オウレン属
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オウレン属 | ||||||||||||||||||
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分類(APG III) | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Coptis Salisb. | ||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||
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オウレン属(オウレンぞく、学名:Coptis 、和名漢字表記:黄連属)はキンポウゲ科の属の一つ。
特徴
[編集]ふつう常緑の多年草で、発達した根茎がある。根茎から根出葉が出て、3出複葉、羽状3出複葉または鳥足状複葉になり、葉質は硬い。茎につく葉は退化した苞状になるか、または無い。
花茎が立ち、その先に1個または数個の花を総状につける。花は、早春、雪解け頃に、山岳では残雪のすき間に開花する。花弁にみえるものは萼片で、5-6枚あり、白色から淡黄緑色。花弁は蜜を分泌し、萼片より短く小さい。雄蕊は多数あり、雌蕊は数個から十数個あり輪生する。果実は輪生する袋果となり、中に数個の種子をもつ。
北半球に約15種が知られ、日本では8種が分布する[1]。
種
[編集]日本に分布する種
[編集]- オウレン(広義) Coptis japonica (Thunb.) Makino
- キクバオウレン Coptis japonica (Thunb.) Makino var. anemonifolia (Siebold et Zucc.) H.Ohba
- (シノニム -Coptis japonica (Thunb.) Makino var. japonica auct. non Makino)
- セリバオウレン Coptis japonica (Thunb.) Makino var. major (Miq.) Satake
- (シノニム -Coptis japonica (Thunb.) Makino var. dissecta (Yatabe) Nakai ex Satake)
- コセリバオウレン Coptis japonica (Thunb.) Makino var. japonica
- (シノニム -Coptis japonica (Thunb.) Makino var. major (Miq.) Satake)
- キクバオウレン Coptis japonica (Thunb.) Makino var. anemonifolia (Siebold et Zucc.) H.Ohba
- キタヤマオウレン Coptis kitayamensis Kadota
- ウスギオウレン Coptis lutescens Tamura
- ヒュウガオウレン Coptis minamitaniana Kadota
- バイカオウレン Coptis quinquefolia Miq.
- シコクバイカオウレン Coptis quinquefolia Miq. var. shikokumontana Kadota
- オオゴカヨウオウレン Coptis ramosa (Makino) Tamura
- ミツバオウレン Coptis trifolia (L.) Salisb.
- ミツバノバイカオウレン Coptis trifoliolata (Makino) Makino
その他の種
[編集]- Coptis aspleniifolia
- トウオウレン Coptis chinensis Franch.
- Coptis deltoidea
- Coptis groenlandica
- Coptis laciniata
- ミンゲツオウレン Coptis morii Hayata
- Coptis occidentalis
- Coptis omeiensis
- Coptis quinquesecta
- Coptis teeta
ギャラリー
[編集]-
オウレン(キクバオウレン、両性花)
利用
[編集]オウレン属の根茎にはアルカロイドのベルベリン(berberine)が多く含まれる種がある。根茎は黄色く黄連(オウレン)という生薬であり、胃腸薬として用いられ、それらは栽培もされている。
脚注
[編集]- ^ 門田裕一 (2016)『改訂新版 日本の野生植物2』「キンポウゲ科オウレン属」pp.147-149
参考文献
[編集]- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本Ⅱ 離弁花類』(1982年)平凡社
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- 大橋広好・門田裕一・木原浩他編『改訂新版 日本の野生植物 2』、2016年、平凡社