コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ウナズキヘリコニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウナズキヘリコニア
ウナズキヘリコニア
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
階級なし : ツユクサ類 commelinids
: ショウガ目 Zingiberales
: オウムバナ科 Heliconiaceae
: オウムバナ属 Heliconia
: ウナズキヘリコニア
H. rostrata
学名
Heliconia rostrata Ruiz et Pav.[1]
和名
ウナズキヘリコニア、ヘリコニア・ロストラタ
英名
hanging lobster claw
ヘリコニア・ロストラタ(水戸市植物公園)
ウナズキヘリコニアの花(2024年6月 沖縄県石垣市 植栽)

ウナズキヘリコニア(学名:Heliconia rostrata)はオウムバナ科オウムバナ属の大型の多年草。旧バショウ科

特徴

[編集]

偽茎は高さ2–3 mほどで、原産地では最大6 mに達するとされる。葉は長さ60–120 cm、幅15–25 cm。オウムバナ属は花序が上向きの種が多いが、本種は30 cmの花序がぶら下がる。各花苞は長さ10–12 cm、赤、黄、黄緑色からなるカニのハサミに似た形状で、本来の花は花苞の中にあるが目立たない。花期は通年だが夏~秋に開花が多い[2][3][4][5][6][7][8]

分布と生育環境

[編集]

中南米(ペルー、エクアドル)の熱帯アメリカ原産[2][4][5][6][8]

利用

[編集]

温室、庭園、公園用。高温多湿を好む。夏季の生長期間中は水切れのないよう十分灌水する。半日陰を好むため夏季は遮光が必要。繁殖は株分けによる[3][4][5][6][8]

脚注

[編集]
  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Heliconia rostrata Ruiz et Pav. ウナズキヘリコニア(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年10月31日閲覧。
  2. ^ a b (カール 1997, p. 203)
  3. ^ a b (池原 1979, p. 242)
  4. ^ a b c (海洋博記念公園管理財団 1997, p. 108)
  5. ^ a b c (屋比久 2006, p. 34)
  6. ^ a b c (平良ほか 2009, p. 75)
  7. ^ (沖田原 2021, p. 146)
  8. ^ a b c (林 & 名嘉 2022, p. 192)

参考文献

[編集]
  • 池原直樹「ウナズキヘリコーニア」『沖縄植物野外活用図鑑 第2巻 栽培植物』新星図書出版、1979年。 
  • アラン・カール 著「ヘリコニア・ロストラタ」、岩槻邦男ら監修 編『朝日百科 植物の世界』 10巻、朝日新聞社、東京、1997年、203頁。ISBN 9784023800106 
  • 海洋博記念公園管理財団『沖縄の都市緑化植物図鑑』新星出版、那覇市、1997年。ISBN 9784902193732 
  • 屋比久壮実『花ごよみ 亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画、2006年。ISBN 4990191730  ※ 名称をハンギングヘリコニアとしている
  • 平良一男; 新里隆一・仲村康和・松田正則「ヘリコニア類」『沖縄 花めぐり』沖縄都市環境研究会、2009年。 
  • 沖田原耕作『おきなわの園芸図鑑 園芸植物とその名前』新星出版、那覇市、2021年。ISBN 9784909366832 
  • 林将之; 名嘉初美『沖縄の身近な植物図鑑』ボーダーインク、2022年。ISBN 9784899824350 

外部リンク

[編集]