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エボニー・アンド・アイボリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「エボニー・アンド・アイボリー」
ポール・マッカートニー&スティーヴィー・ワンダーシングル
初出アルバム『タッグ・オブ・ウォー
B面 レインクラウズ
リリース
録音 1981年
ジャンル ポップス
時間
レーベル イギリスの旗 パーロフォン
アメリカ合衆国の旗 コロムビア・レコード
作詞・作曲 ポール・マッカートニー
プロデュース ジョージ・マーティン
チャート最高順位
  • 1位(イギリス)
  • 1位(アメリカ) [1]
  • 1位(ドイツ)
  • 1位(ノルウェー)
  • 2位(スウェーデン)
  • 2位(スイス)
  • 2位(オーストラリア)
  • 3位(オーストリア)
  • 26位(日本)
ポール・マッカートニー 年表
テンポラリー・セクレタリー
(1980年)
エボニー・アンド・アイボリー
(1982年)
テイク・イット・アウェイ
(1982年)
スティーヴィー・ワンダー 年表
ザット・ガール
(1982年)
エボニー・アンド・アイボリー
(1982年)
ドゥ・アイ・ドゥ
(1982年)
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エボニー・アンド・アイボリー」(Ebony and Ivory)は、1982年ポール・マッカートニー&スティーヴィー・ワンダーによって発売された楽曲およびシングル

概要

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マッカートニーのアルバムタッグ・オブ・ウォー』及び、1987年に発売されたベスト・アルバムオール・ザ・ベスト』、2016年のベスト・アルバム『ピュア・マッカートニー〜オール・タイム・ベスト』に収録。4月29日にシングル発売された。スティーヴィーの一部のベスト・アルバム(例: 『The Definitive Collection』)にも本曲は収録されている。

1981年2月28日にモントセラトのAIRスタジオにてレコーディングが行われた。演奏はマッカートニーとスティーヴィーの二人のみで行われている。また、同日には12インチシングルのみに収録されたマッカートニーのソロ・バージョンもレコーディングされた。ブラックミュージックの巨匠とされるスティーヴィーと、ポップミュージックの天才マッカートニーの組み合わせは「夢の共演」とも言われた。

この曲は、「ピアノ黒鍵(Ebony)と白鍵(Ivory)が一つのハーモニーを奏でるように、白人と黒人、無色人種と有色人種、すなわち人類が調和する」ということをテーマをマッカートニーとスティーヴィーのデュエットで歌い上げ、世界で反響を呼んだ。アメリカビルボード(Billboard)では、1982年5月15日に、週間第1位を獲得しそれは7週連続に及んだ[1]。ビルボード誌1982年年間第4位。キャッシュボックス誌では、5月15日から第1位を6週間獲得し、年間第4位を記録した。イギリスでも週間チャート第1位を獲得し、マッカートニーにとってはビートルズの解散後、ウイングス時代を含めてイギリス・アメリカ両方の国で1位を獲得した初の、また唯一の曲となった。日本でもオリコン洋楽チャートで第1位を記録。

ミュージック・ビデオでも2人が共演しているが、互いのスケジュールの都合上共演することが不可能であったために、別々に撮影した映像を合成して作られている[2]。また、1989年に行われたマッカートニーのライブ・ツアー『Get Back Tour』のうち、11月27日のロサンゼルス公演のアンコールで本曲が披露された際、客席にいたスティーヴィーが参加し、デュエットを披露した。

また、2010年にマッカートニーがアメリカの音楽賞〈ガーシュウィン賞〉を受賞しホワイトハウスで行われた授賞式で、アメリカ初の黒人大統領であるバラク・オバマ大統領の前で、スティーヴィーと共に本曲を演奏した。

カップリングである「レインクラウズ」は、ウイングスのメンバーでもあるデニー・レインとの共作である。また、本曲のレコーディング日の朝、自宅でマッカートニーは盟友であるジョン・レノンの訃報をマネージャーから伝えられ、平静を保つためにレインと共にロンドンのスタジオに籠り、レコーディングしたという[3]

また、12インチシングルのみ、「エボニー・アンド・アイボリー」のソロ・バージョンが収録されている。こちらはスティーヴィーとのデュエットではなく、マッカートニーが一人でボーカルを担当。また、ソロ・バージョンにもミュージック・ビデオが存在し、マッカートニーがピアノを弾き語り、黒人ダンサーや黒人の囚人が出演したものとなっている。

収録曲

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  1. エボニー・アンド・アイボリー (Ebony And Ivory)
  2. レインクラウズ (Rainclouds)
12inch
  1. エボニー・アンド・アイボリー (Ebony And Ivory)
  2. レインクラウズ (Rainclouds)
  3. エボニー・アンド・アイボリー (ソロ・バージョン) (Ebony And Ivory) (Solo Version)

参加ミュージシャン

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エボニー・アンド・アイボリー
レインクラウズ
エボニー・アンド・アイボリー (ソロ・バージョン)
  • ポール・マッカートニー -Vocal, Backing vocal, Bass, Guitar, Piano, Synthesizer, Percussion, Vocoder
  • スティーヴィー・ワンダー - Electric piano, Synthesizer, Percussion, LinnDrum, Drums

脚注

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  1. ^ a b Stevie Wonder”. Billboard. 2023年1月17日閲覧。
  2. ^ 映像作品 『The McCartney Years』のマッカートニーのインタビューより
  3. ^ Rodriguez, Robert (2010). Fab Four FAQ 2.0: The Beatles' Solo Years, 1970–1980. Milwaukee, WI: Backbeat Books. pp. 455–56. ISBN 978-1-4165-9093-4. https://archive.org/details/missodellmyhardd00odel