アントニオ・フォコ

アントニオ・フォコ
アントニオ・フォコ
	ヴァレルンガ・サーキットにて (2018年)
基本情報
国籍	イタリア
生年月日	1996年5月20日（28歳）
出身地	イタリア・カリアーティ
過去参加シリーズ
2013; 2013; 2014; 2015-16	ユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0; フォーミュラ・ルノー2.0 アルプス; FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権; GP3シリーズ
選手権タイトル
2013	フォーミュラ・ルノー2.0 アルプス

アントニオ・フォコ（Antonio Fuoco、1996年 5月20日 - ）は、イタリア出身のレーシングドライバー。マスメディアによっては「アントニオ・フォッコ」と表記される場合もある。フェラーリ・ドライバー・アカデミー（FDA) に所属していた^[1]。

経歴

カート

イタリア・カリアーティで誕生し、僅か4歳でカートデビューを果たす。2012年には主に、「WSK ユーロ・シリーズ - KF2」で総合3位、「CIK-FIA ヨーロピアン・KF2・チャンピオンシップ」では総合4位という上位でシーズンを終える。

フォーミュラ・ルノー

2013年からは、プレマ・ジュニア（Prema Junior）より「フォーミュラ・ルノー2.0 アルプス」への参戦が決まり、シングル・シーターへステップアップする。開幕戦のレース2で早々と初優勝を果たすと、その後も5つのレースで勝利を収め参戦初年度でタイトルを獲得した。同年、ゲストドライバーとして「ユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0」の第2戦・スパ・フランコルシャンラウンドにスポット参戦している。

フォーミュラ3

2014年は、プレマ・パワーチームから「FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権」へ活動の場を移す。全戦出場し、開幕戦（シルバーストン・サーキット）レース3と第8戦（レッドブル・リンク）レース2で優勝を飾る。合計10回の表彰台を含む255ポイントを獲得して、総合5位でシーズンを終えた。

GP3シリーズ

2015年1月23日、フォッコはカーリン・モータースポーツから「GP3シリーズ」への参戦が発表される^[2]。シーズンを通じて2度の2位表彰台を獲得するが、優勝を果たすことは出来なかった。

2016年2月、カーリン・モータースポーツからトライデント（Trident）への移籍を発表する。

F1

2015年6月23日、レッドブル・リンクで開催されたインシーズンテストへ参加する^[3]。スクーデリア・フェラーリのシャシーに乗り走行した。途中でアクシデントもあったが、71周を走り込み1分11秒331をマーク。タイムでは全体の4番手を記録した^[4]。

レース戦績

略歴

年	シリーズ	チーム	レース	勝利	PP	FL	表彰台	ポイント	順位
2013	フォーミュラ・ルノー2.0 アルプス	プレマ・ジュニア	14	6	5	5	11	245	1位
2013	ユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0	プレマ・パワーチーム	2	0	1	0	0	N/A	NC^†
2014	FIA フォーミュラ3・ヨーロピアン選手権	プレマ・パワーチーム	32	2	0	2	10	255	5位
2014	フロリダ・ウィンター・シリーズ	N/A	12	4	3	3	7	N/A	1位
2015	GP3シリーズ	カーリン	18	0	0	0	2	88	6位
2015	フォーミュラ1	スクーデリア・フェラーリ	開発ドライバー
2016	GP3シリーズ	トライデント	18	2	0	0	8	157	3位
2016	フォーミュラ1	スクーデリア・フェラーリ	開発ドライバー
2017	FIA フォーミュラ2選手権	プレマ・レーシング	22	1	0	1	5	98	8位
2018	FIA フォーミュラ2選手権	チャロウズ・レーシング・システム	23	2	0	1	6	141	7位
2018-19	フォーミュラE	ジェオックス・ドラゴン	リザーブ＆開発ドライバー
2019	フォーミュラ1	スクーデリア・フェラーリスクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ	シミュレータードライバー
2019-20	アジアン・ル・マン・シリーズ - GT	カーガイ・レーシング	1	0	0	0	0	10	5位^*

^† : ゲストドライバーとしての出走であるため、ポイントは加算されない。
^* : 今シーズンの順位。（現時点）

FIA フォーミュラ3・ヨーロピアン選手権

年	エントラント	エンジン	1	2	3	4	5	6	7	8	9	10	11	12	13	14	15	16	17	18	19	20	21	22	23	24	25	26	27	28	29	30	31	32	33	DC	ポイント
2014年	プレマ・パワーチーム	メルセデス	SIL 1 4	SIL 2 3	SIL 3 1	HOC 1 11	HOC 2 Ret	HOC 3 3	PAU 1 17	PAU 2 19^†	PAU 3 11	HUN 1 19	HUN 2 2	HUN 3 2	SPA 1 5	SPA 2 Ret	SPA 3 16	NOR 1 Ret	NOR 2 7	NOR 3 9	MSC 1 6	MSC 2 2	MSC 3 3	RBR 1 6	RBR 2 1	RBR 3 19	NÜR 1 2	NÜR 2 4	NÜR 3 4	IMO 1 16	IMO 2 25	IMO 3 2	HOC 1 14	HOC 2 DSQ	HOC 3 DNS	5位	255

太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)

GP3シリーズ

年	エントラント	1	2	3	4	5	6	7	8	9	10	11	12	13	14	15	16	17	18	DC	ポイント
2015年	カーリン	CAT FEA 8	CAT SPR 4	RBR FEA 2	RBR SPR Ret	SIL FEA 18	SIL SPR 23	HUN FEA 8	HUN SPR Ret	SPA FEA 4	SPA SPR Ret	MNZ FEA Ret	MNZ SPR 11	SOC FEA 6	SOC SPR 4	BHR FEA 9	BHR SPR 5	YMC FEA 7	YMC SPR 2	6位	88
2016年	トライデント	CAT FEA 4	CAT SPR 3	RBR FEA 5	RBR SPR 3	SIL FEA 3	SIL SPR 1	HUN FEA 2	HUN SPR 10	HOC FEA 1	HOC SPR 18^†	SPA FEA 4	SPA SPR 2	MNZ FEA 8	MNZ SPR 3	SEP FEA 8	SEP SPR Ret	YMC FEA 16	YMC SPR 17	3位	157

太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)
^† : リタイアだが、90%以上の距離を走行したため規定により完走扱い。

FIA フォーミュラ2選手権

年	エントラント	1	2	3	4	5	6	7	8	9	10	11	12	13	14	15	16	17	18	19	20	21	22	23	24	DC	ポイント
2017年	プレマ・レーシング	BHR FEA 9	BHR SPR 10	CAT FEA 13	CAT SPR Ret	MON FEA 11	MON SPR 10	AZE FEA Ret	AZE SPR 13	RBR FEA 3	RBR SPR 5	SIL FEA 16	SIL SPR 12	HUN FEA Ret	HUN SPR 17	SPA FEA 3	SPA SPR 7	MNZ FEA 1	MNZ SPR 3	JER FEA 3	JER SPR 5	YMC FEA DSQ	YMC SPR 11			8位	98
2018年	チャロウズ・レーシング・システム	BHR FEA 17	BHR SPR 12	BAK FEA 3	BAK SPR DNS	CAT FEA 10	CAT SPR 7	MON FEA 8	MON SPR 1	CPR FEA 4	CPR SPR 4	RBR FEA 3	RBR SPR 4	SIL FEA 3	SIL SPR Ret	HUN FEA 3	HUN SPR 17	SPA FEA 17	SPA SPR 19	MNZ FEA DSQ	MNZ SPR 10	SOC FEA 6	SOC SPR 9	YMC FEA 7	YMC SPR 1	7位	141

太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)

スポーツカー

FIA 世界耐久選手権

年	チーム	車両	クラス	1	2	3	4	5	6	7	8	順位	ポイント
2021年	チェティラー・レーシング	フェラーリ・488 GTE Evo	LMGTE Am	SPA 3	POR 1	MNZ 10	LMN Ret	BHR 9	BHR 4			5位	75
2022年	AFコルセ	フェラーリ・488 GTE Evo	LMGTE Pro	SEB 6	SPA 3	LMN 3	MNZ 2	FSW 2	BHR 1			3位	131
2023年	フェラーリ・AFコルセ	フェラーリ・499P	ハイパーカー	SEB 3	POR 2	SPA Ret	LMN 4	MNZ 2	FSW 4	BHR 3		3位	120
2024年	フェラーリ・AFコルセ	フェラーリ・499P	ハイパーカー	QAT 7	IMO 4	SPA 3	LMN 1	SÃO 6	COA 3	FSW 9	BHR 11	2位	115

太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)
^* : 今シーズンの順位。（現時点）

GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・耐久カップ

年	チーム	車両	クラス	1	2	3	4	5	順位	ポイント
2021年	アイロン・リンクス	フェラーリ・488 GT3 Evo	Pro	MNZ 4	LEC 4	NÜR Ret	SPA 38	CAT 39	11位	27
2022年	アイロン・リンクス	フェラーリ・488 GT3 Evo	Pro	MNZ 8	LEC 1	SPA 3	HOC Ret	CAT 2	2位	87
2023年	AFコルセ	フェラーリ・296 GT3	Pro	MNZ 14	LEC 5	SPA 11	NÜR 14	CAT 2	9位	33

太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)

インターコンチネンタルGTチャレンジ

年	メーカー	車両	クラス	1	2	3	4	順位	ポイント
2021-22年	フェラーリ	フェラーリ・488 GT3 Evo	Pro	SPA Ret	IMS 14	KYA Ret		NC	0
2022年	フェラーリ	フェラーリ・488 GT3 Evo	Pro	BAT	SPA 3	IMS 2	YMC 1	3位	58

太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)

ル・マン24時間レース

ル・マン24時間レース結果
年	チーム	コ・ドライバー	使用車両	クラス	周回	順位	クラス順位
2021年	チェティラー・レーシング	ロベルト・ラコルテジョルジオ・セルナジョット	フェラーリ・488 GTE Evo	GTE Am	90	DNF	DNF
2022年	AFコルセ	ミゲル・モリーナダビデ・リゴン	フェラーリ・488 GTE Evo	GTE Pro	349	30位	3位
2023年	フェラーリ・AFコルセ	ミゲル・モリーナニクラス・ニールセン	フェラーリ・499P	ハイパーカー	337	5位	5位
2024年	フェラーリ・AFコルセ	ミゲル・モリーナニクラス・ニールセン	フェラーリ・499P	ハイパーカー	311	1位	1位

スパ・フランコルシャン24時間レース

スパ24時間レース結果
年	チーム	コ・ドライバー	使用車両	クラス	周回	順位	クラス順位
2021年	アイロン・リンクス	カラム・アイロットダビデ・リゴン	フェラーリ・488 GT3 Evo	Pro	9	DNF	DNF
2022年	アイロン・リンクス	ダニエル・セラダビデ・リゴン	フェラーリ・488 GT3 Evo	Pro	536	3位	3位
2023年	AFコルセ	ダニエル・セラダビデ・リゴン	フェラーリ・296 GT3	Pro	536	11位	10位

出典

[脚注の使い方]

^ “FDA、ビアンキは継続、ペレスは卒業”. STINGER F1 (2012年12月24日). 2016年11月19日閲覧。
^ “フェラーリ傘下のフォッコ、カーリンからGP3へ”. AUTO SPORT web (2015年1月26日). 2016年11月19日閲覧。
^ “マクラーレンはノートラブル、最速はウェーレイン”. AUTO SPORT web (2015年6月24日). 2016年11月19日閲覧。
^ “第2回インシーズンテスト1日目総合タイム結果”. AUTO SPORT web (2015年6月24日). 2016年11月19日閲覧。

[1] “FDA、ビアンキは継続、ペレスは卒業”. STINGER F1 (2012年12月24日). 2016年11月19日閲覧。

[2] “フェラーリ傘下のフォッコ、カーリンからGP3へ”. AUTO SPORT web (2015年1月26日). 2016年11月19日閲覧。

[3] “マクラーレンはノートラブル、最速はウェーレイン”. AUTO SPORT web (2015年6月24日). 2016年11月19日閲覧。

[4] “第2回インシーズンテスト1日目総合タイム結果”. AUTO SPORT web (2015年6月24日). 2016年11月19日閲覧。

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