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ホンダ・インテグラタイプR

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インテRから転送)
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ホンダ・インテグラタイプR
2代目
概要
製造国 日本の旗 日本
販売期間 1995年 - 2007年
ボディ
ボディタイプ 3ドア ファストバッククーペ
4ドア ハードトップセダン(初代)
駆動方式 前輪駆動
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インテグラ タイプRINTEGRA TYPE-R)は、本田技研工業がかつて生産・販売していたスポーツカーである。NSXタイプRに続く「タイプR」シリーズの第2弾として登場した。3代目および4代目のインテグラをベースに、エンジンサスペンションチューニングした車種である。通称は「インテR」。

初代には3ドアファストバッククーペ型と4ドアハードトップセダン型の2種類のボディタイプが存在したが、2代目では3ドアクーペに一本化された。

初代 DC2/DB8型(1995-2001年)

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ホンダ・インテグラタイプR(初代)
DC2/DB8型
後期型クーペ
(1998年1月-2001年7月)
後期型クーペ リア
中期型4ドアハードトップ
(1995年10月-1997年12月)
概要
製造国 日本の旗 日本
販売期間 1995年10月 - 2001年
ボディ
乗車定員 3ドア: 4名
4ドア: 5名
ボディタイプ 3ドア ファストバッククーペ
4ドア ハードトップセダン
駆動方式 前輪駆動
パワートレイン
エンジン B18C型: 1,797cc DOHC VTEC
最高出力 200PS/8,000rpm
最大トルク 19.0kgf·m/6,200rpm
変速機 5速MT
サスペンション
ダブルウイッシュボーン
ダブルウイッシュボーン
車両寸法
ホイールベース 3ドア: 2,570mm
4ドア: 2,620mm
全長 3ドア: 4,380mm
4ドア: 4,525mm
全幅 1,695mm
全高 3ドア: 1,320mm
4ドア: 1,355mm
車両重量 3ドア: 1,060-1,080kg
4ドア: 1,100-1,130kg
その他
燃費 13.5km/L(10・15モード
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1995年10月16日に、3代目インテグラのスポーツバージョンとして3ドアファストバッククーペ(DC2型)と4ドアハードトップセダン(DB8型)が発売された。仕様変更については、そのモデルイヤーからそれぞれ「96Spec」「98Spec」「00spec(あるいは99spec)」と区別される。

B18C型エンジンをベースにチューニングされた"B18C Spec-R"は、「Si-VTEC」へ搭載のベースモデルに対して、ピストンカムシャフトインテークマニホールド/エキゾーストマニホールドECUなどの変更により、最高出力を200PS/8,000rpmとして20PSの向上を実現した[1]。初期型はエンジンのポート研磨を手作業で行っていたほか、全モデル共通でカムカバーに赤の結晶塗装がなされている。エンジンの高回転化に合わせて2−5速がローレシオ化されクロスレシオとなった5速MTが組み合わせられ、トラクション性能の向上のためヘリカルLSDが装着された。

外装はタイプRの専用車体色であるチャンピオンシップホワイトのほか、軽量アルミホイール[2]、フロントのリップスポイラーおよびリアの大型スポイラーを標準装備し、内装ではモモ社製の360mmステアリングSRSエアバッグ非装着車)、チタン削り出しシフトノブ、フルスケール10,000rpmのタコメーターを備えたイエロー指針のメータ群(NSXタイプRと近似)およびレカロ社製バケットシートが採用された。なお、3ドア車ではバケットシートの色を赤・黒のいずれかから選択可能で、後に追加販売された黄色のボディーカラーでは、車体色に合わせた黄色のシートが採用された。

軽量化のために標準モデルではエアコン、オーディオ類(アンテナ時計なども含む)、リアワイパー、遮音材などが省かれており、フロントガラスもベースモデルより薄く、バッテリーも軽自動車向けの小型のものに換装され、逆にモノコックフレームの一部は鋼板厚を増す、リアトランク内にパイプフレームを付加するなどの補強がされている。このため、実際にはディーラーオプションのエアコンを装着すると、標準モデルから2kg軽いだけであった。前期型ではSRSエアバッグ装備の有無でステアリングの変速比が異なっており、非装着モデルではよりクイックな変速比となっていた。

1998年1月29日に発売された「98タイプR」あるいは「98spec」と呼ばれるモデルでは、タイヤ幅のワイド化(195mm→215mm)、ホイールのインチアップ(15インチ→16インチ)、ホイールハブを4穴から5穴に変更、ブレーキローターの大径化、ステンレス製4in1等長エキゾーストマニホールド、ヘッドライトHIDランプ化、モノコックの高剛性化、足回り、ECUの見直し、ファイナルギヤレシオのローレシオ化などの変更が行われた。これにより96specよりも走行安定性が高まったが、面白味では後退したと評価される場合もあった。

1999年12月16日には、00specあるいは99specと呼ばれる初代タイプRの最終型が発売された。平成10年アイドル規制の対応で型式が変更された(E-DC2→GF-DC2、E-DB8→GF-DB8)ほか、動力性能は98specから変更がないものの、専用スポーツペダル、専用カーボン調パネル、電動格納式ドアミラー、キーレスエントリー、デジタルクロック、オートアンテナ、AM/FM電子チューナー&CDステレオ+6スピーカー、プライバシーガラスなどを標準装備した「タイプR・X」が追加された。センターコンソール上に製造順を表すシリアルナンバーの刻印が導入された。

2代目 DC5型(2001-2007年)

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ホンダ・インテグラタイプR(2代目)
DC5型
後期型(2004年9月-2007年2月)
後期型リア
前期型無限インテリア
概要
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2001年7月 - 2007年2月
ボディ
乗車定員 4名
ボディタイプ 3ドアファストバッククーペ
駆動方式 前輪駆動
パワートレイン
エンジン K20A型: 1,998cc DOHC i-VTEC
最高出力 220PS/8,000rpm
最大トルク 21.0kgf·m/7,000rpm
変速機 6速MT
サスペンション
マクファーソンストラット
ダブルウィッシュボーン
車両寸法
ホイールベース 2,570mm
全長 4,385mm
全幅 1,725mm
全高 1,385mm
車両重量 1,170 - 1,180kg
その他
燃費 12.4km/L(10・15モード)
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2001年7月2日フルモデルチェンジされ、2代目(DC5型)となる。ベースとなるインテグラがタイプRの設定を前提に開発され、同時にプレリュードを吸収統合することになったため、4ドアハードトップの廃止ならびに3ナンバーサイズへの拡大が行われた。

専用にハイチューンされたK20A型エンジン(220PS)を搭載して先代よりも性能を高め、ホンダ車初のブレンボ社製ブレーキキャリパーの採用などで装備面も強化された。一方で、安全装備の標準搭載や衝突安全性を考慮したボディで総重量は100 kg以上増となったほか、フロントサスペンションはマクファーソンストラット化され、室内空間およびトランクスペースの確保のため全高も高くなった。国土交通省が定めた低排出ガス車認定制度平成12年排出基準の「優-低排出ガス(☆☆)」をクリアし、10・15モード燃費は12.4km/Lを記録している。

長年シビックで開催されてきたホンダ主催のワンメイクレースも、2002年をもってEK9型シビックタイプRから本車種に変更され、2007年まで続いた(2008年からはFD2型シビックタイプRに変更)。

2004年9月16日のマイナーチェンジを実施し、ヘッドライトがシャープな形状に変更されるとともに、スポーツ走行において不満の多かったサスペンションなどの見直しを行った。さらに、日本国内のみならず国外でも盗難被害に遭うケースが頻発したため、イモビライザーを標準装備した。また、ウイング形状がロータイプのものに変更され、サイドステップもタイプSと同様の仕様となる「ローウイング仕様」をメーカーオプション設定した。

2006年4月、クーペ型乗用車およびスポーツカーの需要が低迷したことを理由に生産終了を発表した。同年6月[3]に生産終了後、2007年2月[4]をもって販売終了となった。

搭載エンジン

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その他

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初代、2代目ともに生産終了後も中古車市場では人気車種として状態のいい物は高値で取引されている。しかし、2007年埼玉県栃木県を中心に「タイプR」を専門に狙った連続盗難事件があり、窃盗団(20代の男7人)が2008年2月に逮捕されている。特に2代目は初代の人気影響で発売当初から盗難被害が多い車種であり、自動車保険の車両保険料率クラスは最も高額な9クラスとなっており、タイプRの影響を受ける形で標準車(DC2型Si-VTEC、DC5型iS/タイプS)の保険料が割高となる現象も生じている。一部の損害保険会社では、内規で「タイプRグレードの保険引受不可」とするところもある。

脚注

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  1. ^ 特筆すべきは、高回転化に不向きとされるロングストロークのエンジンで超高回転化を実現したことである。
  2. ^ PCDは標準車の100.0 mmから114.3mm(いずれも4穴)に変更されている。
  3. ^ インテグラタイプR(ホンダ)のカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月21日). 2020年1月21日閲覧。
  4. ^ インテグラ(2001年7月~2007年2月)”. トヨタ自動車株式会社~date=2020-1-21. 2020年1月21日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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