アレクサンドリア (バージニア州)
アレクサンドリア(Alexandria)は、アメリカ合衆国バージニア州北部にある独立市。アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.の南10㎞に位置する。ポトマック川の西岸に面している。人口は15万9467人(2020年)[1] 。
歴史
[編集]1732年にタバコ倉庫が建設されたのが、この街の始まりといわれている。植民地時代にはボストンに次ぐ港として繁栄した。
アレクサンドリアという地名は、かつてこの土地の所有者であった、スコットランド人商人ジョン・アレクサンダー(John Alexander, 1603 - 1677)にちなんで、1748年に命名されたものである。初代アメリカ合衆国大統領ジョージ・ワシントンの住んだ家があることから、「ジョージ・ワシントンの故郷」とも呼ばれる。
現在は、ポトマック川沿いのウォーターフロントが開発され、そこに続くメインストリートであるキング・ストリートには、数多くのアンティークショップやエスニック・レストランが並ぶワシントンD.C.郊外の観光地となっている。
地理
[編集]アメリカ合衆国統計局によると、この都市は総面積39.9 km2 (15.4 mi2) である。このうち39.3 km2 (15.2 mi2) が陸地で0.6 km2 (0.2 mi2) が水域である。総面積の1.49%が水域となっている。
人口動静
[編集]アレクサンドリアは、アメリカ合衆国統計局によって ワシントン・ボルチモア・北バージニア広域都市圏の一部と規定されている。
2000年国勢調査では、人口128,283人、61,889世帯、及び27,726家族が暮らしている。人口密度は3,262.9/km² (8,452.0/mi²) である。1,634.2/km² (4,233.2/mi²) の平均的な密度に64,251軒の住宅が建っている。この都市の人種的な構成は白人59.79%、アフリカン・アメリカン22.54%、ネイティブ・アメリカン0.28%、アジア5.65%、太平洋諸島系0.09%、その他の人種7.38%、及び混血4.27%である。人口の14.72%はヒスパニックまたはラテン系である。
この都市の世帯ごとの平均的な収入は56,054 USドルであり、家族ごとの平均的な収入は67,023 USドルである。男性は47,514 USドルに対して女性は41,254 USドルの平均的な収入がある。この都市の一人当たりの収入 (per capita income) は37,645 USドルである。人口の8.9% 及び家族の6.8%は貧困線以下である。全人口のうち18歳未満の13.9%及び65歳以上の9.0%は貧困線以下の生活を送っている。
交通
[編集]メトロ
[編集]市内には、以下の4つのワシントンメトロの駅が所在する。
- ブラドック・ロード(Braddock Road)駅 - ブルーライン、イエローライン
- キング・ストリート(King Street)駅 - ブルーライン、イエローライン
- ヴァン・ドーン・ストリート(Van Dorn Street)駅 - ブルーライン
- アイゼンハワー・アベニュー(Eisenhower Avenue)駅 - イエローライン
このうち、キング・ストリート駅は、アレクサンドリアのメインストリートであるキング・ストリートに接している。
アムトラック
[編集]メトロのキング・ストリート駅に隣接して、アムトラック及び近郊線のアレクサンドリア・ユニオン駅(Alexandria Union Station)があり、次の各長距離列車が停車する。
- クレセント号 ニューヨーク-ワシントンD.C.-アトランタ-ニューオーリンズ
- シルバースター号 ニューヨーク-ワシントンD.C.-タンパ-ジャクソンビル-オーランド-マイアミ
- シルバーメテオ号 ニューヨーク-ワシントンD.C.-チャールストン-ジャクソンビル-オーランド-マイアミ
- パルメット号 ニューヨーク-ワシントンD.C.-サバンナ
- カーディナル号 ニューヨーク-ワシントンD.C.-シンシナティ--インディアナポリス-シカゴ
- キャロライニアン号 ニューヨーク-ワシントンD.C.-ローリー-シャーロット
姉妹都市
[編集]脚注
[編集]- ^ “Quickfacts.census.gov”. 20 August 2023閲覧。