オロフレ峠
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オロフレ峠 | |
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オロフレ峠展望台(2007年9月) | |
所在地 |
北海道有珠郡壮瞥町・登別市 |
標高 | 930 m |
通過路 | 北海道道2号洞爺湖登別線 |
プロジェクト 地形 |
オロフレ峠(オロフレとうげ)は、北海道有珠郡壮瞥町と登別市の境にある峠。
「オロフレ」とはアイヌ語の「オロフレペツ」(水中赤き川、その中が・赤い・川) が名前の由来となっている[1]。
概要
[編集]支笏洞爺国立公園内にあり[2]、洞爺湖(洞爺湖温泉・有珠山・昭和新山など)と登別(カルルス温泉・登別温泉・倶多楽湖など)の観光地を結ぶルートとなっており、オロフレ山(標高1,230m)の肩を通っている[3]。
1988年(昭和63年)10月8日、峠下方にオロフレトンネル(全長935m)が開通して通年通行が可能になった[4][5]。ただし、11月から4月までの夜間(17時~9時)は通行止めとなる。
オロフレトンネルの壮瞥側にはオロフレ駐車公園が設置されている。また、黄渓駐車場はビューポイントになっている[6]。
オロフレ峠展望台
[編集]旧道の頂上部にあるオロフレ峠展望台へは壮瞥側から向かうことができるが、冬期間(概ね11月~6月)は終日通行止めとなる。大観望とも呼ばれる展望台から晴れた日には倶多楽湖・太平洋・洞爺湖・羊蹄山などを見渡すことができる。かつてはレストハウスや売店が設置されていたが、現在は駐車場とトイレのみがある。
オロフレ山への登山口にもなっており、頂上までの標高差は300m程で気象条件などが良い場合は登り90分、下り60分ほどで登頂できる[1][7]。また、標高2,000mクラスの山々に咲く高山植物も多く見られ、シラネアオイの咲く山でもある[1][7]。
展望台下の絶壁は粘土質変質岩が露出し、斜面崩壊が起こる軟弱な地盤になっており「北海道地質百選」に選定されている[8]。
オロフレ峠が登場する(ロケ地となった)作品
[編集]- テレビドラマ『西部警察 PART-II』1982年
参考画像
[編集]-
オロフレ第6覆道(2006年9月)
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オロフレ峠展望台(大観望)から登別方面を望む。画像左に見えるのが現道、画像右に見えるのが旧道の跡(2006年9月)
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オロフレ山(2012年6月)
脚注
[編集]- ^ a b c “オロフレ峠風景林”. 北海道森林管理局. 2015年1月2日閲覧。
- ^ “支笏洞爺国立公園”. 北海道地方環境事務所. 環境省. 2015年1月2日閲覧。
- ^ “オロフレ峠”. 壮瞥町. 2021年6月5日閲覧。
- ^ “支笏洞爺国立公園関連年表” (PDF). 北海道地方環境事務所. 環境省. 2015年1月2日閲覧。
- ^ 「お待たせ!新ルート開通-通年通行が実現のオロフレトンネル」『北海道新聞』北海道新聞社(フォト北海道(道新写真データベース))、1988年10月8日。オリジナルの2019年5月10日時点におけるアーカイブ。2019年5月10日閲覧。
- ^ “黄渓駐車場”. ビューポイントパーキング. 北海道開発局. 2015年1月2日閲覧。
- ^ a b “オロフレ山”. 登ろういぶりの山 山登りまち巡り ガイド. 胆振総合振興局. 2014年1月2日閲覧。
- ^ “オロフレ峠の崩壊地形”. 日本地質学会北海道支部. 2015年1月2日閲覧。
- ^ 「西部署管内で起こした拳銃強奪犯を殺し、その上で拳銃を奪った犯人グループによる『過去に城北書管内で行った拳銃強奪の罪を、犯人が経営する業者の従業員に全てなすり付けた上で殺す』という企みのもとダンプカーを運転。無実の従業員兄妹が運転する乗用車を崖から落とす(両者生還し、事件により記憶喪失となった妹も記憶を取り戻して目論見は失敗、真犯人として逮捕され兄は釈放)」という設定であった。