インド鉄道WAP7形電気機関車
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インド鉄道WAP-7形交流電気機関車 | |
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基本情報 | |
製造所 |
チッタランジャン機関車工場(アサンソル, WB) 国鉄バラナス工場(ヴァーラーナシー,UP) |
製造年 | 2000年 - |
製造数 | 253両(2016年現在) |
主要諸元 | |
軸配置 | Co-Co |
軌間 | 1,676mm |
電気方式 | 交流 25,000V、単相50Hz |
自重 | 123t |
車輪径 | 1,092mm |
主電動機 | 6FRA-6068 |
歯車比 | 72:20 |
制御装置 | インバータ制御(IGBTトランジスタ方式) |
制動装置 | 空気ブレーキ、回生ブレーキ |
最高運転速度 | 140km/h |
設計最高速度 | 160km/h |
定格出力 | 4,735kw |
定格引張力 | 23.23t |
備考 | 数値は[1][2][3]に基づく。 |
インド鉄道WAP-7形交流電気機関車(いんどてつどうWAP-7がたこうりゅうでんききかんしゃ)は、インド鉄道(Indian Railways)が所有する旅客用交流電気機関車である[1]。
概要
[編集]1996年にアドトランツ[注釈 1]から輸入され、1998年以降はインド国内で生産が行われている、インバータ制御を採用した貨物用電気機関車・WAG-9形を基に設計が行われた旅客用電気機関車。2000年の登場以降、シャターブディー急行やラージダーニー急行などの高速優等列車に用いられている[4]。
歯車比や出力を旅客列車牽引用に調整されている他、電力半導体素子はWAG-9形とは異なりIGBTトランジスタに変更されている。回生ブレーキも装備しており、勾配区間での消費エネルギー量はWAP-4形など既存の旅客用機関車から30-35%削減されている[5]。また、それまでの客車列車は冷暖房や電灯などに用いる車内への電源供給のために電源車を必要としたが、WAP-7形は機関車から電気を供給する一括供給方式(HOG, Head On Generation)を採用しており、電源車の連結が不要となっている[1]。
当初から製造を行っていたチッタランジャン機関車工場に加え、2017年2月からはディーゼル・ロコモーティブ・ワークス(DLW)も参加している[6]。
ギャラリー
[編集]-
30333号機
-
ラッピングが施された30242号機
関連項目
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 2001年にボンバルディアに買収、ボンバルディア・トランスポーテーションとして存続。
出典
[編集]- ^ a b c Electric Locomotive Roster: The WAP Series!2016年5月22日作成 2019年1月22日閲覧
- ^ 石田周二、笠井健次郎 2015, p. 73.
- ^ AC Locomotives - Indian RailwayINDIAN RAILWAYS 2019年1月22日閲覧
- ^ a b Indian Railways 2016, p. 20.
- ^ Southern Railway inducts fast locomotive2012年10月18日作成 2019年1月22日閲覧
- ^ Brief History of DLW 2018年1月22日閲覧
参考資料
[編集]- 石田周二、笠井健次郎『交通ブックス 124 電気機関車とディーゼル機関車』成山堂書店、2015年6月。ISBN 978-4-425-76231-6。
- Indian Railways (2016年). “Indian Railways Whitlisting Ahead : Story of Growth and Modernisation” (PDF). 2019年1月21日閲覧。