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アントニオ・リュディガー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アントニオ・リュディガー
ドイツ代表でのリュディガー (2018年)
名前
本名 Antonio Rüdiger
基本情報
国籍 ドイツの旗 ドイツ
生年月日 (1993-03-03) 1993年3月3日(31歳)
出身地 ベルリン特別市
身長 190cm[1]
体重 85kg[1]
選手情報
在籍チーム スペインの旗 レアル・マドリード
ポジション DF
背番号 22
利き足 右足
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2011-2015 ドイツの旗 VfBシュトゥットガルトII 22 (3)
2012-2016 ドイツの旗 VfBシュトゥットガルト 66 (2)
2015-2016 イタリアの旗 ASローマ (loan) 30 (2)
2016-2017 イタリアの旗 ASローマ 26 (0)
2017-2022 イングランドの旗 チェルシーFC 133 (9)
2022- スペインの旗 レアル・マドリード 66 (2)
代表歴2
2010-2011  ドイツ U-18 8 (4)
2011-2012  ドイツ U-19 14 (0)
2012  ドイツ U-20 2 (0)
2012-2014  ドイツ U-21 10 (1)
2014- ドイツの旗 ドイツ 66 (3)
1. 国内リーグ戦に限る。2024年1月8日現在。
2. 2024年1月8日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

アントニオ・リュディガーAntonio Rüdiger, 1993年3月3日 - )は、ドイツベルリン出身のサッカー選手ラ・リーガレアル・マドリード所属。ドイツ代表。ポジションはDF

クラブ経歴

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シュツットガルト

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ヘルタ・ツェーレンドルフのユースチームでキャリアをスタートさせ、ボルシア・ドルトムントのユースチームを経て、2011年にVfBシュトゥットガルトユースに移籍した。2011年7月23日、アルミニア・ビーレフェルト戦でプロデビューを果たした。2012年1月29日、ボルシア・メンヒェングラートバッハ戦でトップチームデビューを果たした。

ローマ

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2015年8月19日、セリエAASローマへ2016年6月まで1年間の期限付きで移籍した(買取オプション付)[2]。2015-16シーズン終了後、ASローマはリュディガーの買い取りオプションを行使した。

チェルシー

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2017年7月9日、プレミアリーグチェルシーFCと5年契約を結び、背番号は2番[3]。11月29日、第14節のスウォンジー・シティ戦でプレミア初ゴールを決めた[4]。2017-18シーズンは27試合に出場し、アントニオ・コンテ監督の信頼を掴んだ。2シーズン合計で72試合に出場、2得点をあげた。

2018-19シーズンは監督がマウリツィオ・サッリに交代するが信頼され続け、前シーズンを上回る33試合に出場した。2019年2月のマンチェスター・シティFC戦ではチームが0-6で大敗した中、サポーターをなだめ拍手される[5]など外からの評価も高かったが、4月28日のマンチェスター・ユナイテッドFC戦で左膝を負傷した[6]

2019-20シーズンは監督がフランク・ランパードに交代し、前述の怪我の影響で出遅れたものの、第5節のウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFC戦で復帰した。

2020-21シーズンは、シーズン当初から[ランパード監督との対立が報じられ、ベンチ外の状態が続いていたが、シーズン途中に監督がトーマス・トゥヘルに交代してからは3バックの左としてレギュラーを掴んだ。UEFAチャンピオンズリーグ決勝、マンチェスターシティ戦でスタメン出場し、無失点に抑え、チームはカイ・ハフェルツのゴールで勝利し、優勝に貢献した。

チェルシーでのリュディガー (2021年)

2021-22シーズン第5節、トッテナム戦でティモ・ヴェルナーからのクロスをダイレクトでゴールし3−0でダービーマッチを制した。2022年4月2日に行われたブレントフォード戦でロングシュートを決めた。しかしチームは敗戦した。このゴールがチェルシーの月間ベストゴール[7]、21-22シーズン、ベストゴール候補に選ばれた。

2022年5月20日、2021-22シーズン終了後にチェルシーを退団することを発表[8]。同シーズン終了後にチェルシーファンに別れのメッセージを送った[9]

レアル・マドリード

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2022年6月2日、レアル・マドリードと4年契約を締結したことが発表された[10][11]。6月20日に入団会見が執り行われ、背番号は『22』を着用することも発表された[12]。7月24日のプレシーズンマッチ、バルセロナ戦でデビューした[13]。10月11日、CLグループステージ第4節、シャフタール・ドネツク戦で後半アディショナルタイムに相手キーパーと接触しながらもヘディングシュートを決めた[14]

2023-24シーズンはティボ・クルトゥワエデル・ミリトンダヴィド・アラバらが負傷したクラブにあって最も出場時間が多い選手の一人となり守備の崩壊を防いだ[15]。英メディア『GIVEMESPORT』は同選手について、「タイトル獲得に欠かせない存在。1試合あたりのブロック数とクリア数で首位に立っている」と現役最高のCBと評価した[16]。チャンピオンズリーグ決勝のボルシア・ドルトムント戦では、フル出場して優勝に貢献した。年間世界最優秀選手に贈られるバロンドール候補30人の内の1人に選ばれた[17]

2024-25シーズン、チャンピオンズリーグでボルシア・ドルトムントと対戦し、0-2の状況から後半60分に反撃ののろしを上げる得点をきめ、5-2の逆転勝利に貢献した[18]

代表経歴

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2014年5月13日に行われたポーランド代表との親善試合でA代表初出場を果たした[1]

フランスで開催されるEURO2016のメンバーにも選出されたが、練習中に右膝十字帯靭帯を断裂し、代表から離脱することになった。

2017年5月、ロシアで開催されるFIFAコンフェデレーションズカップ2017の代表メンバーに選出された[19]

2017年10月8日のワールドカップ予選アゼルバイジャン戦で代表初得点を挙げた。

2018年ロシアワールドカップのドイツ代表として選ばれた。しかしチームはグループステージ敗退となった。

2022年カタールワールドカップのドイツ代表として選ばれた。しかしチームは2大会連続となるグループステージ敗退となった[20]。この大会のグループステージ日本戦(11月23日)後半19分にFW浅野拓磨と並走した場面で太股を高く上げる走り方が、挑発するような走り方として物議を醸したが、それがリュディガーの走り方なのであり「僕はその方が速いと思うからやっているんだな。みんなが面白いと思うのなら、それはそれとして一緒に笑いたい」と話した。また、太股を高く上げる走り方は「速く走る走り方」として、91年世界選手権の動作解析がきっかけで「真似ると早くなる」という認識が広まった。しかし、これはその後否定された[21]。もっとも、リュディガーは過去にも走り方が面白いと言われたことがあり「プレミアリーグで戦っていたころに、スタジアムが静かすぎたから、わざとやったこともあったな。みんなを笑わせて起こしたかった」とエンターテイナーな顔ものぞかせた。[22]

人物

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アフリカ系ドイツ人の父とシエラレオネ人の母のもとに生まれた。異父兄にシエラレオネ出身のサッカー選手、サー・セネシエ英語版がいる。

ムスリムである[23]

15歳まで“おねしょ”していた。これについては「自分で恥ずかしいと思ってたよ・・・。でもそういう人もいる、それが人生だろ」と話した[24]

母の母国シエラレオネに報酬やマスクなどを提供し、貢献している。[25][26]

2023-24シーズンにはバロンドール最終候補の30人に選出された。

個人成績

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クラブ シーズン リーグ リーグ戦 カップ戦 リーグ杯 国際大会 その他 合計
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
シュトゥットガルト 2011-12 ブンデスリーガ 1 0 0 0 - - 0 0 1 0
2012-13 16 0 4 0 - 4 0 0 0 24 0
2013-14 30 2 1 0 - 4 0 0 0 35 2
2014-15 19 0 1 0 - - 0 0 20 0
通算 66 2 6 0 - 8 0 0 0 80 2
ローマ 2015-16 セリエA 30 2 1 0 - 6 0 0 0 37 2
2016-17 26 0 4 0 - 5 0 0 0 35 0
通算 56 2 5 0 - 11 0 0 0 72 2
チェルシー 2017-18 プレミアリーグ 27 2 6 0 5 1 6 0 1 0 45 3
2018-19 33 1 2 0 4 0 4 0 1 0 44 1
2019-20 20 2 4 0 0 0 2 0 0 0 26 2
2020-21 19 1 4 0 0 0 11 0 0 0 34 1
2021-22 34 3 5 0 3 1 9 1 3 0 54 5
通算 133 9 21 0 12 2 32 1 5 0 203 12
レアル・マドリード 2022-23 ラ・リーガ 33 1 5 0 - 10 1 5 0 53 2
2023-24 33 1 1 0 - 12 0 2 1 48 2
通算 66 2 6 0 - 22 1 7 1 101 4
総通算 321 15 38 0 12 2 73 2 12 1 456 20
クラブ シーズン リーグ リーグ戦 合計
出場 得点 出場 得点
シュトゥットガルトⅡ 2011-12 3.リーガ 17 1 17 1
2012-13 4 2 4 2
2014-15 1 0 1 0
総通算 22 3 22 3

代表歴

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出場大会

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試合数

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2024年1月8日現在
  • 国際Aマッチ 66試合 3得点(2014年 - )[27][1]


ドイツ代表国際Aマッチ
出場得点
2014 5 0
2015 2 0
2016 4 0
2017 11 1
2018 7 0
2019 1 0
2020 7 0
2021 12 1
2022 8 0
2023 9 1
2024
通算 66 3

得点

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# 開催日 開催地 対戦国 スコア 結果 試合概要
1. 2017年10月8日 ドイツの旗カイザースラウテルンフリッツ・ヴァルター・シュタディオン アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン 3–1 5–1 ロシアW杯・予選
2. 2021年9月8日 アイスランドの旗レイキャヴィークラウガルタルスヴェルル アイスランドの旗 アイスランド 2–0 4–0 カタールW杯・予選
3. 2023年10月17日 アメリカ合衆国の旗フィラデルフィアリンカーン・フィナンシャル・フィールド メキシコの旗 メキシコ 1–0 2–2 親善試合

タイトル

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クラブ

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チェルシー
レアル・マドリード

代表

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個人

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脚注

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  1. ^ a b c d Antonio Rüdiger - Die Mannschaft”. Deutscher Fußball-Bund. 2017年7月12日閲覧。
  2. ^ ROMA COMPLETE RÜDIGER SIGNING”. AS Roma (2015年8月19日). 2023年8月20日閲覧。
  3. ^ Rudiger signs”. Chelsea Football Club (2017年7月9日). 2023年7月10日閲覧。
  4. ^ リュディガーのプレミア初弾が決勝点!コンテ退席のチェルシーがスウォンジー下すゲキサカ(2017年11月30日)
  5. ^ リュディガー、大敗直後にチェルシー・サポから“拍手される” なぜ?the World 2019年2月11日
  6. ^ チェルシーDFリュディガー、左ひざ手術の成功を報告…マンU戦で負傷サッカーキング 2019年5月2日
  7. ^ リュディガーのロケット弾がチェルシー月間最優秀ゴールに選ばれる”. www.chelseafc.com. 2022年12月14日閲覧。
  8. ^ “ドイツ代表DFリュディガーがチェルシー退団を発表。レアル・マドリー移籍へ”. Goal.com. (2022年5月20日). https://www.goal.com/jp/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/chelsea-antonio-r%C3%BCdiger-202205201800/blt4eb846fa03316cca 2022年5月20日閲覧。 
  9. ^ リュディガーのチェルシーファンへのお別れのメッセージ”. チェルシーFC (2022年5月25日). 2022年5月27日閲覧。
  10. ^ 公式声明:リュディガー選手について”. レアル・マドリード (2022年6月2日). 2022年6月2日閲覧。
  11. ^ リュディガー、レアル・マドリードの新加入選手”. レアル・マドリード (2022年6月2日). 2022年6月2日閲覧。
  12. ^ リュディガー、レアル・マドリードの新加入選手として入団発表”. レアル・マドリード (2022年6月20日). 2022年6月20日閲覧。
  13. ^ リュディガーとチュアメニがデビュー | レアル・マドリードCF”. Real Madrid C.F. - Web Oficial. 2023年7月5日閲覧。
  14. ^ リュディガーが90+5分に劇的同点弾!…土壇場で追いついたレアル、CL決勝Tへ進出(SOCCER KING)”. Yahoo!ニュース. 2022年12月14日閲覧。
  15. ^ DFに負傷者続出なのに僅か11失点 レアルでフル稼働するリュディガーは《世界最高のCB》なのか”. Yahoo!ニュース. 2024年1月8日閲覧。
  16. ^ 英メディアが「世界最高のCBベスト10」を選出!ファン・ダイクでもサリバでもない、世界一に選ばれた選手とは!?”. 2024年8月9日閲覧。
  17. ^ 2024年バロンドール候補30選手が決定!EURO制覇スペインからロドリやヤマルが選出。メッシ&C・ロナウドは選外に”. 2024年9月5日閲覧。
  18. ^ レアル、衝撃の“後半5発”でドルトムントに逆転勝利! 昨季CLファイナルの再戦を5-2で制す”. 2024年10月23日閲覧。
  19. ^ Löw: "The 2018 World Cup stands above all else"”. DFB - Deutscher Fußball-Bund e.V. (2017年5月17日). 2017年5月20日閲覧。
  20. ^ ドイツ代表DFリュディガー、W杯敗退にショック隠せず「初戦のツケが回ってきた」”. Goal.com (2022年12月2日). 2023年6月23日閲覧。
  21. ^ 「速く走る」とは何か?陸上競技の指導者とバイオメカニクスの専門家が紐解く"スプリンターの走り"”. 2024年11月6日閲覧。
  22. ^ 浅野拓磨を侮辱した?リュディガー「謎ステップ」国内外で波紋 ドイツメディア伝えた「真相」とは”. J-CAST ニュース (2022年11月24日). 2023年11月10日閲覧。
  23. ^ UCL final: Rüdiger a quiet leader for Chelsea – DW – 05/28/2021” (英語). dw.com (2021年5月28日). 2022年12月6日閲覧。
  24. ^ リュディガーが15歳まで“おねしょ”していたことを明かす「それも人生だ」”. 2024年5月4日閲覧。
  25. ^ リュディガーがシエラレオネへのマスク提供を支援”. www.chelseafc.com. 2022年12月14日閲覧。
  26. ^ ドイツ代表DFリュディガーがW杯報酬を寄付! 母の故郷シエラレオネの子供たちを支援(超WORLDサッカー!)”. Yahoo!ニュース. 2022年12月14日閲覧。
  27. ^ アントニオ・リュディガー - National-Football-Teams.com

外部リンク

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