高宮利行
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髙宮[1] 利行(たかみや としゆき、1944年2月23日[2] - )は、日本のイギリス文学者、慶應義塾大学名誉教授。中世英文学を専攻。FSAフェロー。
人物・来歴
[編集]東京都出身。代々木ゼミナール創業者・高宮行男の長男。弟は高宮英郎[3]。麻布中学校・高等学校を経て、1966年慶應義塾大学経済学部卒業、1968年慶應義塾大学文学部文学科英文学専攻卒業、1970年同大学院修士課程修了、1971年同助手、1973年同博士課程単位取得退学、1978年ケンブリッジ大学博士課程単位取得退学、慶應義塾大学助教授、1985年同教授。2008年定年退任、名誉教授。厨川文夫、デレク・ブルーア(w:Derek Brewer)、イアン・ドイル(Ian Doyle)に師事した。
1986年5月5日、ロンドン好古家協会フェローに選出された[4]。
著書
[編集]- 『西洋書物学事始め』 青土社、1993
- 『愛書家のケンブリッジ』 図書出版社、1994
- 『愛書家の年輪』 図書出版社、1994
- 『アーサー王伝説万華鏡』 中央公論社、1995
- 『グーテンベルクの謎 活字メディアの誕生とその後』 岩波書店、1998
- 『アーサー王物語の魅力 ケルトから漱石へ』 秀文インターナショナル、1999
- 『本の世界はへんな世界』 雄松堂書店、2012
- 『書物に魅せられた奇人たち 英国愛書家列伝』 勉誠出版、2021
- 『西洋書物史への扉』 岩波新書、2023
共編著
[編集]- 『水の女 溟き水より』 トレヴィル、1993。改訂版・エディシオン・トレヴィル、2006。図版解説
- 『図説 本と人の歴史事典』原田範行共著、柏書房、1997
- 『中世イギリス文学入門 研究と文献案内』松田隆美共編、雄松堂出版、2008
翻訳
[編集]- リチャード・バーバー『アーサー王 その歴史と伝説』(東京書籍、1983)
- マーク・ジルアード『騎士道とジェントルマン ヴィクトリア朝社会精神史』(不破有理共訳、三省堂、 1986)
- スティーヴン・アダムズ『ラファエル前派の画家たち』(リブロポート、1989)
- ロッテ・ヘリンガ『キャクストン印刷の謎 イングランドの印刷事始め』(雄松堂出版、1991)
- スタン・ナイト『西洋書体の歴史 古典時代からルネサンスへ』(慶應義塾大学出版社、2001)
- リック・ゲコスキー『トールキンのガウン 稀覯本ディーラーが明かす、稀な本、稀な人々』(早川書房、2008)
出典
[編集]- ^ 姓名に「髙宮利行」とある場合、WEBで「髙」が表示できなかった時期の誤表記がであることが多い。
- ^ 『著作権台帳』
- ^ 閨閥学 (2020年10月7日). “高宮家(代々木ゼミナール・高宮行男・高宮敏郎の家系図)▲”. 閨閥学. 2024年11月7日閲覧。
- ^ "Professor Toshiyuki Takamiya" (英語). 2021年6月9日閲覧。