インド鉄道WAM4形電気機関車
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インド鉄道WAM-4形交流電気機関車 | |
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21228号機 | |
基本情報 | |
製造所 | チッタランジャン機関車工場 |
製造年 | 1970年 - 1983年 |
製造数 | 500両 |
主要諸元 | |
軸配置 | Co-Co |
軌間 | 1,676mm |
電気方式 | 交流 25,000V、単相50Hz |
全長 | 19,974mm |
全幅 | 3,055mm |
全高 | 4,162mm(パンタグラフ含) |
自重 | 112.8t |
車輪径 | 1,092mm |
主電動機 | TAO-659 |
歯車比 | 62:15 |
制動装置 | 真空ブレーキ |
設計最高速度 | 120km/h |
定格出力 | 2,870kw |
定格引張力 | 56.0t |
備考 | 数値は[1][2][3]に基づく。 |
インド鉄道WAM-4形交流電気機関車(インドてつどうWAP-4がたこうりゅうでんききかんしゃ)は、インド鉄道(Indian Railways)が所有する交流電気機関車である[4]。
概要・運用
[編集]1959年に導入された欧州製のWAM-1形以降、インド鉄道は欧州連合や日本連合など海外メーカーが製造した電気機関車を多数輸入し、それらの技術を吸収、研究してきた[5]。その成果を基に製造されたインド国産の貨客両用の電気機関車がWAM-4形である[4]。
WAM-1形など輸入機関車にも装備されていたシリコン整流器や発電ブレーキが引き続き採用された一方、台車はアメリカン・ロコモティブが製造した軸配置Co-Co型のものを導入している。また電動機はアルストム製のTAO-659を用いている。これらの特徴がインド鉄道の使用条件に適合した結果、WAM-4形は長期に渡って製造が行われた。旅客列車に対応した空気ブレーキの装備、電動機の交換、貨物専用化など、各地の工場での改造も多数実施されている[4]。また、一部車両は貨物専用のWAM-4B形として製造された後、WAG-5形として独立した形式に改められている[6]。
2011年4月現在、375両がインド鉄道各地の車庫に配置されている[7]。
なお、形式名の「WAM」は、「広軌(W)交流(A)貨客両用(M)機関車」と言う意味である[8]。
ギャラリー
[編集]-
21226号機
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21234号機
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21263号機
-
22281号機
脚注
[編集]- ^ AC Locomotives - Indian RailwayINDIAN RAILWAYS 2019年1月10日閲覧
- ^ CHAPTER I GENERAL 30100 Evolution of Electrical Rolling Stock 1 Electrical Concept 1 Indian Railways 2019年1月11日閲覧
- ^ 石田周二、笠井健次郎 2015, p. 73.
- ^ a b c AC Electric Locomotives Roster: The WAM Series!24coaches 2015年2月3日作成 2019年1月10日閲覧
- ^ 石田周二、笠井健次郎 2015, p. 74.
- ^ Electric Locomotive Roster: The WAG Series!2016年5月22日作成 2019年1月22日閲覧
- ^ Electric Loco Maintenance Sheds - Indian RailwayINDIAN RAILWAYS 2019年1月8日閲覧
- ^ 石田周二、笠井健次郎 2015, p. 75.
参考資料
[編集]- 石田周二、笠井健次郎『交通ブックス 124 電気機関車とディーゼル機関車』成山堂書店、2015年6月。ISBN 978-4-425-76231-6。