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アーサー王伝説に登場する人物一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アーサー王伝説に登場する人物一覧(アーサーおうでんせつにとうじょうするじんぶついちらん)は、アーサー王の伝説、およびその物語に登場する人物の一覧である。

アーサー王の伝説、およびその物語には、王族や円卓の騎士などの膨大な数の人物が登場する。そしてそれらの人々は言語や作品により名前が異なることがある。以下に示す表はそれをまとめたものである。(なお、†のシンボルは円卓の騎士であることを示す。)

名称 他言語の名称、別称 初出 主要作品 説明
アコーロン Accolon アーサー王の死, c. 1470 モーガン・ル・フェイの恋人
アグロヴァル Aglovale, Agloval, Sir Aglovale de Galis The Life of Sir Aglovale de Galis, 永遠の王 ペリノア王の長男
アグラヴェイン Agravain, Agravaine 流布本, アーサー王の死 ロット王モルゴースの次男
アムル Amr, Amhar, Amir, Anir ブリトン人の歴史, c. AD 820 ゲライント アーサー王の子
アーサー王 Arthur Pendragon, King Arthur ゴドジン, c. 7世紀 列王史他多数 ログレス(Logres)王
アンブロシウス・アウレリアヌス Aurelius Ambrosius, Ambrosius Aurelianus ブリテン人の略奪と征服 c. AD 540s ブリトン人の歴史 c. AD 820 アーサー王のモデルか
バグデマグス Bagdemagus ランスロ, 1170s メリアグランスの父、ゴール(Gorre)の統治者
バン王 Ban 流布本, 13世紀初期 ランスロットの父
ベイラン Balan, Sir Balan le Savage 後期流布本, 1230s 後期流布本, アーサー王の死 ベイリンの弟
ベイリン Balin, Sir Balin le Savage, Knight with Two Swords 後期流布本, 1230s 後期流布本, アーサー王の死 ベイランの兄
ベディヴィア Bedivere, ウェールズ語: Bedwyr, フランス語: Bédoier Pa Gur yv y Porthaur , c. 10世紀 聖カドク伝, キルッフ, Englynion y Beddau, 三題詩, 列王史, アーサー王の死, 他多数 アーサーに代わってエクスカリバー湖の乙女に返す。ルーカンの弟
黒い騎士 Black Knight リンカンのトム アーサー王の孫、アーサーの敵
ブランシュフルール Blanchefleur ペルスヴァル, c. 1181 パーシヴァルの妻, ゴルヌマン(Gornemant)の姪
ボールス王 Bors the elder, フランス語: Bohort 流布本, 13世紀初期 バン王の兄弟, アーサーの同盟者
ボールス Bors the younger ボールス王の子, 白のエリアン(Elyan the White)の父
ブランゲーヌ Brangaine, Brangaene, Brangwane, Brangien トリスタン(ベルールトマ), 12世紀 トリスタン, 後期流布本, アーサー王の死 イズー(イズールト)の女中
ブルーノ Breunor le Noir, Brunor, La Cote Male Taile (型崩れの服の意) アーサー王の死
ブルータス(ブリテンの) Brutus of Britain, ノルマン語: Brut, Brute, ウェールズ語: Bryttys ブリトン人の歴史, c. AD 820 トロイ人で最初のブリテン王
カドー† Cador, ラテン語: Cadorius 列王史, ロナブイの夢 後見人としてグィネヴィアを育てる。コンスタンティン3世の父、いくつかの作品でアーサーの甥
カリア Caelia, Faerie Queene, Gloriana 妖精の女王, 1590; リンカンのトム, 1599 妖精の騎士の母親、リンカンのトムの恋人。
カログラナン† Calogrenant, Colgrevance イヴァン, 1170s アーサー王の死 ユーウェインの甥
カラドック英語版 Caradoc, ラテン語: Caractacus, ウェールズ語: Caradog Freichfras(剛腕のカラドックの意), フランス語: Carados Briefbras ペルスヴァル, マビノギオン アーサーの即位時に反乱を起こす。後に彼を助ける
カティガーン Catigern, ウェールズ語: Cattegirn ブリトン人の歴史 (9世紀), Harleian genealogies, 列王史 (c. 1134) ヴォルティガーンの子。兄弟ヴォルティマーとともにサクソン人と戦う
チェルディッチ Cerdic of Wessex アングロサクソン年代記, 9世紀 ウェセックスの建国者。アーサーの先祖
クローダス Claudas ペルレスヴォー, 流布本, 後期流布本, アーサー王の死 アーサーと戦うフランク王。ドリン(Dorin)とクローディン王子の二人の子がいる。
クローディン王子 Prince Claudin 流布本, アーサー王の死 フランク王クローダスの子。最終的に12人の聖杯の騎士の一人になる。
コンスタンス Constans son of Constantine 歴史上の簒奪者コンスタンスがモデルとされる 列王史 コンスタンティン2世の子、ユーサー・ペンドラゴンの兄
コンスタンティン2世 Constantine II of Britain 歴史上のコンスタンティヌス帝がモデル 列王史 アーサーの祖父、ユーサー・ペンドラゴン、コンスタンス、アンブロシウス・アウレリアヌスの父
コンスタンティン3世 Constantine III of Britain 列王史, c. 1136 列王史, アーサー王の死 アーサーの甥でアーサーの王位を継ぐ。カドーの子。
キルッフ Culhwch キルッフ, c. 11世紀 初期のウェールズの伝承に登場するアーサーの友人
キュンリッチ Cynric of Wessex アングロサクソン年代記, 9世紀 第二代ウェセックス国王。チェルディッチの子
ダゴネット Dagonet 国王牧歌 アーサーの宮廷道化師
ダニエル・フォン・ブルメンタル英語版 Daniel von Blumenthal; Daniel von dem blühenden Tal Daniel von Blumenthal, 1220 初期のドイツ語圏のアーサー王伝説に登場する円卓の騎士
ディナダン Dinadan 散文のトリスタン, 1230s 散文のトリスタン, アーサー王の死 ブルーノの兄, トリスタンの友人
ディンドラン Dindrane, (イタリア語: Agrestizia)(ウェールズ語: Danbrann) 資料によってはDindraine, Heliabel) パーシヴァルの妹(物語によっては異母妹), 多数の聖杯探求の物語で重要な役を演じる
エクター卿 Sir Ector, Hector, Antor, Ectorius 流布本, 13世紀初期 永遠の王, アーサー王の死 マーリンの指示でアーサーを育てる, ケイの父
エデルン・アプ・ネッズ Edern ap Nudd, Edern, son of Nudd, Knight of the Sparrowhawk キルッフ, c. 1100 ゲライント, ロナブイの夢 グウィンの兄弟, ゲライントのライバル。最初は敵役として登場し、のちにアーサーの従者のひとりになる
エレイン(アストラットの) Elaine of Astolat, Elaine the White, Elaine the Fair, The Lady of Shalott アーサー王の死, 1470 シャロットの乙女、薤露行 アストラットのバーナードの娘、悲恋の人物
エレイン(カーボネックの) Elaine of Carbonek, Amite, Helaine or Helizabel; "The Grail Maiden" ペルスヴァル c. 1181, Perceval le Gallois 1978 漁夫王の娘, ランスロットの間にガラハッドをもうける
エレイン(無比の) Elaine the Peerless the Lord of the Fensの姪, Persides the Red of the Castle of Gazevilteの妻, カーボネックのエレインとよく混同される
エレイン(ガーロットの) Elaine of Garlot ゴルロイスとイグレーヌの娘, モーガン・ル・フェイとモルゴースの姉妹、アーサー王の異母姉, ネントリス(Nentres)王の妻
エレイン(ベノイクの) Elaine of Benoic バン王の妻、ランスロットの母, Evaineの姉妹
エリウロド Eliwlod 三題詩 アーサーの甥, Madocの子, ユーサー・ペンドラゴンの兄弟
エリアン(白の)† Elyan the White, フランス語: Helyan le Blanc ボールスとクレア(Claire, ブランドゴリスBrandegorisの娘)の子, ランスロットがグィネヴィアを救出するのを助け、彼と共に逃亡する
エニード Enide, Enid ゲライント, c. 1170 国王牧歌, ゲライント エレックの妻
エレック Erec 不明; 文学作品での初出は, c. 1170 ゲライントを参照 ラック王(King Lac)の子、円卓の騎士
エスクラボル† Esclabor パロミデス, サフィール, セグワリデスの父
エスクラド Esclados イヴァン, 1170s ブロセリアンドの森で魔法の泉を守る, ロディーヌ(Laudine)と結婚する
妖精の騎士 Faerie Knight リンカンのトム part 1, 1599 リンカンのトムと妖精の女王Caeliaの非嫡出子, 黒い騎士の異母兄弟
ファイレフィツ† Feirefiz パルツィヴァルヴォルフラム), 13世紀初期 パーシヴァルの異母兄弟、アーサー王の甥
漁夫王 Fisher King, The Wounded King, Pelles, Pelias ペルスヴァル, c. 1181 流布本「聖杯の探求」, c. 1220, 散文のトリスタン, c. 1230 聖杯の守護者
ガヘリス Gaheris アーサー王の死 ロット王とモルゴースの子。ガウェイン, アグラヴェイン, ガレスの兄弟, モルドレッドの異父兄
ギャラハッド Galahad 流布本, 13世紀初期 流布本, 後期流布本, アーサー王の死 ランスロットとカーボネックのエレインの非嫡出子。聖杯の騎士
ガルハール† Galehalt or Galehault, Galehault, Galehaut 流布本, 13世紀初期
ガレス Gareth, Beaumains アーサー王の死, 国王牧歌 ロット王とモルゴースの子, Lyonesseと恋仲になる
ガウェイン Gawain, (ラテン語: Walwanus, ウェールズ語: Gwalchmai, アイルランド語: Balbhuaidh) キルッフ, c. 11世紀 聖杯物語, 流布本, 散文のトリスタン, 緑の騎士, アーサー王の死, 多数の英語の短編ロマンス ロット王とモルゴースの子, Gingalainの父
ゲライント Geraint ゲライント ゲライント エニードの恋人
ガンガレン Gingalain(Guinglain, Gingalin, Gliglois, Wigalois, etc.), le bel inconnu 謎の美少年(Le Bel Inconnu) ガウェインとブランシュマル(Blanchemal)の子
ゴルロイス Gorlois, (古ウェールズ語: Gwrlais) 列王史 ユーサー・ペンドラゴンと結婚する前のイグレーヌの最初の夫
ゴルヌマン Gornemant クレティアン, c. 1170 ペルスヴァル、あるいは聖杯の物語 パーシヴァルの師
緑の騎士† Green Knight, Bercilak, Bertilak, Bernlak, Bredbeddle 緑の騎士, 1300s 緑の騎士, King Arthur and King Cornwall ガウェインを試すため、モーガン・ル・フェイの助けで魔力を得た騎士
グリフレット Griflet, Girflet, Jaufre ジョフレ Do (or Don)の子, ルーカンとベディヴィアのいとこ
グリンゴレット Gringolet, (ウェールズ語:gwyn calet("white-hardy"), or ceincaled ("handsome-hardy")) クレティアン, c. 1170 緑の騎士 ガウェインの乗馬
グウェンフイヴァハ Gwenhwyvach, Guinevak キルッフ, c. 11世紀 三題詩, Thomas Love PeacockのMisfortunes of Elphin グィネヴィアの妹
グィネヴィア Guinevere, (ウェールズ語: Gwenhwyfar, 白い妖精、白い亡霊の意)(ラテン語:Guanhumara) キルッフ, c. 11世紀 ランスロほか多数 アーサー王の妻, 後にランスロットとの不義で知られる
グウィン・アプ・ネッズ Gwyn ap Nudd キルッフに初出, c.1100, 起源はもっと古いとされる アーサーの騎士の一人. エデルンの兄弟, グウィシルのライバル, クライディラト(Creiddylad)の恋人
エクター・ド・マリス Hector de Maris 流布本サイクルの「聖杯の探求」 ランスロットの異母兄弟、バン王とド・マリス婦人(the Lady de Maris)の子, ボールスとライオネルは彼のいとこ
ヘンギスト Hengest, Hengist 英国民教会史, AD 721 列王史 アングロサクソンの王。ユーサー・ペンドラゴンに殺される, ホルサの兄
フアイル・マブ・カウ Hueil mab Caw, Huail キルッフ, c 1110 聖ギルダス伝, 三題詩 ピクト人の族長。アーサーに殺される。聖ギルダスの兄弟
ホエル英語版 Hoel, (ウェールズ語: Howel, Hywel) ロナブイの夢, ゲライント ブルターニュ王ブディク(Budic)の子, 聖Tudwalの父
ホルサ Horsa 英国民教会史, AD 721 アングロサクソン年代記 ヘンギストの弟
イグレイン Igraine, (ラテン語: Igerna)(ウェールズ語: Eigyr) (フランス語: Igerne) Ygrayne, Arniveとも 列王史, c. 1136 流布本サイクルのメルラン物語 ユーサー・ペンドラゴンとの間にアーサー王をもうける
イズールト (アイルランドのイズールト) Iseult of Ireland, Isolde, Yseult, Isode, Isoude, Isotta トリスタン コーンウォールのマーク王の妻、トリスタンの恋人
イズールト(アイルランド女王) Iseult (Queen of Ireland), Isolde, Yseult, Isode, Isoude, Isotta トリスタン アイルランドのイズールトの母
イズールト(白い手の) Iseult of the White Hands, Isolde, Yseult, Isode, Isoude, Isotta トリスタン ブルターニュ王ホエルの娘、カエダンの妹, トリスタンの妻
ヨセフ(アリマタヤの) Joseph of Arimathea 聖書の人物; ロベール・ド・ボロンの詩(12世紀)で初めてアーサー王伝説に結びつけられる 聖杯の最初の保持者
ヨセフス Josephus of Arimathea, Josephe, Josephes 流布本, 後期流布本, 散文のトリスタン, アーサー王の死 アリマタヤのヨセフの子
ケイ Kay, (ウェールズ語: Cai, ラテン語: Caius) Pa Gur yv y porthaur? 10世紀 多数 アーサーの幼なじみ, エクター卿の子
カエダン Kahedin, Kahadin, Kahedrin, Kehenis, Kehidius; possibly the Welsh character Kae Hir トマのトリスタン 散文のトリスタン, アーサー王の死 イズールトの兄弟, Hoel王の子, Brangaineと恋仲になる
湖の乙女 Lady of the Lake, Nimue, Viviane, Niniane, Nyneve, etc. 不明; ランスロ, 1170sでランスロットの育ての親として初めて言及される 多数 湖の乙女と呼ばれる人物は複数存在する;アーサー王にエクスカリバーを授ける、ランスロットとそのいとこを育てる、マーリンに魔力を与える、傷ついたアーサー王をアヴァロンへ連れて行く
ラモラック Lamorak 散文のトリスタン, c. 1235 流布本 ペリノア王の子; トー、アグラヴァイル、パーシヴァル、ディンドレンの兄弟
ランスロット Lancelot, Lancelot du Lac, Lancelot of the Lake, Launcelot エレック, c. 1170 ランスロ, 流布本, 他多数 バン王とエレインの子, グィネヴィアとの不義でもっとも有名, アーサーの最高の騎士
ランヴァル Lanval, Sir Landevale, Sir Launfal, Sir Lambewell マリー・ド・フランスの「ランヴァル」, 12世紀後半 アーサー王の騎士。妖精に恋する
ロディーヌ英語版 Laudine, Lady of the Fountain イヴァン, 1170s Owain, or the Lady of the Fountain, Iwein ユーウェインの妻
レオデグランス† Leodegrance, Leondegrance グィネヴィアの父, 南西イングランドの王国キャメリアード(Cameliard)の王
ライオネル Lionel 流布本, 13世紀初期 ゴーン(Gaunnes)の王ボールスの子, ボールスの兄弟
ローエングリン Lohengrin, Loherangrin, Lorengel ヴォルフラムの「パルツィヴァル」, 13世紀初期 パルツィヴァル, ドイツ語詩「ローエングリン」, Lorengel, ワーグナーの「ローエングリン」 パーシヴァルの子、聖杯の騎士
ロット王 Lot, Loth 列王史, c. 1136 アーサー王の死 ロシアン(オークニー)王。ガウェイン, アグラヴェイン, ガヘリス, ガレス, モルドレッドの父
ルーカン Lucan, Lucan the Butler アーサー王の死 アーサー王の従者, ベディヴィアの兄弟, グリフレットの甥
ルキウス Lucius Tiberius, Lucius Tiberius, Lucius Hiberius 列王史, c. 1136 頭韻詩アーサー王の死, アーサー王の死, 架空のローマ皇帝。アーサーと戦う
リュネート Lunete, (ウェールズ語: Luned) (フランス語: Lunete, Lunet) イヴァン, 1170s ロディーヌ(Laudine)の女中、助言者
ライネット英語版 Lynette アーサー王の死, c. 1470 国王牧歌 妹ライオニスを救うためアーサー王に助けを求める; アーサーはガレスを変装させて送り込む。ガレスは正体を晒すまでライネットに叱られる。
ライオニス英語版 Lyonesse アーサー王の死, c. 1470 国王牧歌 ライネットの囚われの妹; ガレスによって救い出され、最後に彼と結婚する。
マボン・アプ・モドロン英語版 Mabon ap Modron キルッフ, 11世紀 三題詩 モドロンの子, 生まれたときに攫われる。キルッフに助けだされる
メリアグランス† Maleagant, Malagant, Meleagant, perhaps Melwas 不明。12世紀のギルダスに似た名前のメルウァス(Melwas)がある 流布本, 後期流布本, アーサー王の死 グィネヴィアを誘拐する
マーク王 Mark of Cornwall (ラテン語: Marcus Cunomorus)(コーンウォール語: Margh)(ウェールズ語: March) 不明。6世紀の実在の人物の可能性がある 後期流布本, 散文のトリスタン, アーサー王の死, パロミデスのロマンス トリスタンの叔父, イズールトの夫
マナウィダン(スィールの子) Manawydan fab Llyr, Manawyddan マビノギ四枝, Pa Gur yv y Porthaur (10世紀頃) キルッフ (1100年頃) 元はケルトの神; キルッフではアーサーの騎士
メイルシオン Meirchion トリスタンとイゾルデ コーンウォールのマーク王の父
メルハン Melehan, 列王史では名前なし 列王史, c. 1136 モルドレッドの子
メリオダス Meliodas, Meliadus 散文のトリスタン; 初期のトリスタンの父の名はRivalen アーサー王の死 トリスタンの父
メヌウ・マブ・タイルグワエド Menw ap Tairgwaedd キルッフ c.1100 三題詩 魔法使い、アーサーの従者
マーリン Merlin, (ウェールズ語: Myrddin) 列王史, c. 1136, ただしさらに古いウェールズの伝承に由来 多数 魔法使い。アーサー王を導く
モドロン Modron キルッフ三題詩でマボンの母として言及される 三題詩 マボンの母; 他の説話では、オウェインとモルヴィドの母
モードレッド Mordred, Modred (ウェールズ語:Medrawd, ラテン語: Medraut) カンブリア年代記, c. 970 多数 列王史ではアーサーの甥。後の物語ではアーサーとモルゴースの間の不義の子。アーサーと相討ちになる
モーガン・ル・フェイ Morgan le Fay, Morgaine, Morgain, Morgana 不明; モーガンという名はマーリンの生涯に初出, c. 1150 多数 アーサーの姉、物語によってはアーサーの敵
モルゴース Morgause, Anna 列王史, c. 1136 多数 アーサーの異父姉, ロット王の妻, ガウェイン, アグラヴェイン, ガヘリス, ガレス, モルドレッドの母
モルガン・ティッド Morgan Tud ゲライント アーサーの宮廷の医師長
マーハウス Morholt トリスタンベルールトマ), 12世紀 トリスタン, 後期流布本, アーサー王の死
モリエン† Morien, Moriaen オランダ語のロマンスMorien, 13世紀 アグロヴェイルの子。ムーア人のハーフ
モルヴィド Morvydd 三題詩, キルッフ オウェインの双子の妹
ニムエ Nimue 湖の乙女を参照
オベロン Oberon, Auberon, King of Shadows and Fairies
オルウェン英語版 Olwen キルッフ, c. 11世紀 キルッフ 巨人イスバザデンの娘, キルッフの恋人
オルゲルーズ英語版 Orgeluse, Haughty Maiden of Logres ペルスヴァル, c. 1181
オウェイン・マブ・ウリエン† Owain mab Urien, (ユーウェインを参照) 歴史上の人物 Owain, or the Lady of the Fountain ウリエンの子
パロミデス Palamedes, Palamede, Palomides 散文のトリスタン, 1230s アーサー王の死, 永遠の王 円卓の騎士、サラセン人
ペラム Pellam, King Pellam of Listeneise, Pellehan 漁夫王を参照
ペレアス Pelleas 後期流布本, 1230s アーサー王の死, 国王牧歌 円卓の騎士。Ettarreと恋仲になる
ペレス Pelles 漁夫王を参照
ペリノア王 Pellinore 流布本, 後期流布本, アーサー王の死, 永遠の王 リスティス王、アーサーの友人
パーシヴァル Percival(ウェールズ語: Peredur, フランス語:Perceval, ドイツ語:Parzifal) ペルスヴァル c. 1170 ペルスヴァル, 流布本, 多数 聖杯探求の成功者; いくつかの物語ではペリノア王の子
唸る獣 Questing Beast, Beste Glatisant (Barking Beast) ペルレスヴォー, c. 1210 ペルスヴァル, 後期流布本 「メルラン続伝」, 散文のトリスタン, アーサー王の死 多数の騎士が追いかける謎の怪物。ペレアスとパロミデスに関連付けられる
赤い騎士英語版 Red Knight ペルスヴァル, c. 1181 アーサー王の死 多数の物語に登場, 多くの場合敵役
ライアンス王英語版、 ライエンス王 Rience, Ritho, Ryence, Ryons, and Rion 列王史, c. 1136 流布本, 後期流布本, アーサー王の死 アーサーに倒される王
サフィール† Safir アーサー王の死, 散文のトリスタン エスクラボルの子, セグワリデスとパロミデスの兄弟
サグラモール Sagramore 流布本, 後期流布本, 散文のトリスタン, アーサー王の死 至る所に登場する円卓の騎士; 作品ごとに様々な物語や出自を持つ
セグワリデス† Segwarides アーサー王の死, 散文のトリスタン エスクラボルの子, サフィールとパロミデスの兄弟
タリエシン Taliesin 歴史上の人物 三題詩, タリエシン, 国王牧歌 アーサー王の吟遊詩人, 名の知られる最古のウェールズ詩人
トム(リンカンの) Tom a'Lincoln リンカンのトム, 1591 アーサー王とアンジェリカ(Angelica)の間の不義の子
トー Tor アーサー王の死 アルス王(King Ars)の子, ペリノアの養子
トリスタン Tristan, Tristran, Tristram (ラテン語/ブリソン語: Drustanus; ウェールズ語: Drystan; ポルトガル語: Tristão; スペイン語: Tristán) トリスタンベルール トリスタン, マリー・ド・フランスの「すいかずら」 後期流布本, アーサー王の死 ブランシュフルールとリヴァラン(Rivalen)の子, イズー(イズールト)の恋人
ウリエン† Urien 歴史上の人物 三題詩 ユーウェイン(Owain mab Urien)の父, モーガン・ル・フェイの夫
ユーサー・ペンドラゴン Uther Pendragon (フランス語: Uter Pendragon; ウェールズ語: Wthyr Bendragon, Uthr Bendragon, Uthyr Pendraeg) Pa Gur yv y Porthaur?, c. 10世紀 多数 アーサーの父
ヴォーティガーン Vortigern (ラテン語: Urtigernus), Guorthigirn, Vortiger, Vortigen, Gwrtheyrn おそらく実在の人物; 英国民教会史で初めて言及, AD 721 ブリトン王。結果的にアングロサクソン人の侵攻を助ける
ヴォーティマー Vortimer ブリトン人の歴史, c. AD 820 ヴォーティガーンの子
イデール英語版 Yder エレック, c. 1170 エレックに倒される騎士。のちにアーサーに仕える
イスバザデン英語版 Ysbaddaden キルッフ, c. 11世紀 キルッフとオルウェンに登場する巨人の王。オルウェンの父親
ユーウェイン Ywain, (ウェールズ語: Owain) Yvain, Ewain or Uwain 歴史上の人物オウェイン・マブ・ウリエンがモデル ブリトン人の歴史, イヴァン ウリエンの子, モルヴィドの兄
ユーウェイン(庶子の)† Ywain the Bastard, Ywain the Adventurous ウリエンと執事の間の不義の子, 誤ってガウェインに殺される

参考文献

[編集]
  • リチャード・バーバー著、高宮利行訳『アーサー王 その歴史と伝説』東京書籍、1983年
  • 中野節子訳、徳岡久生協力『マビノギオン 中世ウェールズ幻想物語集』JULA出版局、2000年