年5月23日(34歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
225 lb =約102.1 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2012年 MLBドラフト7巡目
初出場 2015年8月7日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

カイル・デビッド・バラクローKyle David Barraclough, 1990年5月23日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタクララ郡サンタクララ出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBボストン・レッドソックス所属。愛称はベアー[1]

経歴

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プロ入り前

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2011年MLBドラフト40巡目(全体1228位)でミネソタ・ツインズから指名されたが、この時は契約しなかった。

プロ入りとカージナルス傘下時代

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2012年MLBドラフト7巡目(全体240位)でセントルイス・カージナルスから指名され、プロ入り。契約後、傘下のA-級バタビア・マックドッグス英語版でプロデビュー。A級クァッドシティーズ・リバーバンディッツ英語版でもプレーし、2球団合計で15試合に登板して0勝3敗2セーブ、防御率3.06、33奪三振を記録した。

2013年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・カージナルスで3試合の登板にとどまった(0勝1敗、防御率13.50)。

2014年はA級ピオリア・チーフス[2]とA+級パームビーチ・カージナルス英語版でプレーし、2球団合計で48試合に登板して2勝2敗11セーブ、防御率2.47、78奪三振を記録した。

2015年は開幕をA+級パームビーチで迎え、5月にAA級スプリングフィールド・カージナルスへ昇格した。

マーリンズ時代

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マイアミ・マーリンズ時代
(2018年9月15日)

2015年7月24日にスティーブ・シシェックとのトレードで、マイアミ・マーリンズへ移籍した[3]。傘下のAA級ジャクソンビル・サンズで4試合に登板後、8月7日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[4]。同日のアトランタ・ブレーブス戦でメジャーデビュー。この年メジャーでは25試合に登板して2勝1敗、防御率2.59、30奪三振を記録した。

2016年はリリーフ陣の中心格としてフル回転し、ナショナルリーグ8位タイとなる75試合に登板。6勝3敗、防御率2.85、WHIP1.23という好成績を残し、起用の期待に応えた。持ち前の奪三振能力では、72.2イニングで113奪三振、奪三振率14.0という圧倒的な能力を示したが、制球面では44四球、与四球率5.4と荒れ気味だった。

ナショナルズ時代

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2018年レギュラーシーズン終了後の10月10日、インターナショナル・ボーナス・プール(海外選手契約金枠)とのトレードで、ワシントン・ナショナルズへ移籍した[5]

2019年8月6日にDFAとなった[6]

ジャイアンツ時代

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2019年8月9日にウェイバー公示を経てサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍した[7]。傘下のAAA級サクラメント・リバーキャッツで1試合に登板も1死も取れず、8月15日にDFAとなり[8]、16日にマイナー契約となった(そのままAAA級サクラメントに配属)。9月2日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[9]。レギュラーシーズン終了後の10月30日に再びDFAとなり[10]、11月1日にマイナー契約でAAA級サクラメントへ配属され、同日中にFAとなった[11]

パドレス傘下時代

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2019年12月17日にサンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結び、2020年スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[12]

2020年はメジャーでの登板機会はなく、7月14日にFAとなった[11]

ヤンキース傘下時代

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2021年2月2日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結んでスプリングトレーニングに招待選手として参加することになったと報じられ[13]、5日に正式公示された[11]。シーズンでは5月のマイナーリーグ開幕から傘下のAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースでプレーし、11試合に登板して4勝0敗、防御率3.21、24奪三振を記録した。6月18日に自由契約となった[14]

ツインズ時代

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2021年6月20日にミネソタ・ツインズとマイナー契約を結び、傘下のAAA級セントポール・セインツへ配属された[15]。8月19日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[16]。レギュラーシーズン終了後の10月7日にマイナー契約でAAA級セントポールへ配属され、14日にFAとなった[11]

エンゼルス時代

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2022年1月13日にロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結んだ[17]。5月7日にメジャー契約を結びアクティブ・ロースター入りした[11]。8試合に中継ぎ登板後の5月30日にマイナーに降格し、6月30日には40人枠から外れマイナー契約となった。オフの10月14日にFAとなった[11]

独立リーグ時代

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2023年5月13日にアトランティックリーグハイポイント・ロッカーズ英語版と契約した。7試合(18イニング)に登板し、1勝1セーブ、防御率1.00、17奪三振という成績を挙げた[18]

レッドソックス時代

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2023年6月19日にボストン・レッドソックスとマイナー契約を結んだ[11][18]。傘下AAA級ウースター・レッドソックスでは7勝0敗で防御率2.57という成績を収め、8月9日にメジャー昇格を果たした[19]

投球スタイル

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最速球速98.6mph(約159km/h)、平均96mph(約154km/h)のフォーシームと、平均83mph(約134km/h)のスライダーの2球種を主に使用し、左打者に対しては平均89mph(約143km/h)のチェンジアップも使用する。スライダーとチェンジアップのレベルは並だが、速球が威力満点なため、奪三振能力が高い[20]奪三振率が通算13.3と高い反面、与四球率は通算5.8と制球が不安定となっている。

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2015 MIA 25 0 0 0 0 2 1 0 6 .667 98 24.1 12 1 18 2 0 30 1 0 8 7 2.59 1.23
2016 75 0 0 0 0 6 3 0 29 .667 306 72.2 45 1 44 1 2 113 8 0 24 23 2.85 1.23
2017 66 0 0 0 0 6 2 1 22 .750 286 66.0 53 5 38 3 2 76 6 1 25 22 3.00 1.38
2018 61 0 0 0 0 1 6 10 10 .143 245 55.2 40 8 34 3 5 60 4 0 27 26 4.20 1.33
2019 WSH 33 0 0 0 0 1 2 0 8 .333 124 25.2 33 8 12 2 2 30 2 1 21 19 6.66 1.75
SF 10 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 40 8.0 5 1 9 0 0 10 1 0 3 2 2.25 1.75
'19計 43 0 0 0 0 1 2 0 8 .333 164 33.2 38 9 21 2 2 40 3 1 24 21 5.61 1.75
2021 MIN 10 0 0 0 0 2 0 0 1 1.000 60 13.0 12 4 8 0 2 18 0 0 8 8 5.54 1.54
2022 LAA 8 0 0 0 0 0 1 0 2 .000 37 9.0 7 0 4 0 0 9 2 0 3 3 3.00 1.22
2023 BOS 3 0 0 0 0 1 1 0 0 .500 46 7.2 14 3 6 0 4 4 0 0 11 11 12.91 2.61
MLB:8年 291 0 0 0 0 19 16 11 78 .543 1242 282.0 221 31 173 11 17 350 24 2 130 121 3.86 1.40
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

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投手(P)












2015 MIA 25 1 2 1 0 .750
2016 75 1 8 1 1 .900
2017 66 4 6 0 0 1.000
2018 61 8 6 0 0 1.000
2019 WSH 33 2 2 1 0 .800
SF 10 1 2 1 0 .750
'19計 43 3 4 2 0 .778
2021 MIN 10 3 0 0 0 1.000
2022 LAA 8 1 1 0 0 1.000
2023 BOS 3 0 0 0 0
MLB 291 21 27 4 1 .923
  • 2023年度シーズン終了時

背番号

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  • 46(2015年 - 2018年)
  • 20(2019年 - 同年8月5日)
  • 45(2019年9月2日 - 同年終了、2021年)
  • 49(2022年)
  • 44(2023年 - )

脚注

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  1. ^ Breakdown of Marlins' Players Weekend names MiLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月27日閲覧
  2. ^ 2013年よりカージナルス傘下
  3. ^ Marlins trade Steve Cishek to Cardinals for pitching prospect” (英語). Sports Illustrated (2015年7月24日). 2016年7月25日閲覧。
  4. ^ Fox Sports. “Miami Marlins place Jose Urena, Andre Rienzo on DL; call up Kendry Flores, Kyle Barraclough” (英語). 2015年8月24日. 2016年7月25日閲覧。
  5. ^ Jamal Collier (2018年10月10日). “Nats get Barraclough in deal with Marlins” (英語). MLB.com. 2018年10月14日閲覧。
  6. ^ Jamal Collier (2019年8月6日). “Nats ask Cabrera to get comfortable at 1st” (英語). MLB.com. 2019年8月7日閲覧。
  7. ^ Maria Guardado (2019年8月9日). “Duggar considering surgery for shoulder” (英語). MLB.com. 2019年8月10日閲覧。
  8. ^ Maria Guardado (2019年8月15日). “Abad returns to Majors for first time since 2017” (英語). MLB.com. 2019年8月16日閲覧。
  9. ^ Jenifer Langosch (2019年9月2日). “Barraclough, Suarez recalled to fortify 'pen” (英語). MLB.com. 2019年9月3日閲覧。
  10. ^ Maria Guardado (2019年10月30日). “Giants claim lefty starter Anderson from Rockies” (英語). MLB.com. 2019年11月2日閲覧。
  11. ^ a b c d e f g MLB公式プロフィール参照。2023年6月24日閲覧。
  12. ^ Jeff Todd (2019年12月17日). “Padres To Sign Kyle Barraclough” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年3月15日閲覧。
  13. ^ Connor Byrne (2021年2月2日). “Yankees, Kyle Barraclough Agree To Minor League Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月26日閲覧。
  14. ^ Anthony Franco (2021年6月18日). “Yankees Release Kyle Barraclough” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年9月10日閲覧。
  15. ^ Anthony Franco (2021年6月20日). “Twins Sign Kyle Barraclough” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年9月10日閲覧。
  16. ^ Anthony Franco (2021年8月19日). “Twins Select Andrew Albers, Kyle Barraclough” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年9月10日閲覧。
  17. ^ Mark Polishuk (2022年1月13日). “Yankees, Kyle Barraclough Agree To Minor League Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年3月11日閲覧。
  18. ^ a b Darragh McDonald (2023年6月19日). “Red Sox To Sign Kyle Barraclough To Minor League Deal”. MLB Trade Rumors. 2023年6月24日閲覧。
  19. ^ Smith, Christopher (August 9, 2023). “Red Sox to make 4 roster moves: Kyle Barraclough promoted, righty DFA’d”. https://www.masslive.com/redsox/2023/08/red-sox-4-roster-moves-kyle-barraclough-361-era-in-big-leagues-promoted.html September 18, 2023閲覧。 
  20. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2016』廣済堂出版、2016年、297頁頁。ISBN 978-4-331-52002-4 

関連項目

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外部リンク

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