エドワード・サマセット (第4代ウスター伯)
第4代ウスター伯爵 エドワード・サマセット Edward Somerset 4th Earl of Worcester | |
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ウスター伯爵 | |
在位 | 1589年 - 1628年 |
称号 |
第4代ウスター伯爵 第6代ハーバート男爵 ガーター勲章勲爵士(KG) |
敬称 | My Lord |
出生 |
1550年頃 |
死去 |
1628年3月3日 |
配偶者 | エリザベス(旧姓ヘイスティングス) |
子女 | ヘンリー 他 |
家名 | サマセット家 |
父親 | 3代ウスター伯ウィリアム |
母親 | クリスティアン(旧姓ノース) |
役職 |
主馬頭(1601年 - 1616年) 王璽尚書(1616年 - 1625年) 貴族院議員 |
第4代ウスター伯爵エドワード・サマセット(英語: Edward Somerset, 4th Earl of Worcester, KG,PC, 1550年頃 - 1628年3月3日)は、イングランドの貴族、廷臣。
第3代ウスター伯爵ウィリアム・サマセットの長男でエリザベス朝後期からステュアート朝前期にかけて廷臣として役職を歴任した。
経歴
[編集]1550年頃に第3代ウスター伯爵ウィリアム・サマセットとその妻クリスティアン(初代ノース男爵エドワード・ノースの娘)の間の唯一の男子として生まれた[1][2]。
1589年2月に父の死により第4代ウスター伯爵位を継承した[1][3]。
1590年6月にはスコットランドへの特使を務めた。1591年にはミドル・テンプルで学ぶ。1592年にオックスフォード大学を卒業してマスター・オブ・アーツ(MA)の学位を取得[3]。1593年にはガーター勲章を受勲した[3]。
1598年1月には副主馬頭、1601年から1616年にかけては主馬頭を務めた[1][3]。1601年6月に枢密顧問官に列した[1][3]。またしばしば軍務伯委員会の共同委員を務め、1603年のジェームズ1世戴冠式の際には彼が軍務伯を務めた[1]。1602年から死去までグラモーガン統監とモンマスシャー統監も務めた[1][3]。ジェームズ1世の寵愛を受け、セヴァーン川の渡航料の徴収権を与えられた[4]。
1612年から1614年まで大蔵委員(Commissioner of the Treasury)を務めた[1][3]。主馬頭退任後は王璽尚書に転任し、1625年まで務めた[1][3]。
1628年3月3日に死去[1]。爵位は次男ヘンリー・サマセットが継承した[1]。
栄典
[編集]爵位
[編集]1589年2月21日に死去した父ウィリアム・サマセットより以下の爵位を継承した[1][3][5]。
勲章
[編集]- 1593年4月23日、ガーター騎士団(勲章)ナイト(KG)[3]
家族
[編集]1571年にエリザベス(第2代ハンティンドン伯爵フランシス・ヘイスティングスの娘)と結婚。彼女との間に大勢の子を儲けた。主要な子供に以下の者がいる[1][3]。
- 次男ヘンリー・サマセット(1577年 - 1646年) - 第5代ウスター伯位を継承。初代ウスター侯に叙される
- 三男トマス・サマセット(1578年 - 1650年) - サマセット子爵(アイルランド貴族)に叙される
- 六男チャールズ・サマセット(1588年 - 1665年) - 旅行家、作家[6]
- 次女キャサリン・サマセット(1575年 - 1624年) - 第6代ウィンザー男爵トマス・ウィンザーと結婚
- 六女ブランシェ・サマセット(? - 1649年) - 第2代ウォーダーのアランデル男爵トマス・アランデルと結婚
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l Heraldic Media Limited. “Worcester, Earl of (E, 1513/4)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2016年7月19日閲覧。
- ^ Lundy, Darryl. “William Somerset, 3rd Earl of Worcester” (英語). thepeerage.com. 2016年7月19日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k Lundy, Darryl. “Edward Somerset, 4th Earl of Worcester” (英語). thepeerage.com. 2016年7月19日閲覧。
- ^ 森護 1987, p. 88.
- ^ Heraldic Media Limited. “Herbert, Baron (E, 1461)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2016年7月19日閲覧。
- ^ “Somerset, Sir Charles”. Oxford Dictionary of National Biography. 2014年12月2日閲覧。
参考文献
[編集]- 森護『英国の貴族 遅れてきた公爵』大修館書店、1987年。ISBN 978-4469240979。
公職 | ||
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先代 第2代エセックス伯爵 |
主馬頭 1601年 - 1616年 |
次代 サー・ジョージ・ヴィリアーズ |
先代 第2代ペンブルック伯爵 |
モンマスシャー首席治安判事 1601年 - 1628年 |
次代 第3代ペンブルック伯爵 |
グラモーガン統監 モンマスシャー統監 共同就任者 ヘンリー・サマセット 1626年 - 1628年 1602年 - 1628年 |
次代 第5代ウスター伯爵 | |
先代 委員会制 |
軍務伯 1603年 |
次代 委員会制 |
先代 初代サマセット伯爵 |
王璽尚書 1616年 - 1625年 |
次代 サー・ジョン・コーク |
イングランドの爵位 | ||
先代 ウィリアム・サマセット |
第4代ウスター伯爵 1589年 - 1628年 |
次代 ヘンリー・サマセット |
第6代ハーバート男爵 (繰上勅書により生前に爵位譲る) 1589年 - 1604年 |