ウムル・アト=タウィル
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ウムル・アト=タウィル('Umr at-Tawil、タウィル・アト=ウムル、Tawil At'Umr)は、創作作品群クトゥルフ神話に登場する架空の神性。
アラビア語で「生命長き者」を意味する言葉を名乗る。ヨグ=ソトース配下の古ぶるしきものの長。
銀の鍵の門を越えようとするランドルフ・カーターが出会った存在。窮極の門を守護し、導く。
解説
[編集]名前については、アラビア語で「生命長き者」を意味する言葉とされているが、文法的に間違いがある(*ウムル・アト=タウィルだと長き者の生涯、背が高い者の命という意味になるため)という理由で、クトゥルフ神話TRPGではタウィル・アト=ウムルという名前が用いられている。
ヨグ=ソトースとの関係も、配下であることは判明しているが、曖昧な書き方をされており詳細はよくわかっていない。
「古ぶるしきもの」は、原文ではAnicient Oneと表現されているが、『銀の鍵の門を超えて』作中では曖昧な書き方をされており解説に乏しい。後にグレートオールドワン=旧支配者と同一視されることが多くなる。
オーガスト・ダーレスは「ナイアーラトテップにイタカが仕え、またウムル・アト=タウィルがツァールを召喚する」という旨の説明をしている[1]が、前者はストーリーに絡むものの後者は掘り下げがないため詳細は不明である。四大霊の地の精(ナイアーラトテップとヨグ=ソトース/ウムル・アト=タウィル)と風の精(イタカとツァール)の結託を指しているとも解釈できるが真意はわからない。
登場作品
[編集]- 銀の鍵の門を越えて(ホフマン・プライス&ハワード・フィリップス・ラヴクラフト)
- 幻影の王(E・ホフマン・プライス)
- クトゥルー・オペラ(風見潤) - 邪神の一柱。カダスを閉ざす門の守護者。
- ルシャナビ通り(伏見健二) - 「ウトナピシュティム」という名前で登場する。「ウルシャナビのいざない師」という意味であり、ウルシャナビと関連付けられている。この作品では、ヨグ=ソトースとウムル・アト=タウィルが、門の奥にクトゥルフを封印しているという設定になっている。